【オーシャン・カレント】みずかさん(八木和美さん)

みずかさんは石川・金沢市のご出身。みずかさんほど幅広い活動をされている方を、私は他に存じ上げません。

 例えば、防災関係。
 東日本大震災で「RQ市民災害救援センター」のボランティア経験をきっかけに、後継団体の(一社)RQ災害教育センターの創設に関わり、事務局長として、現地のコーディネータを含めたネットワークづくりに取り組まれてきました。
 昨年の西日本豪雨を始め、常総、熊本など相次ぐ災害のたび、ご自身も何度も被災地を訪問し活動されています。
 みずかさん達が重視するのは「災害教育」という考え方。  これは、ボランティア等として被災地を訪れることで得られる共感や利他的な行動を、人格的成長の資源として捉えようというものです。

 また、ふるさとラボ大賀(任意団体)の世話人もされています。
 出身大学のフィールドワークで新潟・上越市を訪ねるうち、大賀地区のリーダーの方と知り合い、2010年頃から首都圏等から大賀を訪問して交流する活動を主催されています。
 山間部にある大賀地区の世帯数は、わずかに5戸。外見上は「限界集落」ですが、豊かな自然に恵まれ、棚田などの素晴らしい景観も有しています。
 みずかさんは、その棚田での米づくり、大豆栽培と味噌づくり、地域の行事への参加など、1年を通じて様々な体験活動を企画・コーディネートされているのです。

 さらに、「対話ラボ」のマスターも務められています。  地域作りの実験室・ご近所ラボ新橋(東京・港区)を舞台に、毎週水曜日に開かれているのが「対話ラボ」。「対話」をコミュニティ作りに活かすための様々な実験的な取組みが行われています。
 その一環として開催されているのが「問いの思考塾」。「問い(質問)をつくる筋肉を鍛えるワークショップ」で、6月19日(水)には入江杏さん(ミシュカの森)を話題提供者に迎えて開催される予定です。

 これら多岐にわたる活躍をされているみずかさん。その柔軟な思考と豊かな行動力に、これからも期待したいと思います。
[参考]
(一社)RQ災害教育センター
 https://rq-center.jp/
対話ラボ
 https://gokinjo-i.jp/taiwalabo170627/

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出所:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.170
 https://www.mag2.com/m/0001579997.html
(過去の記事はこちらにも掲載)
 https://food-mileage.jp/category/pr/