岩殿城、西原ふるさと祭り

銀座農業政策塾の皆さんによる「みんなの家・農土香(のどか)」(山梨市牧丘町)ツアーに参加・宿泊させて頂いた翌日。朝9時頃にJR中央線・塩山駅まで送って下さいました。蔦谷先生ご夫妻には大変お世話になりました。
上野原で途中下車する予定の私は、特急「かいじ」利用の皆さんと別れて0937発の普通電車へ。
ところが調べてみると、上野原駅からのバスが2時間ほども待ち時間があることが判明し、大月駅で途中下車することに。
幸い、朝は強く降っていた雨は上がりました。
大月駅の北、線路に覆い被さるようにそびえている大きな岩山が岩殿山。
武田勝頼を最後に裏切り、滅亡に追いやったとされる小山田信茂の居城・岩殿城があった場所です。

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途中で渡った笹子川を見下ろすと谷底まではかなりの高さ。天然の要害だった様子が偲ばれます。
駅から徒歩30分ほどで登山道入り口の看板。整備されている登山道を登っていくと若い3人組みの女性とすれ違い(歴女の皆さん?)。
蒸し暑さに辟易していると、突然、優美な富士の姿が目に飛び込んできました。
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富士を背に、門をくぐってさらに登ると、間もなく到着したのが「岩殿山ふれあいの館」。
1階は大月市出身の山岳写真家・白簱史朗さんの展示室(優美な富士の写真の数々)、2階は資料館兼展望台です。
「小山田信茂は裏切り者との誹謗中傷を受け(云々)」との郷土史家の方の解説も。
確かに武田家を裏切った家臣は数知れず(なかには穴山梅雪のような一門衆まで)、小山田氏だけが非難されるのは郷土の方にとっては納得がいかないのでしょう。
資料館を出て展望台から回りを見渡すと、東は関東につながる道(現在は中央道が走っています)、南西には富士。
そして振り返って見上げると、岩殿山の岩肌。
本丸はこの山頂にあったのですが(登山道も整備されているのですが)、時間と体力の関係もあり、ここまでで断念。
自然石の城門、悲劇の「稚児落とし」の断崖など、みるべき所は多そうです。改めて。
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大月駅に戻り、トイレでシャツを替えて駅蕎麦。
1209発の普通で1228に上野原駅着。駅には、この秋の西原(さいはら)地区での一連のお祭りやイベントのポスターが並べて貼られています。
昨日から今日にかけては、西原ふるさと祭りが開催されています。
それでも1258発の富士急行バスは、西原まで行った乗客は私ともう一人だけと、ちょっと寂しい感じ・・・。
それでもそれでも、西原で降車するとびりゅう館前の広場には多数の人。盛り上がってます。
特設ステージでは、今回の目玉・三田明ショーが行われていました。「往年のスター」は若々しく、唄はうまくトークも軽妙で笑いをとっています。
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ステージの隣には、様々な出店ブース。
NPOさいはらのテントの一部をお借りして、しごと塾さいはらのメンバーも蕎麦ガレット等を販売していました。
もちろん、蕎麦粉は地元産。間もなく完売になったようです。
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米麹のつぶつぶ甘酒や、ほもろこしのモチトロつくねといった珍しいものも。
雑穀ポンポン菓子の実演もありました。西原は、雑穀の生産でも有名です。
木挽き体験等のイベントも。西原は林業の町だったのです(今も炭焼き等が行われています)。
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15時過ぎ、ステージが終了しテント等の片づけが終わることには、青空になっていました。
ここにも強力な「晴れ女」の方がおられたようです。
上野原市西原地区では、このは引き続き商工祭(11/3)、農林業まつり(11/26)等が開催されます。
そして11月13日(日)は「はたけっとまーけっと2016」。テーマは地9樹(ちきゅうぎ)。
移住者や都内在住の女性達が始めた手作りのお祭りは、次第に地域の皆さんや行政を巻き込み充実しつつ、9年目になるとのこと。
ライブやカフェ、軒先や空き地を使った手作り市、古民家ゲストハウスの完成お披露目等が予定されているそうです。