カレンダーでは10月、和暦では長月(長夜月)に入りました。
自宅近くに一画を借りている市民農園もすっかり秋の気配。大根なども順調。福島・広野由来のコットンの収穫も始まりました(もっとも、ここのところすっかり妻任せです)。
2018年 10月7日(日)は千葉・いすみ市へ。
心配していた台風25号は日本海側にそれたものの、その台風が暖かい空気を呼び込んで気温が上昇。
朝、新宿駅のトラブルで一時JR線の運行がストップして焦ったものの、無事、予定通りに午前10時前に外房線・大原駅に到着。
駅前ロータリーにある「平和の響き」という金色のモニュメントを横目に、海岸に向かって歩き始めました(暑っ!)。
この日の目的は11時から開催されるフェスタですが、その前に(恒例の?)お城跡めぐり。
現在、八幡神社が鎮座している太平洋に突き出した岬(岩山)が、戦国時代の小浜城の跡です。土塁(コンクリートで固められていましたが)等の遺構等も遺っています。
説明板によると、天正十七(1588)年、城主の槍田美濃守が対北条戦のため相州遠征中に勝浦城主・正木左近太夫により落城。一時奪回したものの、翌年には大多喜城主となった本多忠勝(徳川四天王の一人)に攻略されたとのこと。
断崖に打ち寄せる波。丸い水平線まで望むことができます。
続いて、毎週日曜日に開催されている大原漁港での朝市を見学。
ここは伊勢エビの水揚げが日本一とのこと。すごい人出で賑わっています。買った海産物はこの場でバーベキューにして頂くことができるようです。
お腹が鳴るのを我慢しながら歩いていると、神田・なみへいの川野オーナーと元スタッフの宮田さんの姿が。
チラシを配布していたのを少しだけお手伝い。
フェスタがオープンする11時頃になったので、会場に徒歩で向かいます。15分ほど。
会場は海水浴場にほど近い芝生の広場(旧サンライズガーデン)。周りに高い建物もありません。青空はあくまで高く、気持ちのいい風が吹き抜けます。
もっともこの日は台風の影響で風が強く、テントの設営等には苦労されたとのこと。
「ナイスミーフェスタ2018@サンライズ」は、いすみの食材×東京の料理人×いすみの料理人のコラボレーション企画。
東京の有名な飲食店も出張出店し、千葉・いすみの豊富な食材を使ったバラエティ豊かな「食」を、市内外の人に楽しんでもらおうというイベントです。
なみへい合同会社が市から事業を受託(いすみ市地域の魅力活用及び情報発信業務)して主催するものとのこと。
「なみへいセカンドステージ」の一環です。
さて、何を食べようかな・・・と目移りしながら、まずは会場を一周。家族連れなどで賑わっています。
地元野菜の直売テントには大勢の人だかり。
迷った末に、最初は「伊勢海老カツバ ーガー」に決定。出店しているのは東京・池袋のフレンチレストランです。
見た目は小ぶりですが、たくさんの伊勢エビがぷりっぷりで食べ甲斐があります。
これだけでは喉が詰まる恐れがあるので、念のために生ビール(美味!)。
続いて手が伸びたのは「いすみ豚のラフテー」。いすみはブランド豚肉の産地としても有名で、出店者は西麻布の名店です。
さらに台湾料理の「いすみ豚の肉滋蛋(ルーローダン)」。ラフテーと被りましたが、あまりに美味しかったので豚肉料理をもう一つ。こちらは根津からの出店でした。
豚肉ばかりではと、続いて「いすみ産梨ソースのタッカルビ」。やっぱり肉。
ところで、いすみ市には木戸泉酒造という有名な酒蔵があります。
この日も出店されていたのを見逃す訳にはいきません。濃厚・芳醇な木戸泉は氷を入れて頂くのが定番です。
セットになっていたのは、何とチーズの蜂蜜がけ。良質の発酵食品どうし、よく合います。
特設ステージでは、地元アーティストの方たちによるフラダンスやバンド演奏も。
今回、中心となって運営に携わった川野元基さん(なみへい店長)は、フェイスブックに、関係者(出店者、出演者、市、警備会社の皆さん等)への感謝の言葉に続いて次のように投稿されています。
「あーあ、楽しかったな。本当に楽しかった。仕事をしていて楽しいと思えるのは幸せなことだと、芯から思いました。僕自身、とても勉強になり、大きな経験ができました」
元基さんと、若い仲間達の熱い思いが台風の進路さえ変えさせ、無事に開催にこぎつけたのです。
もっとも、ちょっと天気良過ぎ(暑過ぎ)でしたが。
この日は、いすみ尽くしの1日。
特急で東京から70分ほどという近場に、こんなに豊かな食材があることを知りませんでした。有名ないすみ鉄道にも今回は乗れませんでした。
ぜひまた、再訪したいと思います。