365マルシェ、市民研新年交流会

2017年1月7日(土)。
自宅近くに一画を借りている市民農園へ。ちなみに年度内で契約が終了します。新規で申し込み直すつもりですが。
ほうれん草は見た目は良くないのですが、鍋に入れてみると甘くて美味でした。

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七草粥用に大根(F1種)を間引き。亀戸大根のような大きさです。品川カブは立派。ついでにニンジン(F1種)も抜いてみました。
厳寒期の畑は寒々とした光景ですが、土の中では作物が育っています。

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翌1月8日(日)は、午後から冷たい雨が落ちてきました。
15時前、自宅の最寄り駅である西武新宿線・久米川駅南口からほど近いパチンコ屋さんの前には「産直野菜」の大きな幟。
雨の中、10名以上の方が行列に。値札をみると50円~100円と非常に割安です。

野菜ソムリエの増田純代さん(江戸コン仲間で、品川カブ品評会への出展者の同志。ブログはこちら)からの説明が始まりました。
マルシェを主催しているのは365(サンロクゴ)マーケット。「農家と生活者をいろいろな場所や方法でつなぐ農業コミュニティ」とのことで、企業の広告宣伝費等を活用することにより顔の見える生産者の無農薬野菜等を低価格で販売しているそうです。

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この日の野菜は、斉藤農園(千葉・山武市)の大根、カブ、小松菜、ニンジンなど。パッチファーム(愛知・田原市)からは紅芯大根、あやめ雪カブ、葉にんにくなど。なかなか充実したラインナップです。

販売が始まりました。
この日は一人3品まで。希望者は列に並び直せば何品でも買えるというルールのようです。雨のため普段より人は少なかったようですが、それでも間もなく完売されたとのこと。

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毎月8日に開催しているというこのマルシェ、地元にいながらMさんに教えてもらうまで知りませんでした。
こだわりの生産者の野菜を専門家(野菜ソムリエ)が対面で伝えながら、しかも安価で販売するというシステムに注目していきたいと思います。

冷たい雨の中で奮闘されているMさんと分かれて向かったのは東京・湯島。東京・雨はさらに強くなってきました。
この日、アカデミー湯島で開催されたは、NPO法人 市民科学研究室(市民研)の新年交流会です。
市民研とは「生活者にとってよりよい科学技術とは」を考え、そのアイデアの実現を目指すNPO法人。昨年6月には、主催する市民科学講座の一環で食べ物や農業の話をさせて頂きました。

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例年通り(前回まではクリスマス会でしたが)、午後から実践料理講習会が開催され、そこで作られた料理(全て手作り!)を交流会でみんなで頂くという方式です。
代表理事の上田昌文さんから開会挨拶に続き、講習会を指導されたシェフの皆さんの紹介。シェフの皆さんから料理の紹介。

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今回も和風、洋風、エスニックと多彩な料理が並んでいます。
和風のミートローフ、三食おにぎり、野菜もみ漬け甘酢、金柑スープ、ふわふわオムレツ、ピンチョス、小海老とキノコのアヒージョ、濃くうまロールキャベツ、洋風かす汁、南インドの各種料理(ラッサム、キャベツのポリヤル、キーライ・ダール等)、焼きりんご、簡単水ようかん等々。
しばし食事と懇談。

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市民研の新年交流会は、単に食べて交流するだけではなく、その間に活動報告が行われるのが特徴です。
生活の中の科学(リビングサイエンス)といっても様々な分野があり、それぞれの分野で地域の第一線で活動されている方から生の声が聞けるのです。

例えば、防災レシピ「びちくでごはん」の作成と発刊について。ダブリンでのサイエンスショップ国際会議への参加報告。ニュースサイト等を運営している「SYNODOS(シノドス)」について。

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「2016年イチオシの取材先」について報告されたのは、国内外の「人の生活」を記録して歩くルポライターの方。5分ではとても時間が足りません。

APAST(アパスト)の後藤政志さんからは「2017年原発問題の焦点」と題する報告に続いて、今も原発事故で避難されている方を思い「ふるさと」をハーモニカで演奏。
「コスタリカに学ぶ会」を主催されている方からは尺八で民謡を演奏。

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「肩こり腰痛解消体操」を実践指導して下さった方。
油のミニワークショップの報告。この日は食用油の食べ比べ(名前当て)が行われていたのですが、その答え合わせ。日本人は大量の油脂を消費しているにも関わらず、その種類や内容は良く知らないという問題意識からのワークショップです。

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最後は恒例のバザー。持ち寄った品々を希望者同志で交換します。
その後は全員で食器を洗って食器棚に片付け、テーブルや床を拭いて撤収。

21時過ぎに外に出ると、さらに雨が強くなっています。強い風も出てきました。
ゴミを含む大きな荷物が何個もあり、タクシーと地下鉄に分かれて市民研事務所に戻られる上田さん達と湯島駅で分かれました。今回も大変お世話になりました。シェフの皆さま、ご馳走様でした。

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ところで開会直前、先ほどのマルシェで求めてきた紅芯大根をスライスしてテーブルに(手の込んだ料理の間にさりげなく)出しました。鮮やかなピンク色で苦味やクセもなく、さっぱりと美味でした。にわか勉強したパッチファーム(愛知・田原市)のPRもしておきました。

原発の廃炉作業の状況等を考えると、日本の(特にメガ)科学技術は大きな限界に直面しているようにも思われます。
しかし、どんな科学や技術であっても私たち市民の生活に密接に結びついています。暮らしの中で、どのような科学や技術を選択していくかも、私たち自身にかかっています。

複雑な科学や技術の課題について、市民レベルまで分かりやすく伝えてくれ、考えるきっかけをとツールを与えてくれる市民研の活動は、ますます重要になっていくものと思われます。