
去る2021年9月23日(木)〜24日(金)の2日間、国連食料システムサミットがオンラインで開催されました。これは、SDGsの達成に向けて、グテーレス国連事務総長の呼びかけにより初めて開催されたもので、世界の150か国以上の首脳・閣僚のほか、趣旨に賛同した多くの民間企業・団体等が参加しました。
日本の菅首相からは、「みどりの食料システム戦略」を通じて持続可能な食料システムの構築を進めていく等のコミットメントがなされました。
これらを踏まえて議長から発出された「共同宣言」では、飢餓の撲滅と栄養の確保、環境と調和した農業の推進、透明性のある貿易ルール、パンデミック下でのサプライチェーンの強靭化等が強調されています。
これらの課題について多くの関係国・関係者の間で合意形成がなされたことには大きな意義がありますが、一方で、今回のサミットには大企業の関与が強くなっていること等を理由として、GNOや市民団体の多くが参加をボイコットしました。
目指すべき目標は共有されているものの、その実現のプロセスや方法論については大きな見解の違いが世界に存在しています。
[参考]
農水省HP「国連食料システムサミット」
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kanren_sesaku/FAO/fss.html
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.227、2021年10月6日(水)[和暦 長月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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