【ブログ】森の食卓 早春のんびりbar-アフリカンナイト-

寒暖の差が大きい日が続きます。2019年2月23日(土)は北風が冷たい一日。
 夕方は東京・井の頭の森の食卓へ。

この日、18時から開催されたのは☆森の食卓 早春のんびりbar☆

森の食卓では、不定期ながら季節ごとに「のんびりbar」が開催されています。
 途中参加・帰宅OK、食べ物、飲み物など持ち寄り歓迎。もちろん、アルコールが飲めない方も参加可能。

「アフリカンnight」と副題が付けられた今回は、ご近所の方を中心に10名弱が「ゆるゆると」集まりました。

オーナーの田中マキコさんが、この日も手料理を準備して下さっています。

大根と人参のスティックサラダ(甘い!)、のらぼう菜のおひたし(これは森の食卓の庭で獲れたものだそうです。究極の地産地消!)、具だくさんの豚汁。

熱々の白菜のグラタン。ふきのとう(これも森の食卓産)の天ぷら。

野菜の多くは、この日も参加されていた清水茂さん(西東京市の農家)が持ってきて下さったもの。今夜もお嬢さん(後継者の方)と一緒です。

サクサクのごぼうの天ぷら。
 飲みものはソフトドリンクやビールのほか、日本酒「香住鶴」を出して下さいました。飲みやすい穏やかな飲み口。兵庫県の日本海側にある酒蔵のようです。

参加者のお1人の方は、自宅の庭で獲れた柚子を使った自家製のユズ酒を持参して下さいました。
 この方は、ここで定期的に「森の共感カフェ」を主催されている方です。

和気あいあいと食事と会話が進みます。
 偶然、同郷(徳島)の方も居合わせて驚き! この方は、翌日、初めての読書会を主催されるとのこと。

19時を回りお腹も落ち着いたところで、この日のメインイベント・田中エイコさんによるアフリカ報告が始まりました。

エイコさんはオーナーのお嬢さん。
 勤めておられたIT関連会社を退職し、バックパッカーとしてアジアやインド、中東等を歩き、やがてアフリカに惹かれていったそうです。
 その経緯等は、ご自身のブログ「ごく普通のOLがバックパッカーになり、アフリカにたどり着いた理由」にも詳しく書かれています。

この日の報告のためにスライドを作って下さっていました(以下、文責は中田にあります)。

アフリカとの最初の「出会い」は、子どもの時に大好きだったサファリの動物番組とのこと。
 草食動物が肉食動物に食べられるシーンを見て泣いたこともあったそうです。

これまで2018年にタンザニアとエチオピア、同12月には再びエチオピアへと、3度のアフリカ渡航歴があるとのこと。

タンザニアには教育ボランティアで行ったそうで、本当に様々なことを見て感じられたとのこと。
 学校に行っているはずの時間に普通に働いている子ども達、壊れたテーブルや真っ白になった黒板等の教育環境。
 しかしそんな中でも、子ども達はいつもきらきらとした笑顔で明るい印象を持たれたそうです。

エチオピアは、アフリカでは珍しく植民地化されなかった国。
 面積は日本の3倍、80もの民族、宗教や言語も様々。

特色ある食べものも。
 インジェラという代表的な家庭料理は、テブという穀物を発酵させたもので、もすごく酸っぱいそうです。見た目も良くありませんが、慣れるとハマるかも?とのこと。

少数民族の住まいや、一緒に記念撮影した写真も見せて下さいました。
 食べたものの写真も。長粒種のお米や、鮮やかに3色に色分けされた飲みものなど。

エイコさんによると、アフリカの魅力とは、日本では想像できないようなことが起こること、人々が笑顔で生命力が感じられること。
 アフリカに行くと自分も確実に強くなり、人生観も変わるそうです。
 「アフリカの水を飲んだ人は必ずアフリカに帰る」という言葉もあるとのこと。

その半面、貧困、テロ組織、教育の未定着などの課題も。
 特に援助慣れしていることは問題で、自立することの必要性を強調されていました。

「これからも日本とアフリカを行ったり来たりしたい」というエイコさん。
 アフリカのシンプルな生活にも惹かれているようで、持たない生活、シェアする社会について考えるきっかけにもなったようです。

マキコさんが最後に玄米ご飯を出して下さいました。
 清水さんの大根を添えて頂くと、これもシンプルながら絶品の美味しさ!

正にシェアする場・森の食卓で、エイコさんの体験と感じたことをシェアさせて頂いた夜でした。
 今回も美味しい時間と食事をご馳走になり、有難うございました。