【豆知識】エシカル商品の購入状況

倫理的消費(エシカル消費)とは「地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動」のことです(消費者基本計画、2015年3月閣議決定)。
 具体的には、消費者が社会的課題の解決を考慮したり、あるいはそうした課題に取り組む事業者を応援する消費活動を指し、かいつまんでいえば「より良い社会に向けた、人や社会、環境に配慮した消費行動」と言えます。
 これは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」とも関連するものです。

 世界的にエシカル消費への関心や実践が広まっていますが、日本においては言葉自体もあまり知られていないのが現状です。
 消費者庁「倫理的消費(エシカル消費)に関する消費者意識調査」(2017年2月)によると、エシカル消費に関連する言葉の認知度については、「エコ」は5割以上、「ロハス」「フェアトレード」は3割程度ありますが、「倫理的(エシカル)消費」については1割以下に過ぎません。

  一方、エシカルな商品の購入状況を商品別にみると、食料品については「購入している」が36%、「どちらかというと購入している」が32.8%(計68.8%)となっており、これは衣料品(45.8%)、その他生活用品(54.2%)、家電・贅沢品(42.1%)よりも高くなっています(リンク先の図181)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/11/181_ethical.pdf 

 また、エシカルな食料品の購入状況について属性別にみると、性別では女性の方がやや高く、年代別には「購入している」とする者の割合は10・20代が42%と最も高くなっています。
 このように、食料品は他の商品に比べてエシカル消費(国産品の購入、地産地消等)を行いやすい商品であり、さらに、若い世代において実践している者の割合が大きいことが注目されます。

[出典等]
 消費者庁「倫理的消費(エシカル消費)に関する消費者意識調査」(2017年2月)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/consumer_education/ethical_study_group/pdf/region_index13_170125_0003.pdf

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.181
 2019年11月27日(水)[和暦 霜月朔日]   
 https://www.mag2.com/m/0001579997.html
 (過去の記事はこちらに掲載)
 https://food-mileage.jp/category/mame/