【ブログ】菌のチカラ

先日、ポケマルの関係で知り合ったMさんという方から、お仲間と活動している「ジップロックでミニ分解実験の会」への招待を頂き、参加することに。
 Mさんは、ポケマル生産者のところにサポートに行ったり、生産物を東京・高円寺のマルシェで販売したりと、様々な活動をされている元気な(!)女性です。

 教えてもらった手順に従って、1月11日(月)に前日までに出た生ゴミ(大根、ニンジン、ミカンの皮、卵の殻など)をジップロックに入れ(下の写真左)、自宅近くに借りている市民農園の土を入れて(ついでに収穫時に畑に放置してあった大根の葉も入れて)仕込み完成(中央)。簡単!
 ベランダに置いていたら(右)、鳥に突かれたのか翌朝には袋に小さな穴が開いていたので、その後は室内で保管していました。

そして1月17日(日)21時から、オンラインの報告会がスタート。
 
 Mさんの「この実験に失敗はありません。あるのは違いだけ! その違いをみんなで楽しむ時間にしましょう」との開会の言葉に続いて、10名ほどの参加者からそれぞれ実験の途中経過の報告。

 私の場合、野菜くずなどほとんどもとの形のままで、あまり分解されていないように見えると報告。
 気温が低いせいか同じような方が多かったようですが、細かく切る、毎日かきまぜる(ジップロックを振り動かす)、米ぬかや脂分を追加すること等で分解の速度はだいぶ早まるとのこと。
 段ボールでの方法を教えて下さった方も。

Mさんは、7年ほど前に地元自治体の生ごみ削減のモニターとして始めたのをきっかけに、すっかりコンポストづくりにハマってしまったとのこと。
 そこで友人3人に声を掛け、一緒に普及活動(コンポストーク!)を進めているそうです。友人がLFCコンポストセットを販売している会社に勤めておられるという方も。
 Peatixのページもあります(現在、リアルのイベントは中断)。

Mさんは、「毎日コンポストを見ているだけで、分解できるもの(自然な営み)と分解できないもの(不自然な存在)があることに気づき、生活も変わった」とおっしゃいます。
 また、コロナ禍で「除菌・滅菌」が叫ばれる中、「全ての菌=悪」と取られかねないと懸念しているとも(菌とウイルスは違うんですけどね~)。

都会で生活しながら産地や生産者とつながるとともに、足元(ベランダや玄関先)でも循環(野菜くずなどを土に還す)を取り戻そうとしているMさん達の活動は、「新しい生活様式」の具体的なヒントにもなります。
 グループの皆さんの活動の拡がりに、期待したいと思います。

翌々日の1月19日(火)の朝は、ポケマルの高橋博之さんの声でさわやかな(?)目覚め。定期的にオンライン開催されている「車座座談会」には、何とMさんの顔も。
 一緒に登場されていた福島・喜多方市のアスパラ農家さん宅での体験や東京での交流イベントをコーディネートされているとのこと、Mさんは多くの(大きな?)ポケットをお持ちのようです。

この日、ジップロックの方は野菜くずなどを細かく切り、土とよく混ぜ合わせて、天気がいいのでベランダに置いてみました。
 かすかにアルコール臭はありますが、嫌な臭いではありません。

ところで「菌」や「生ごみ」で真っ先に想起されるのは、20年近く前(!)の熊本在勤・在住中から色々と教えて頂いている長崎・佐世保の吉田俊道さん(菌ちゃん先生)。

(左の写真は「大地といのちの会」HPより)

生産者((株)菌ちゃんふぁーむ)であると同時にNPO大地といのちの会を主宰され、全国の幼稚園等で生ごみを使った「元気野菜作り」の取組みを広めておられる方。話題となった映画『いただきます-ここは発酵の楽園』にも出演されていました。
 元気野菜作りは全国に拡がり、「菌ちゃん野菜応援団」のFBグループページには、毎日、多くの方が投稿されています。
 東京(三鷹)でご講演をお聞きした2017年3月以来、ご無沙汰しています。

 コロナ禍の中、吉田さん達の「循環を回復する」取組みが、ますます重要になっていることは間違いありません。