2024年8月10日(土)は新潟・上越市大賀へ。田植えには来られなかったため、昨年11月の収穫祭以来です。
今回の新潟訪問の目的は、昨年同様「集落総出の草刈り」への参加ですが、もう一つ大きな目的がありました。
実は昨年の新潟県産米は、8月に入ってからの異常な高温と渇水のため大きく品質が低下しました(一等米比率は前年産の73.9%から14.8%へ)。このこともあって、現在、米の小売価格は「高騰」しており、店頭での品不足も報じられています。
本年7月までの気象データをみると、昨年同様、気温は平年を上回って推移しており、冬季の積雪量も少なかったことが気がかりです。今回は田んぼの様子を自分の目で見て、地元の農家の方にお話を伺いたいと思っていたのです。
朝7時30分に東京・高田馬場駅に集合。たかった氏とともに、みずか号に同乗させて頂きました。快晴です。
連休初日の関越道は大渋滞。上里SA、谷川岳PAで休憩し、インターを下りて十日町に入ったのは14時近く。
昨年も立ち寄ったお目当ての蕎麦屋さんには、早くも営業終了の看板が。駐車場はいっぱいです。
さらに進んだところにあった別の蕎麦屋さんに初めて入ってみましたが、ここも正解。
たっぷりの山菜の天ぷらと、へぎ蕎麦を頂きました。このお店では持ち込んだ山菜も料理してくれるそうです。
隣の田んぼの中には、滑り台になっている巨大イナゴのオブジェ。
開催中の「大地の芸術祭−越後妻有アートトリエンナーレ2024」出展作品の一つのようです。近くには蔦が絡まった人形の作品も。作家の顔写真が不気味です。
儀明の棚田は青々と木々が茂り、冬場ほどの眺望の広がりはありません。
上越市吉川区にある大賀集落に到着したのは16時近く。
お世話になっている集落代表のNさん(お元気そうで安心しました)ご夫妻にご挨拶させて頂いたのち、いつも使わせてもらっている庵寺(集会施設)を掃除。翌日のために湯船には水を張っておきました。素人目には、田んぼの水稲は順調に穂が出揃っているように見えます。
スカイトピア遊ランドへ。たくさんの燕が出迎えてくれました。
温泉に入り、17時30分から集落の方たちと懇親会。今年も美味しい焼肉とお酒をたらふく頂きました。Nさんに水稲の生育状況について伺うと、今年は昨年のような高温や水不足には見舞われておらず、今のところ順調とのことで安心しました。
翌11日(日)も快晴。「本番」の集落総出の草刈りの日です。
昨年は土曜日実施だったため、早朝に東京を出たものの到着した10時前には半分近くが終わっていましたが、今年は2日目(日曜日)にセットして下さったので最初から参加できました。
やや慌ただしく朝食を済ませて8時に大賀集落に集合。地元の方が6名、金沢から2名、東京からの参加者が4名です。
また手袋を忘れてしまい、にゃんさんが軍手を貸して下さいました。有難うございます。
それぞれ草刈り機を背負い、まずは淺間社までの参道を登りながら草を刈っていきます。最後尾には刈った草を箒で集める係の人も(この方が大変だったかも)。
淺間社までが終了すると、今度は市道を下りながら両脇の草を刈っていきます。
真っ青な空。日差しは強いものの、日陰に入ると風が涼しく感じられます。
灌木の枝やススキが道路にせり出すように伸びています。しばしば葛のつたが絡まり、歯の回転が止まってしまいます。
道路沿いの平坦な部分は、地元の方が操縦するトラクターが活躍。すごい威力です。
何度か休憩を挟みつつ(地元の方がたくさんのペットボトルを準備して下さっていました)、10時半前には予定の区間を終了。
作業着の上着を脱ぐと、風が涼しく感じられます。
Nさんに案内頂き、田んぼ、新しく植えられた山椒の苗、鶏のヒナなどを見学させて頂きました。食用ほおずきの甘かったこと。
今回もお世話になり有難うございました。
庵寺で水ぶろ、昼食の準備など。
合間に、いつも作業させて頂いている田んぼの様子を見に行きました。ここも順調に育っているようです。ただ、数年前から作付けされなくなった田んぼが増えてきたのは気がかり(残念)です。
東京組の4名でそうめん、谷川岳PAで買ってきたレトルトのもつ煮などの昼食。
Nさんが差し入れて下さったミニトマトの美味しいこと。とまれ、今年の草刈りも無事に終了。水稲の生育も順調そうでほっとしました。
道の駅よしかわ杜氏の郷にも立ち寄り。
甘酒ジェラートを頂き、新しい銘柄の「有りがたし」を求めさせて頂きました。酒米(山田錦)をほとんど磨かず、玄米に近い状態で醸した純米酒とのこと。帰京してから頂くのが楽しみです。
酒造りがしたくてご家族とともに首都圏から大賀に移住されたTさん(今回の懇親会と草刈りにも参加されていました)は、いよいよ杜氏になられたそうです。
帰京してから、8月に入ってからの新潟の気象データをチェックしてみました。
確かに8月に入ってからは昨年のような高温には見舞われていないようです。それにしても、改めて昨年の高温の異常さがには驚きます。
台風が次々と接近。昨年は台風によるフェーン現象の影響もあったとのこと。引き続き注視していくことが必要かもしれません。
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
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https://www.mag2.com/m/0001579997