【オーシャン・カレント No.217】地域づくり情報誌『かがり火』

『かがり火』は、合同会社かがり火が発行する「地域づくりに情熱を燃やす面白人間や“変”差値人間を紹介する人間情報誌」です。
 1987年の創刊以来、地域活性化に向けてのヒントやノウハウを満載して、隔月で刊行されてきました。

発行人・編集者の菅原歓一さんは、大学卒業後にいったん就職した大手出版社を退職し自ら起業。全国各地の「無名・有名の面白人間」を訪ね、その地の気候や風土を体験しつつ、直接対面して話を聞き、記事にまとめて発信してこられました。
 取材先に泊めてもらい、寝食を共にすることも多かったそうです。

地域活性化に限らず、ノウハウやコツといったものは明文化・マニュアル化することが困難な「暗黙知」に属するものです(「ほんのさわり」欄参照)。『かがり火』の記事がリアルなのは、菅原さんご自身の体験取材に基づいているためです。
 また、これまで取材された方や菅原さんとつながりのある方300名近くが「支局長」として任命されており、情報交換のネットワークにもなっています(不肖、私も「東村山支局長」を拝命しています)。

その『かがり火』は、本年夏以降に刊行予定の200号を区切りに、いったん休刊されることが決まっています。
 今後については、現在、オンラインでの支局長会議を含めて検討されていますが、菅原さんは「今までとは違う新しいチャレンジをしたい」と仰っています。
 コロナ禍により直接取材が難しい状況が続いていますが、菅原さんの新しいチャレンジに期待したいと思います。

(参考)『かかり火』
 http://www.kagaribi.co.jp/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.217、2021年5月12日(月)[和暦 卯月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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