【ブログ】夜パンカフェ、川崎平右衛門フェスタ・プレイベント

2024年6月15日(土)は好天。東京・練馬区の「けやきの森の季楽堂」へ。築150年の古民家だそうです。
 この日、11時30分から開催されていたのは「夜パンカフェ」。主催はNPOビッグイシュー基金(ホームレスを支援する冊子ビッグ・イシューは、私も定期購読しています)。
 出張・夜のパン屋さん(売り切れなかったパンの代理販売)、各種マルシェ、シェアする本棚など。白石農園の枝豆と東京アスパラ、イタリア産小麦を使ったパン(王子のパン屋さん)を求めさせて頂きました。
 なお、会場内は、難民の方の人権への配慮等の観点から撮影禁止でした。 

左の写真は「夜のパン屋さん」のHPより。

古民家の座敷で13時30分から開催されたのは「おとなりさんの晩ごはん~難民・仮放免者の住まいとくらし~」と題するトークセッション。
 ゲストは、(一社)つくろい東京ファンドスタッフの武石晶子さんと大澤優真さん。
 武石さんからは、新規に来日した難民認定申請者がつくろい東京ファンドにつながった事例、申請者がボランティアのためにそれぞれのお国の料理を作ってくれた様子等について紹介して下さいました。
 大澤さんからは、在留資格がなく例外的に収容が停止されている「仮放免者」が、2022年末で4671名おり、過酷な状況に置かれていることについての説明。仮放免者が「生きる」ためには、就労を認めること、医療保険への加入を認めること等が必要と強く訴えられました。
 「仮放免者」(変な言葉ですね)のことは全く知らなかったので、若いお二人の真摯な言葉が深く心に刺さりました。

当日、配布して下さった資料より。

さて、以下は7月14日(日)に埼玉・所沢市で開催される川崎平右衛門フェスタ2024のプレイベントの関連です。
 6月10日(月)14時からは、所沢ミューズ(フェスタと同じ会場)でドキュメンタリ「医師・中村哲の仕事・働くということ」の上映会。240名以上の参加者で満席です。
 私は2回目の鑑賞でしたが、戦乱と干ばつに苦しむアフガニスタンで現地の人たちと協力しつつ、献身的に用水路を開削する中村医師の姿が描かれます。「人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。これが人間の仕事」という言葉に心震えました。

 後半は、哲学者の西谷明さんによるトークセッション。現在の世界の戦争にも言及しつつ、人が支え合うことの大切さについて訴えられました。
 私もスタッフの一人として、最後に「謝辞」を述べさせて頂きました。
 なお、同じ上映会は22日(土)にも開催され、やはり盛況だったようです。

6月16日には、「容子ファーム・ポール de ウォーク」に参加。
 7名の参加者は午前10時に東所沢駅に集合。朝のうち落ちていた雨も上がりました。
 まずは東福寺の白衣の大観音を参拝。白い紫陽花が満開です。 

滝の城址(埼玉県指定史跡)へ。
 室町時代には関東管領上杉氏の家臣(武蔵国守護代)・大石氏の支城で、後に北条氏の支配下となり、豊臣秀吉の小田原征伐の際に八王子城とともに落城したと伝えられています。
 石段を登った本丸跡からは、柳瀬川やJR武蔵野線などの眺望が広がります。

所沢観光農園・陽子ファームへ。
 鎌倉時代から続く農家だそうで、現在は35年以上、無農薬・無化学肥料で野菜を栽培されています。

「農あるまちづくり講座 in 所沢市」にも講師として来て下さった園長の池田容子さんが、招じ入れて下さり、ご近所の焼き団子(香ばしくて美味!)も出して下さって懇談させて頂きました。都市化が進む中で農地は減り、分散化しているそうです。

 朝穫どりのとうもろこしも、生のまま試食させて頂きました。ジューシーで柔らかく、美味です。トウモロコシのほかズッキーニ、きゅうり等の野菜セットを求めさせて頂きました。
 大変な農繁期にもかかわらず、ご主人ともども応対して下さり、有難うございました。

さて、川崎平右衛門フェスタ2024は、7月14日(日)14時からに所沢市民文化センターミューズで開催されます。
 江戸時代に武蔵野地域で82の新田を開発した平右衛門を事績を顕彰しつつ、これからの地域づくりに生かそうというフェスタ(7回目)が、初めて埼玉県で開催されます。

 前半は大舘勝治さん(フェスタ実行委員長、さいたま民俗文化研究所所長)、大石 学さん(川崎平右衛門研究会会長、東京学芸大学名誉教授)による歴史講話。
 後半は淵野雄二郎さん(東京農工大学名誉教授)をコーディネータに「所沢市における農あるまちづくり」をテーマにパネルディスカッションを行います。

武蔵野の新田開発の歴史や、これからの地域づくりに関心のある多くの方の参加をお待ちしています。
 なお、入場無料ですが事前申し込みが必要です。詳しくはチラシをご覧ください。

(ご参考)
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
 メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、登録無料)
 https://www.mag2.com/m/0001579997