2021年11月2日(火)は、福島訪問4日(最終日)。
いわき湯本温泉の元禄彩雅宿・古滝屋さんで風呂を浴び、見た目も美しい豪華な朝食。次回はぜひ早めに予約して、夕食も頂きたいものです。
この日は特段の約束もなく、スケジュールも決めないまま9時頃に出発。… 続きを読む
-より豊かな未来の食のために-
福島訪問の2日目、10月31日(日)は7時頃までベッドでだらだらしていると、鈴木 亮さん(ふたすけ・ふたば地域サポートセンター)からメッセージが入りました。
施設内のキッチンスペースにいるので一緒にお茶でもどうですかとの、有難いお誘いです。… 続きを読む
新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言等が9月末に解除され、2回のワクチン接種も終了したこともあり、ようやく福島訪問が実現しました。3泊4日の予定です。
本年3月のプレゼントツリーのツアーを別にすれば、およそ2年半ぶりです。
2021年10月30日(土)。
東の空が白み始める頃に自宅を出発し、JR武蔵野線・京浜東北線経由で大宮へ。快晴です。7時5分発のやまびこ203号の座席は9割方埋まっています。… 続きを読む
2021.10/20(水)
今週最初のコツコツ小咄。
「牛は潔いね。地位にしがみつかないからね」
「そうなんですか」
「常に辞表(耳標)を身に着けていますから」… 続きを読む
最近、静かなマイブームとなっているのが安藤昌益(あんどう・しょうえき)です。
昌益は、現在の秋田・大館市に生まれた江戸中期の医師、思想家。かつては「忘れられた思想家」と呼ばれていたこともあります。
その思想は絶対平等主義と徹底的な平和主義(武力・暴力の全廃)であり、農業労働などの「直耕」を尊重する一方、自ら生産しない聖人や為政者を「不耕貪食の徒」として痛烈に批判するというものです(封建制の江戸中期の思想家であることに驚きを覚えます)。
昌益に関心を持ったきっかけとなったのが、NPO市民科学研究会(市民研)主催の2つのオンライン講座(9月10日の「連続講座・日本の市民科学者」… 続きを読む
−石渡博明『いのちの思想家 安藤昌益』(2012.11、自然食通信社)
http://www.amarans.net/3022
かつて「忘れられた思想家」と称されていた安藤昌益については、現在は農山漁村文化協会による労作『安藤昌益全集』(全21巻)等により、その思想の全貌を知ることが可能となっていますが、昌益の著作はもともと難解で、入門書的なものがないかと探していたところ、農文協・農業所センターで出会ったのが本書です。
著者は1947年神奈川・横須賀市生まれの「在野」の昌益研究家で、「安藤昌益の会」の事務局長も務められています。… 続きを読む
石川敏之さんは神奈川県のご出身。
生協で食品関係の業務に携わられているうち、次第にスローライフに魅了されるようになり、ブータン旅行をきっかけに早期退職され、当時住んでおられた東京・八王子市を中心に、様々な市民活動に参画されるようになりました。
活動内容は、伝統野菜の普及、映画の自主上映、市民エネルギーなど幅広いものでした。
そのうちに石川さんは自らも農業生産者になりたいとの思いが強くなり、多摩地方を中心に農地を探した結果、4年ほど前、東京・あきる野市に「ゆっくり農縁」を開園されたのです。
JR武蔵増戸駅から徒歩10分弱、住宅に囲まれた400坪ほどの農園では、農薬や化学肥料は使用しない、極力、人の手を加えないという「自然農法」で、野菜やハーブを栽培されています。多くは固定種(伝統的に継承されてきた種)です。… 続きを読む
シンクタンク株式会社・山猫総合研究所(三浦瑠麗代表)は、2017年衆院選および2019年参院選の結果について、18歳以上の男女を対象にインターネットによる価値観調査を行いました(回答者2060人)。
その結果を分析したレポートでは、有権者の投票行動に最も影響したのは安保・憲法に関わるイデオロギーであり、成長重視か分配重視かはそれほど大きな影響を与えなかったこと、日本国民のなかには党派を超えた幅広いコンセンサス(自由貿易、女性問題等)が存在すること等が明らかとされています。
リンク先の図228は、本調査結果の一部を抜すいしたものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/10/228_katikan.pdf
これによると、「選挙で投票しても何も変わらない」という考えには、全体で56.4%が賛成し38.2%が反対していますが、年齢別にみると、年長者よりも若い世代にそう感じる人が多くなっています。… 続きを読む
◇フード・マイレージ資料室 通信 No.228◇
2021年10月20日(水)[和暦 長月十五日]… 続きを読む
2021.10/6(水)
今週最初のコツコツ小咄。
「研究には、新しいことを知りたいという気持ちだけではなく、善良さも求められるんです」
「そうなんですか」
「飽く(悪)なき探求心が必要ですから」… 続きを読む
−影山知明『続・ゆっくり、いそげ』(2018.11、クルミド出版)
https://www.kurumed-publishing.jp/books/10
著者は1973年東京・国分寺生まれ。外資系の大手コンサルティング会社を経てベンチャー投資ファンドを創業、独立。いわばグローバル資本主義のど真ん中で活躍されていた著者は、2008年、西国分寺駅に近い生家の地にシェアハウスとカフェ(クルミドコーヒー)をオープンし、地元をフィールドに様々な社会的な活動・実践に取り組むようになりました。
本書は、前著『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済〜』(2015、大和書房)で提示した「仮説」について、その後の実践・経験を踏まえて自ら証明を試みようとしたものです。… 続きを読む
去る2021年9月23日(木)〜24日(金)の2日間、国連食料システムサミットがオンラインで開催されました。これは、SDGsの達成に向けて、グテーレス国連事務総長の呼びかけにより初めて開催されたもので、世界の150か国以上の首脳・閣僚のほか、趣旨に賛同した多くの民間企業・団体等が参加しました。
日本の菅首相からは、「みどりの食料システム戦略」を通じて持続可能な食料システムの構築を進めていく等のコミットメントがなされました。
これらを踏まえて議長から発出された「共同宣言」では、飢餓の撲滅と栄養の確保、環境と調和した農業の推進、透明性のある貿易ルール、パンデミック下でのサプライチェーンの強靭化等が強調されています。
これらの課題について多くの関係国・関係者の間で合意形成がなされたことには大きな意義がありますが、一方で、今回のサミットには大企業の関与が強くなっていること等を理由として、GNOや市民団体の多くが参加をボイコットしました。… 続きを読む
日本の伝統食であるすしは、外食や持ち帰りでも人気のメニューです。
リンク先の図227は、家計における2017年から20年にかけてのすし(外食及び弁当)への消費額の推移を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/10/227_sushi.pdf
これによると、2020年のすし(外食)に対する支出額は、全国平均で2017〜19年平均に比べて14.3%減少しているのに対し、すし(弁当)に対する支出額は同6.4%増加しています。この結果、すしへの支出額については、外食と弁当(持ち帰り)が逆転しているのです。
この傾向は、もともと外食志向が高い東海地方、逆に箱寿司や柿の葉寿司など持ち帰りが多い近畿地方でも、同様となっています。… 続きを読む