【ブログ】ふくしま有機ネット交流サロン&同窓会 in 東京

2018年3月17日(土)の午後は東京・神保町へ。
 開会の1時間ほど前に会場に着くと、10名ほどの人たちが会場設営と料理など準備の真っ最中。

15時から予定されていたのは「ふくしま有機ネット交流サロン&同窓会 in 東京」と題するイベント。
 主催は有機農業の発展をめざす農業者、消費者、研究者等からなるNPO福島県有機農業ネットワーク(ふくしま有機ネット)で、福島を応援する人たちと福島の生産者等との交流会です。

野菜は、ふくしま有機ネット理事長の浅見彰宏さん(ひぐらし農園)が喜多方市山都から持参して下さったもの。「魂のポテトサラダ」など手書きの楽しいポップも!

にしんなど会津の郷土料理やお豆腐、新妻有機農園さんの鵞(合鴨)のスモークやソーセージも並べられています。

日本酒などの飲みものも充実。ここには新妻有機農園の日本酒「鵞(あひる)」も。
 福島県は、全国新酒鑑評会での金賞受賞数が5年連続で全国No.1という酒どころです。

定刻を回って開会。40名ほどの参加者で満席です。
 進行役は、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)福島担当の鈴木亮さん。

浅見理事長からの開会挨拶。
「東京で福島に関心を持ってくれている方と福島の生産者等との交流会てせ、ふくしま有機ネットとして初めての試み。7年目に入ったが被災地では悩んでいる人も多い。そのような状況を首都圏の人たちに伝えて、これまで接点の無かった方達との連携も進めていきたい」

続いて生産者の方からのお話。
 お1人目の森キヨ子さんは、南相馬市鹿島区で農業の傍ら農家民宿「森のふるさと」を営んでおられる方。
「震災・原発事故から3年間は作付けができなかったが、その後、徐々に再開している。休んでいる間に農業機械も壊れてしまい、どうしようかと思ったが続けていくしかないと思っている。
 藍を種から育てて生葉で染めるというワークショップなど、手作り体験も行っている」

お2人目は広野町の新妻良平さん(新妻有機農園)。
「5haをアヒル農法で稲作をしていたが、原発事故後は町の判断で一時避難。その後、線量が低いことが分かったため再開した。
 全量を消費者等に直売していたが、事故前に収穫した米もキャンセルが相次ぎ、余ったコシヒカリを鈴木酒造店(浪江町から山形・長井市に移転)に委託して日本酒『鵞(あひる)』を作っている」

なお、新妻農園さんのお米、スモーク、お酒等は通販サイトで求めることができます。

続いて浅見さんから、来年度から取り組む「ふくしまサポーターズ・クラブ」について発表がありました。

クラウドファンディングのような一過性の取組みではなく、継続的なものにするのがねらいとのこと。年会費3000円(小ぶろしき)から10000円(大ぶろしき)の3種類のコースに応じ、旬の野菜、新米、地酒等の「お返し」があるそうです。

ここまでの話を伺った上で交流会に。
 会場は参加者で一杯ですが、料理も飲み物も十分以上に準備して下さっています。

可愛いおむすびも並んでいます。これは山田みきさん(笑むすび)によるケータリング。会津・喜多方市の実家のお米も使っているそうです。
 米粉を使った唐揚げも。

後半のプログラムへ。
 今年度実施した「ふくしまの農家を巡るツアー」や「農と食の学校」など、福島有機ネットの取組みについて報告がありました。

17時に終了。みんなで会場を片付け。
 語り(呑み?)足りない10 名ほどで近くの中華料理店で2次会。さらに・・・。

美味しい料理と飲み物で大満足の会合でした。
 しかし全体で2時間はいかにも短く、もう少しじっくりと生産者の方達のお話を伺う時間があればと、少々、残念に思った次第。

私はすでに福島有機ネットの会員なのですが、サポーターズ・クラブにも申し込みさせて頂く予定です。