【豆知識】1時間降水量50mm以上の発生回数の推移

昨年6月末から7月にかけて、前線及び台風7号の影響により全国の広い範囲で記録的な大雨となり、西日本を中心に250名近い死者・行方不明者を出すなど、大きな被害がもたらされたことは記憶に新しいところです(「平成30年7月豪雨」)。

 近年、大雨が発生する頻度が高まっています。
 リンク先の図170は、1時間降水量50ミリ以上の発生回数(全国、年間)の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/06/170_gouu.pdf

 これによると、1時間50ミリ以上という豪雨の発生回数は、近年、明らかに増加していることが分かります。
 最近10年間(2009~18年)の発生回数は311回と、1976~85年の266回の1.4倍へと増加しているのです。
 ちなみに1時間雨量50ミリの雨とは、水しぶきで視界が悪くなり自動車の運転は危険となり、地下街への浸水やマンホールからの水の噴出し、あるいは土石流の発生等の危険性が高まります。

 このように、近年、豪雨の頻度が増えているのは、地球温暖化の影響があるとされていますが、一方、豪雨被害増大の背景には、近代日本の水利用・土地利用の変化があるという論点もあります(「ほんのさわり」欄参照)。

[出典等]
気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html

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出所:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.170
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
(過去の記事はこちらにも掲載)
 https://food-mileage.jp/category/mame/