急に気力、体力の衰えを実感するようになった今日この頃(目もかすむ・・・)。
2018年6月18日(月)の終業後は、東京・自由が丘へ。
駅に着く頃から雨脚が強くなりました。
傘を差し、途中のスーパーでツナ缶を購入してシェア奥沢へ。地域のために開かれたコミュニケーションの「場」で、子ども食堂を含め様々な取組み・イベントが行われています。
毎月第3月曜の夜は「共奏キッチン♪」の定例日。
知らない者同士が、みんなで食事を作って一緒に食べ、語り合うというイベント。私は昨年10月以来の参加です。
19時過ぎに到着した時は、多数の男女がキッチンでわいわいと言いながら、料理の真っ最中。
野菜は POCO A POCO 農園(茨城・那珂市)、ジャガイモとタケノコは共奏ファーム(埼玉・東松山市)、お米は新潟・上越市大賀地区から届いたものです。
自家産の野菜を持参して下さった方も。
この日は私も、無謀にも自分1人で一皿を作ることに挑戦(!)。
食材は次の通り。
ディル(ハーブの一種)は、埼玉・小川町で研修され鳩山町で新規就農された女性(TackFarm)が送って下さったもの。わが家は毎月、「おいしいお野菜届け隊」(US.Peace)で宅配してもらっています。
ニンジンとキュウリ(Lサイズ)は、自宅近くの市民農園仲間の方から頂いたもの。そして買ってきたツナ缶(4個)。
ニンジンはピラーで薄くスライス、キュウリはざく切りにしてレンジで2分。そこにツナ缶とみじん切りしたディルを混ぜ、塩胡椒を振りかけただけのもの。
まあまあ、うまくできました(クックパッド先生、有り難うございます)。
どんどん料理ができあがっていきます。
カレーライス、ポトフ、ニンジンのかき揚げ(葉っぱも)、ポテトサラダ、ジャガイモのソテーなど。
参加者の方が持参して下さった陸前高田産の昆布や自家製のぬか漬け(トマトなど!)もテーブルに並べられました。
作った人から献立と食材が紹介された後、1歳8ヶ月の子どもさんを連れて来られたお2人の乾杯の発声、「いただきます」。
いっせいに箸が延び、テーブルに並べられた料理がどんどんお腹に収まっていきます。
笑顔がはじけます。
21時過ぎには食事は一段落。テーブルを片付けて丸く座り、「対話」の時間です。
主催者のたかったー氏から、突然、田中さんとともに進行役を指名されました(聞いてないよ)。
田中さんは、東京・三鷹で「森の食卓」という場を地域に開いておられる方で、お母様の実家がある栃木の田畑にも通っておられる方。
まずは、自己紹介を兼ねて1人ずつ順番に発言してもらうことに(進行としては安易ですが)。
共奏ファーム代表の方は、自家採取した蜂蜜の販売も始められたそうです。
文章術等をを教えておられる方は、自費出版のエッセー集の3冊目を企画中とのこと(追って原稿を募集されるとのこと)。
お絵かき教室やボードゲームをされている男性は、地元でのイベントにも出展を予定されているそうです。
陸前高田など被災地支援をされている男性は、子どもの貧困に関わる仕事をされているそうで、色んな人を繋いでいくことの大切さを感じておられるとのこと。
子どもさん連れのカップルの男性の方は、プロセスワークやセラピーに携わる一方、古墳めぐり等が趣味とのこと。
「どうやって知り合ったのか」など、他の参加者からのツッコミが入ります(ご馳走様でした)。
音楽教室やリトミックをされている女性。
文房具集めが趣味という女性は、最近、近い人を亡くされてほとんど一人で食事をされているとのことで、多くの人と食べることの楽しさ、美味しさを実感されたそうです。
旅をしながら色んな場所でお茶会をされているという女性は、手作りの豆腐のビスコッティを持参して下さいました。
心理カウンセラーとして傾聴をされているという男女は、オンラインの講座(サイト)も運営されているそうです。
金融や運輸関係の仕事をしながら映画の自主製作をされているという男性。歳の離れた奥様とご一緒です。
たかった一氏の最近の関心事項は「自治」とのこと。
シェア奥沢のオーナー・堀内正弘先生(多摩美術大・教授)も、パートナーの方とともに話を聞いて下さっていたので、一言ご発言をお願いしました。
「おかげでシェア奥沢には多くの人が来てくれるようになった。
ここで開催するイベントは必ず交流会つき。食はコミュケーションのきっかけになる。頭だけではなく、一緒に食べることで体の一部になる」等のお話を頂きました。
この関連で参加者の1人からは、宗教が異なる人とは食によるコミュニケーションは難しい面があるといった発言も。
その後は自由に意見交換。
人と人との繋がりの場づくりに関心のある人が多く、たかったー氏に具体的なやり方等について質問したり、意見交換したり。
遠くから参加している方もいるので10時40分頃にいったん中締め。
私も遠いことを理由に後片付けも手伝わずに早々に失礼しましたが、まだまだ「対話」の花は咲いていたようです。
外に出ると、雨はだいぶ小降りになっていました。
FBページには、共奏キッチン♪を始めたたかったー氏の思いが記されています。
「言葉にはうまくできないけれど、大切にしたい、分かち合いたいなにか。
こんな関係性が広がっていったら、今ある社会課題の多くは消えてしまうかも? 多様な個性はそのままに、やわらかな余白のある生き生きとした社会になるかも? そんな期待が集まって始まりました」