【ブログ】堀内ゼミ(3)シェア奥沢開設11周年スペシャル

2024年7月7日(日)。今年の七夕は雨にたたられることはありませんでしたが、猛暑が続きます。
 自宅玄関脇のプランターでは、今年もカサブランカが大きな花を咲かせてくれました。

東京・自由が丘へ。
 いつもは気持ちのいい緑道のベンチも、猛暑の中、さすがに座っている人は多くはありません。
 久しぶりにシェア奥沢へ。地域に開かれた、アートとデザインを通したコミュニケーションの場です。コロナ禍の間は開催できなかったイベント等も、徐々に再開されつつあります。

この日18時から開催されたのは、3回目の堀内ゼミ(シェア奥沢開設11周年スペシャル)。ちょうどこの日は、シェア奥沢開設11周年目の記念日に当たるそうです。
 ボランティアの方たちが、ちらし寿司などの食事を準備して下さっていました。

 オーナーの堀内正弘先生(多摩美術大学教授)の音頭により乾杯。
 シェア奥沢とゆかりのある20名ほどの方が参加されました。(お互いに)懐かしい顔も。

実はこの日は、堀内先生の70歳の誕生日でもありました。
 有志の皆さんからの花束の贈呈。黄色いヒマワリが場を明るくし、和ませてくれます。
 手作りのアップルパイにさされたろうそくが、吹き消されました。大きな拍手。

しばし食事と歓談(お料理を準備した下さった皆様、ご馳走様でした)。
 その後は、堀内先生から11年間のシェア奥沢の振り返り。様々なイベント等の写真が映写されます。いくつかは私も参加させて頂きました。 
 懐かしい方たちの笑顔。この日はどうしても所用で来られなかった方たちも多かったようです。
 堀内先生がこの場を「開く」こととされた動機の一つは、外出も難しくなっていたお母様に、自宅で音楽等を楽しんでもらいたいという思いがあったとのことです。

 そして、シェア奥沢のこれからについて。
 一昨年にお母様が急逝されて相続の問題もあり、堀内先生ご自身は今年度で大学を定年退職されるとのこと。これまでどおりシェア奥沢を継続させることは、経済的にも困難になっているというのが実情だそうです。隣接するご自宅の建て直しも計画されているそうです。
 これまで、経済面も含めて、堀内先生の個人的な尽力によってこの場が存続してきたことを、改めて知ることとなりました。

参加者との意見交換。様々な、率直な意見が出されました。
 中には(私には)遠慮のないと感じられる発言もありましたが、そのような意見も自由に交わせることができるも、シェア奥沢の「場の力」の賜物です。
 何とかこの場を継続させていきたい、そのためにできることは貢献したい等の意見が多数出されました。この日も様々なキャリア、職種の方が集まっておられたため、税制やビジネスについての専門的なアドバイスも出されました。

実は堀内先生は、数年前に兵庫・淡路島に新たな拠点を設けられ、地元の方たちと協働しながら新たに様々な地域づくりの活動をされています(ぜひ、一度お伺いしたいと思っています)。
 私は、かねて私は地方分散が必要であると強く感じているものの、仮に堀内先生が完全に淡路に移住され、このシェア奥沢を「閉じる」ようなことになるとすれば、想像するだけでも、あまりにも残念です。

 話し合いの中で、私からも僭越ながら意見を述べさせて頂きました。
 私としては、この場を食と農に関する、主に都会の市民の方たち向けの「発信の場」として、ぜひ活用したいと強く思っています。シェア奥沢では、鎌倉野菜等のマルシェも定期的に異彩されています。個人として断続的に実施している「食と農の市民談話会」もここで開催できればということも、以前から堀内先生とは相談させて頂いています。
 もっとも、仮に著名な講演者をお呼びして参加者を募ったとしても、経済的に大きな収入とはならないことは自明ですが。

 シェア奥沢は、新たな船出の時期(転機)を迎えているようです。
 この日、この場に集まった多くの「志」ある方々とともに、これからのシェア奥沢の継続と発展に貢献できればと、個人的な思いを強くしました。
 堀内先生、皆さま、これからもよろしくお願いします。

 ちなみに話し合いの途中でスマホが震え、チェックしてみると小池都知事三選確実とのニュース。
 政策論議以上に、選挙や民主主義のあり方について多くの課題を残した「アリ地獄の中の選挙戦」でした。

(ご参考)
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