【ブログ】Let’s enjoy デコボコ野菜、ほっこり日本酒会

2019年の9月も下旬へ。緑のカーテンのカラスウリも色付きました。
 2週連続の3連休の最後の日、9月23日(月・祝)は東京・浅草橋へ。

 駅周辺は下町らしい雰囲気。
 北に向かって歩きます。旧町名の由来案内。皮革の専門店が何軒か。
 甚内神社という小さなお社は、甲斐武田氏の重臣・高坂弾正の子を祀ったもので、病気平癒の ご利益があるそうてす。

その隣にあるのが Little Japan(リトルジャパン)。
 ゲストハウスとカフェを兼ねたスペースで、軒先には野菜が置かれていました。

 ここで 12 時30分から開催されたのは「Let’s enjoy デコボコ野菜」というイベント。

形や大きさ、色など見た目が規格外の野菜は、市場出荷できず廃棄されるものも少な くありません。
 そんな「デコボコ野菜」を使った美味しい料理を一緒に食べて、シンプルで happyな時間をみんなで過ごそうという趣旨です。

 企画・主催されたのは、以前、東京・檜原村でのゴマ栽培や品川でのマルシェ開催に取り組んでいたグリーンスマイル(グリスマ)のメンバーの女性達。

食材は、グリスマの活動にも参加されていた「こじまん」さん(北の杜ファーム、 山梨・北杜市)と、井伊誠さん(井伊農場、埼玉・寄居町)が生産されたものです。

 テーブルには、見た目も美しい色とりどりの大皿料理が並べられました。
 12時30分過ぎに、みんなで「いただきます!」。

この日のメニューは、パプリカのマリネ・Japanese風、チキンのパプリカソース、ナスと万願寺とうがらしの揚浸し、いんげんとベーコンのピリ辛、ナスの味噌炒め、青ナスのお浸し、むかご(茹で、塩バター炒め)、玄米ご飯など。

調理の腕を奮って下さったシェフは、星野辰哉さん(「シュタインハウス銀座」料理長)。食品ロスの削減等にも関心があるそうです。

 ビールや日本酒も頂きまし た。明るい内から頂くアルコールの美味しいこと(!)。

食事が一段落したところで、主催者の方からスライドを使って北の社ファームの紹介。 

 こじまんさんは、四国のお遍路で頂いたおにぎりとトマトの美味しさに食のパワーを実感し、2年前に会社員を辞め、北杜市白州に移住・新規就農されたという方。
 (私も昨年11月には農場を訪問させて頂きました。)

 また、本年1月には、手塩をかけて育てた自然薯が 日本野菜ソムリエサミット・金賞を受賞されたそうです。

この日の食材は、前日、グリスマのメンバー女性数名で北の社ファームを訪ね、手ずから収穫してきてくれたものでした。

 普段は基本的に一人で作業しているため、野菜も収穫し切れないとのこと。直接、スーパーの地場野菜コーナー等で販売していますが、やはり見た目や大きさにはこだわらざるをえないそうです。
 もちろん、でこぼこでも美味しさに変わりはないことは、この日の食事会でも証明さました。

井伊誠さんからも話を伺うことができました。
 会社員を辞めて埼玉・小川町での研修を経て、埼玉・寄居町に新規就農されたという方。
 現在は、土作りにこだわり、米、野菜(約 60種類)、大豆、麦の自然栽培に取り組んでおられるそうです(文責・中田)。

  「現代の農業は見栄えや生産性が重視されている。種子も多くはF1 (交配種)で、化学肥料を与えればよくできる。見栄えや価格を重視する消費者のニーズに応えるためにはやむを得ない面はあるが、全体に野菜の味は劣ってきている」

  「消費者にとっては、身近なところにいる生産者とつながることが大切ではないか。東京にも農地はあり、都市部で苦労しながら農業を続けておられる方もいる」

会場の参加者と意見交換。
 広島の農家から野菜を取り寄せているという女性は、「美味しいのは知人の作ったものだから、というだけではないことが分かった」と感想を述べられていました。

 「見栄えや価格を重視する消費者ばかりではないのでは。実際、私の周りの人たちの行動も変わりつつある実感している」といったコメントされる方も。

 ちなみにこの日の食事は全て完食、食品ロスは出ませんでした。
 お店の前で販売していたデコボコ野菜(ナス、パプリカ、ネギ等)も、ほぼ完売だったようです。

その後、10名ほどで駅前に戻って打ち上げ。
 馬刺し、ウニを乗せた炙り寿司など(一転、肉々しくなりました)。

その後、皆さんと別れて西新宿へ移動。
 閑静な住宅街の中にある瀟洒な平屋の日本家屋が、レンタルスペース・ひらやないえです。

 ここで17 時から開催されていた「ほっこり日本酒の会」に、途中から遅れて参加させて頂きました。
 お酒と料理は持ち寄りです(私は新宿のOデパートで福島の地酒を買って持参)。
 さすが、日本酒好きの方達のセレクトによるひやおろし等の銘酒が勢揃い。美味しゅうございました。

昼間から1日、美味しい料理とお酒をたらふく頂いた1日。皆様、ご馳走様でした。有難うございました。
 これで三連休は終了。翌日からの仕事が不安。