広野町ボラバス2016-東北に春を告げるまち・福島県広野町へ行こう!(2)

 2016年12月18日(日)。広野町ボラバス2016(3回目)の2日目は温かく、好天に恵まれました。
 6時頃に起き出して温泉、7時から朝食。
 壁には「いわきFC」を 応援する横断幕。Jリーグ加入を目指す地元サッカークラブだそうです。
 もともと福島県はサッカーの盛んな地。震災以降、原発事故収束と廃炉の拠点として使用されていたJヴィレッジ(ナショナルトレーニングセンター)も芝の張り替え工事等を実施中で、近く再開される予定とのこと。
 古滝屋オリジナルの「メヒカリ」ス トラップをゲット! LEDで眼が本当に光るスグレモノです。
 里見さん達に見送られて8 時過ぎにバスは出発。
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 1時間ほどで到着したのは二ツ沼総合公園
 Jヴィレッジに隣接するこの公園も、震災後は仮設住宅や作業員宿舎が建てられるなど復興拠点として利用されていましたが、2015年5月に4年ぶりに全面再開を果たしたそうです。
 広野わいわいプロジェクトは、ここで年数回、パークフェスを開催されています。
 数棟の温室が連なるフラワーパークという一画へ。
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 ここで磯辺事務局長から、改めて広野町の復興の現状や広野わいわいプロジェクトの取組内容について説明を受けました。
 昨日、遠藤町長さんが紹介されていた空撮写真(震災直後と現在)など、詳細な資料も頂きました。
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 この日の午前中のプログラムは、二ツ沼総合公園内の除草作業です。
 まずは温室回りの花壇から。「引っ付き虫」に気をつけながらの中腰の作業は、簡単なようでなかなかキツい。
 この間、参加者の一部は地元の方と協力して昼食の準備。
 2時間ほどでビニール袋が何袋もできました(写真は一部です)。
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 二ツ沼公園内を移動。
 芝生や池の美しい広い公園では、子ども達が無心で遊具等で遊んでいます。原発事故直後は「外遊び」も控えられていたことを思うと感慨深いものがあります。
 パークゴルフを楽しむ人達の姿も。震災と原発を乗り越えて平和な光景が戻ってきています(池のアヒル同士ではいさかいもあるそうですが)。
 ここではオリーブも栽培されており、様々な製品化の取組みも行われています。そのオリーブ植栽地でも除草作業。
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 フラワーパークに戻ってくると昼食の準備ができていました。
 カレーのご飯は白米と赤米の2種類。ふんだんに地元の野菜が入った豚汁。地元の方が作って下さった大根の酢漬け (柚子の風味がたまりません!)に広野町名産のミカンも。
 この間、吉田さんから開発中のビスコッティが披露され、試食とアンケート。
 出店されていた新妻有機農園の方から、昨夜も頂いた「鶩(あひる)」を2本とソーセージを購入させて頂きました。
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 午後はバスで広野町めぐり。
 最初に行ったのは、昨日作業をしたプレゼントツリー植栽地にほど近い鹿嶋神社(下浅見地区)。
 鳥居は津波に流されたままですが、社殿は氏子の方達(自宅が流された根本理事長もそのお一人とのこと)により修復されています。
 この神社(女神)と、後に伺った内陸部の大滝神社(男神)の神興が出会い、ともに海 に入るという「浜下りの神事」(地元での呼び方は「たんたんペろペろ」)の復活が待たれるとのことです。
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 広野町駅前(東側)の再開発地へ。
 津波で浸水した地域には広野みらいオフィスのビルや駅をまたぐ「未来のかけ橋」等が建設されており、今後はふたばみらい学園の寄宿舎や住宅団地も整備される予定とのこと。
 その後、バスはコットン畑の脇を流れる浅見川を遡って山間部へ。
 箒平集落(昨年10月、稲刈りで伺いました。)への途中、谷の対岸に大きな滝が見えます。その近くに大滝神社のご神体があるそうです。
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 最後に、ふたばみらい学園のキャンパス近くの高台へ。
 広野町の中心部、防災緑地、そして海を望むことができます。はるか水平線上には洋上風力発電の施設が遠望されます(目のいい人には回っている羽まで見えたようです)。
 昨日と違って温かく、空は晴れ、あくまで海は穏やかです。その海が6年近く前には牙を剥いて襲いかかってきたとは想像もできません。
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 この2日間、バスに同乗もして軽妙な語り口で案内して下さっ た磯部事務局長ともお別れし、バスは広野ICから常磐高速道へ。
 不埒な(?)一部の人は(私も)、途中のコンビニで調達したビールやワイン、日本酒など。
 友部SAで休憩の後、往路と同様マイクが回され感想等をシェア。
 「温かく迎えて下さり一緒に過ごせたことが嬉しかった」「新しい身内が出来たような気がする」「ボランティアは初めてだったが、少しでも役に立てたと思うと誇らしい」「1泊だとゆっくりと過ごせてプログラムも充実していた」「忘れないためには通い続けることが大事」等の感想。
161218_9_convert_20161225103552.jpg 「今回の体験を子ども達に伝えていきたい」という小学校の先生、「まちたんけん」が楽しかったという小学生の女の子も。
 それぞれの思いを胸に、バスは予定より1時間ほど早く19 時頃には東京・新宿に到着。
 ここもクリスマスのイルミネーション。毎回のことですが、自然豊かな広野町から戻ってくると、その落差の大きさに驚きます。
 広野町の皆さま、いわき市の皆さま、事務局の皆さま。今回も大変お世話になりました。有難うございました。
 1泊2日だとプログラムも充実し、お陰で本ブログ執筆中の今(25日)も腰の疲れが取れません。
 来年もよろしくお願いします!
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 (プロバイダ側の都合で1月以降更新できず、明年1月には閲覧もできなくなるため、現在、移行作業中です。)
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