翌7月14日(日)は、同窓会幹事の皆さんがオプショナルツアー企画して下さっています。
ベッドでぐうたらしていると、アメリカ大統領選のトランプ候補が演説中に狙撃されて負傷したとの臨時ニュース。
9時半に駅北口のロータリーへ。朝は降っていたらしい雨も上がっています。
12名が数台の自動車に分乗して向かったのは、炭焼きレストラン「さわやか」池田店。朝のラジオでも時々紹介され、ぜひ一度行ってみたいと思っていた人気店です。
10時45分開店ですが予約はできず、10時から整理券を配布するシステムとのこと。15分前に着いた時には、すでに何組もが行列を作っていました。
10時45分に戻るようにとの整理券をもらい、近くの喫茶店で時間を潰すことに。単品とモーニングセットの値段が同じということで、本格的な朝食を前にトーストや茹で卵を食べてしまいました。
指定された時間にお店に戻ると、すぐに奥のまとまったテーブルに案内して下さいました。
名物のハンバーグは、げんこつ(250g)とおにぎり(200g)の二種類(ホームページによると、この名称には「父母の無償の愛」への感謝が込められているとのこと)。
学習塾に勤めていた一人が早速暗算し、げんこつの方が割安というので、サラダ、ライスとのセットを注文。
やがて、鉄板の上に乗せて運ばれてきたハンバーグは、名前の通り球形です。
それをお店の方が、目の前で大きなフォークとナイフを使って半分に切り分け、それぞれの断面(赤みが残っています)を熱々の鉄板に押し付けるようにして最後の仕上げ。特製のオニオンスープをかけ回して完成です。じゅぅっという音と湯気、香ばしいお肉の匂いが食欲をそそります。
いただきます!
なかなかナイフが通らないほどの固さ。中はジューシー。ボリューム以上に、お肉を食べているという満足感があります。
鮮度を落とさずに流通させるため、店舗は静岡県内にしかないそうです(通販もなし)。
満足したお腹を抱えて再び車に分乗して向かった先は、2018年にオープンした日本平夢テラス。隈研吾事務所が法隆寺夢殿をヒントに設計を手掛けたそうで、静岡県産材がふんだんに使われているそうです。
三保の松原から清水港、静岡市街など。雲がなければ富士山や南アルプスも望むことができるそうです。
それにしても直前までの天気予報が、いい方向に外れました。晴れ女・晴れ男の幹事の皆さんに感謝です。
ロープウェーで久能山へ(ふつうロープウェーは登るものかと思ったら、ここでは下りです)。
元和二年(1616)、75年の生涯を閉じた徳川家康公の遺命により、二代将軍・秀忠が創建したのが久能山東照宮。唐門(重文)や御社殿(国宝)は見事な装飾。家康公が埋葬されている神廟にもご参拝。ここも外国人を含む多くの観光客で賑わっていました。
海岸線には、石垣イチゴのハウスが並んでいるのが見えます。
静岡駅まで送って下さり、流れ解散となったのは15時過ぎ。
幹事の皆様、参加者のみんな、楽しく充実した時間を有難うございました。神戸での再会が今から楽しみです(繰越金の3千円がいくらに増えているかも楽しみです)。
さて、予約した夕方の新幹線までは時間があるので、一人でぶらり散歩の再開です。
雨の心配はないようなので、駅の案内所で教えてもらったホテルでレンタサイクルを借りることに。
駅の東方(葵区音羽町)の清水山公園では、滝が涼しげに落ちていました。
音羽山清水寺は、今川氏輝の遺命により義元が創建した真言宗の寺院。観音堂は家康公の寄進による造営とのこと。静岡市の寺院は、由緒も半端ではありません。
観音堂を囲むように、多数の苔むした石仏が安置されていました。
そして最後の目的地・八幡山城址へ。ぶらり散歩で最も行きたかったところです。
静岡鉄道の踏切を渡り、JRのガードをくぐって南を目指すと、住宅地の向こうにこんもりとした小山が見えてきました。住宅地の中に石碑か案内板が残されている位かと予想していたのですが、思いのほか高くて険しそうです。
山裾をめぐる細い道を辿っていくと、すぐに登山道が見つかりました。しかし樹々や草が生い茂って、石段は暗くて狭く、急峻です。
様子を見ることにして、そのまま山裾の南半分をぐるりと回ってみると、八幡神社の大きな鳥居が見えてきました。
境内の入り口に自転車を止め、参拝した後、ここから城址を目指すことに。
石段はなかなか急です。途中、左右には山神社、本居神社などの小さな祠もあります。
さらに進むと石段は切れ、土の道となります。傾斜は緩やかになり、やがて平坦地に出ました。曲輪の址と思われます。
さらに進むと、さらに広い平坦地。ここが本丸の址のようです。中央に八幡山城址を示す石碑と説明板がありました。着きました!
文明八年(1476)、今川氏でお家騒動が起こったとき、調停のために古河公方、扇谷上杉氏から派遣された太田道灌がここに布陣したと伝えられています。京都から下向した今川氏の縁者・伊勢盛時(北条早雲)とともに調停に当たり、決着させたと伝えられています。
ちなみにこの間、関東では太田道灌の留守を狙って長尾景春が反乱を起こしており、当時の関東における道灌のポジションの重さが伺えます。
本丸跡をさらに進むと、一気に眺望が広がりました。静岡市中心部が指呼の間にあります。今川館の動きを監視・牽制し、抑えるのに格好の地であることが分かります。
社務所で健康守りを求めさせて頂きました。ここの方も気さくで親切、八幡山神社の資料も下さいました。
16時過ぎに駅前に戻り、ホテルにレンタサイクルを返却。まだ新幹線まで1時間近くあったので、すぐ隣にあった居酒屋さんへ。
これも今回のお目当ての一つだった静岡おでん。見た目も風味も独特です。ソデイカの刺身とポテトサラダ。生ビールと、冷たい地酒(磯自慢)。
静岡17時25分発のこだま736は、そこそこ混んでいます。18時40分に品川着、20時過ぎには自宅に到着。
しばらくモヤモヤが続いていたのですが、同窓会幹事の皆さんを始め、気さくで親切な静岡市の人々と交流することもでき、いい気分転換になりました。有難いことです。
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、登録無料)
https://www.mag2.com/m/0001579997