気がつくと11月。
壁のカレンダーも、かんなで削られるように薄くなってきました。和暦では神無月に入っています。
2016年11月1日(火)の終業後は東京・浅草へ。隅田川の景色も寒そうです。
この日19時からホテルニュー漁眠荘で開催されたのは「熊本を食す会-美味しいものを知り、食べて応援」。
まずは、主催者である茂木正光さん(行政書士、司法書士)から、お2人のゲストの紹介がありました。
お1人目は、塩根嗣理(ひでまさ)さん。
松下政経塾を経て郷里の熊本・芦北町に帰られ、「自然処(じねんしょ)」を設立。魚を軸として地方再生とエコ立国日本の実現等に取り組んでおられる方。
塩根さんは新鮮な魚などを提供して下さいました。
タチウオは最近不漁が続いているそうで、ご自身が毎朝4時起きで釣り、それでも足らない分は知人からかき集めて下さったそうです。
なお、塩根さんには7月の熊本応援食事会(神田・なみへい)の際にも、 たまねぎやトマトを提供して下さいました(その節は有り難うございました)。
お2人目は三浦大輝さん。
宮城県出身で高校卒業後1年間熊本で農業に従事、生産者と交流するうちに改めて農業に携わりたいと思い東京農業大学に入学されたという方(現在、2年生)。
九州の農家を支援したいという思いから大学生グループ「九州ほんものマイスター」を設立し、熊本の復興支援等に取り組んでおられるそうです。
三浦さんは鹿肉を提供して下さいました。
参加者1人ずつから簡単な自己紹介と挨拶。
茂木さんつながりのロータリークラブの方、食品会社の方、塩根さんつながりの松下政経塾関係の方など。
最後に蔦谷栄ーさん(農的社会デザイン研究所、銀座農業政策塾代表世話人)から、「マネー中心ではなく原点に戻り、土にまみれ、人間らしさを回復するために皆さんとともに静かな革命を起こしていきたい」等の挨拶を頂き、乾杯。
塩根さんが提供して下さったタチウオは、銀色が目にも鮮やかです。スズキやマトウダイとともに、しゃぶしゃぶで頂きます。
イラという珍しい焼き魚やマコモダケも。
三浦さんが提供して下さった鹿肉は、焼いて頂きました。思いのほか柔らかく、臭み等は全くありません。
飲み物は熊本の日本酒(日本最南端の蔵)や焼酎(米、イモ)など。
最後に茂木さんに促され、ふたたびお2人から話を頂きました。
塩根さんからは「熊本地震から半年以上が過ぎた。自分は被害は少なかったが、まだまだ困っている人は多い。先日、仮設住宅にカラオケセットをプレゼントしたら喜ばれた。娯楽も必要。
多くの東北の人も支援に来て下さっている。自分が苦しい思いをしたからこそ、寄り沿う気持ちが強いのだと思う。東京の皆さんには、ぜひ、これからも熊本の魚や農産物を食べること等で応援を続けてもらいたい」等の話がありました。
「農業の本質を見失わず、こだわりを持って生産に携わる方々を応援したい」という三浦さん。
提携している熊本・九州の「ほんもの」の食材はホームページ(ネットショップ)や、東京・代官山のマルシェ等でも販売していることについて紹介がありました。
熊本の海と山からの賜わり物を堪能し、体の中がほかほかとした一夜でした。
東京にいながらにしても、食を通じて熊本とつながることはできます。食は、人と人とをつなぐ力もあるのです。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
(プロバイダ側の都合で本年1月以降更新できなくなっていることから、現在、移行作業中です。)
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