2024年9月8日(日)は晴れですが、下り坂の予報も。
朝7時前に自宅を出発、JR中央線の上野原駅に到着したのは8時26分。10分ほどで乗り継いだ富士急の路線バスにガラガラです。日本はクルマ社会でいいのでしょうか。
西原(さいはら)地区にある羽置の里・びりゅう館に到着したのは、8時30分前です。
この日は、しごと塾さいはら/お山の雑穀応援団 合同のキビの収穫作業の日。
主催者兼先生役の冨澤太郎さん(やまはた農園)が、軽トラで道具を運んできて下さいました。すでに別の場所(原地区)の畑に向かわれた方も。
残りのメンバー7名ほどで、びりゅう館前のキビ畑の収穫をすることに。
まずは鳥害除けのネットを外すところから。
今年は猛暑もあってキビの草丈は普段より低く、はなはだしく繁茂した雑草にほとんど埋もれている状態です。
それでも近づいてみると、キビの穂が重そうに実っています。
穂のすぐ下の葉を残し、次の葉のところを鋏で切って収穫すると、太郎さんが実演・指導してくれました(以前にも教えてもらったのですが、忘れていました)。
思い思いに畑に入り、収穫していきます。
雑草を除けると、足元にも寝ているようにキビがあります。ほとんど緑色のままの穂(未熟なもの)は、収穫しません。
途中で1回、水分補給の休憩。日陰に入ると風が涼しく快適です。
お昼前には作業は終了し、軽トラの荷台には収穫したキビの穂が小高い山になりました。
原地区で作業していた3名の方も戻ってきて合流し、改めて自己紹介など。
水戸、横浜といった遠隔地から参加されている方もおられます。来年度から上野原市の地域おこし協力隊員として活動されるという、頼もしい若い男性も。
昼食。びりゅう館はそばが名物で、そば打ちのワークショップも開催されています。
玄関先には、第二次大戦時の250kg爆弾の残骸が展示されています。日本軍機に体当たりされて墜落したB29に搭載されていた不発弾を、日本軍が処理したもののようです。「尽忠報国」と墨書され、寄せ書きされた日の丸も。
私はいつもの「よくばりセット」(別名「強欲セット」)を注文。
ソバ(半人前)のほか、野菜や山菜の天ぷら、野菜の煮物、プランターで栽培しているトマトなどのサラダ、刺身こんにゃく、せいだのたまじ(小ぶりのジャガイモを甘辛く煮ころがしたもの)など、西原の美味しいものが満載です。黄色い粒々が見た目にも美しいキビご飯も。
それにしても以前は大盛(そば1人前)も平気だったのが、この日は何とか完食、満腹です。ご馳走様でした。
午後からは、しごと塾のメンバーはソバの土寄せ作業をすることに。
キビ畑を覆っていたネットを片付けてから、いつも使わせて頂いている畑に向かいます。
ここも、以前はなかった鹿除けのネットで囲われていました。年々、鳥獣による被害が深刻になっているようです。
ソバの草丈も短いままながら、早くも白い花をつけ始めていました。
スギナなどを除草しながら、刃先が分かれた鍬を使ってソバの根本に土を寄せていきます。
太郎さんの実演指導をまねるのですが、土(というか乾いた砂地)が固く、なかなかうまくできません。
天気が崩れるのを心配しながらの作業でしたが、日が射してくると真夏の暑さがよみがえってきます。
15時前には作業は終了。
ちなみに隣に植えてある大豆は今年は2度もシカの食害にあったそうで、今年の収穫はおぼつかないかもしれません。
心地よい疲労感とともに、びりゅう館に戻ります。空は暗くなってきましたが、何とか雨に会わずに済みました。
芝生広場では、10月13日(日)に「西原まつり」が開催される予定です。あの伊藤咲子さん(「ひまわり娘」!)も来演される予定とのこと。
びりゅう館前で終了の挨拶。
太郎さん、今回もお世話になり有難うございました。皆さま、お疲れ様でした。
西原まつりに仕事塾で出展する内容についての打合せを行った後、15時51分発のバス(やはりガラガラ)で上野原駅に向かいます。
キビなど雑穀は、実は収穫後の脱穀・調製作業に手間がかかるのですが、今回も私たちは収穫という「楽しい」部分だけの作業でした。大変なところは、いつも太郎さん達にお任せです。
西原は「雑穀の里」とも呼ばれ、何度もテレビ等でも取り上げられていますが、これまで中心的に生産を担われてきた方はお年を召され、体調もよくないと伺っています。
長年にわたって培われてきた生産技術や種が、何とか未来に継続されていくことを願うばかりです。
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、無料)
https://www.mag2.com/m/0001579997