【コツコツ小咄まとめ】2024年12月分

2024年12月4日(水)
 日本被団協のノーベル賞受賞で反核兵器運動への関心が高まる中、第五福竜丸展示館(東京・江東区夢の島)を訪ねてきました。
 50年前、ビキニ環礁でアメリカの水爆実験により被爆した船体(実物)の迫力。ぜひ多くの方に訪ねて頂きたいところです。
 http://d5f.org/
 ちなみに夜は、1年間多くの学びを頂いた方々との望年会。… 続きを読む

【ほんのさわり】吉田恵美子『想いはこうして紡がれる』

-吉田恵美子『想いはこうして紡がれる-「古着を燃やさないまち」を実現した33年の市民活動を通して伝えたいこと』(2024年12月、英治出版)-
 https://eijipress.co.jp/products/2360

【ポイント】
 一人の人間としてもがき苦しみながら、市民運動に取り組み、実績を積み上げられてきた著者からの、後進たちへのメッセージです。

12月14日(土)に発売されたばかりの本書は、吉田さんご自身が執筆された最初のまとまった本であり、同時に、残念ながら最後の本となってしまいました。年内に計画されていた出版記念祝賀会への参加も楽しみにしていたのですが、これも叶わなくなりました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】故・吉田恵美子さん(福島・いわき市)

【ポイント】
 福島・いわき市で「古着を燃やさないまち」を実現するなど様々な市民活動に取り組んで来られた吉田恵美子さんは、本年11月、逝去されました。慎んで哀悼の意を表させて頂きます。

吉田さんのクラウドファンディングより。

本欄で吉田恵美子さんを紹介させて頂くのは、No.27(2013年.9月5日配信)以来、2回目です。… 続きを読む

【豆知識】衣類のマテリアルフロー

【ポイント】
 日本では手放された衣服の65%がごみとして廃棄されており、リユース、リサイクルされる割合はそれぞれ17%、18%にとどまっています。家庭での取組みが重要です。

「衣食住」という言葉があるほど、食料と同様、衣類は人が生きていくための必需品ですが、近年、大量生産、大量消費、大量廃棄による環境負荷が国際的にも大きな課題となっています。
 リンク先の図306は、日本における衣類の供給から消費・廃棄までの流れ(マテリアルフロー)を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/12/306_SF.pdf続きを読む

【ブログ】2024年も押し詰まってきました。

2014年も押し詰まってきました。東京地方は冬晴れ、乾燥した日が続いています。
 コロナ禍で自粛の影響が続いてきた望(忘)年会も、かなり以前のペースに戻ってきたようです。埼玉・小川町の野菜なども頂きました。

12月20日(金)の午後は、埼玉・川越市へ。
 観光エリアから離れた閑静な住宅街の中、川越工業高校の塀に沿った路地(歩行者専用道)を進むと、左側に木造の民家が現れます。ここがCha 続きを読む

【オーシャン・カレント】二本松営農ソーラー(福島・二本松市)

【ポイント】
 原発事故で一時は農業をあきらめた近藤 恵さんは「怒りではなく感謝と喜びの汗をかきたい。私たちの新しいスタイルの農場を見て、未来の地図を想像してほしい」と語っておられます。

見学させて頂いた時の様子(2024.11/2)

二本松営農ソーラー株式会社は、2019年、市民電力(ゴチカン)、生協(みやぎ生活協同組合・コープふくしま)、NPO環境エネルギー政策研究所(ISEP)の3者により設立され、2021年3月に竣工しました。現在、約6500枚のモジュールにより約600世帯分の発電を行っている日本最大級の営農型発電(ソーラーシェアリング)施設です。… 続きを読む

【豆知識】営農型太陽光発電設備の許可件数等の推移


【ポイント】
 営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)設備は増加傾向で推移しており、適切な営農と発電を両立させる取組みとしてさらなる普及が期待されます。 

営農型太陽発電とは、農地に支柱を立てて上部に太陽光パネルを設置し、営農を適切に継続しながら発電を行う事業のことです。太陽光を農業と発電で分け合うことから、ソーラーシェアリングとも呼ばれます。
 リンク先の図305の棒グラフは、営農型太陽光発電設備のための農地の一時転用許可件数の推移を示したものです(支柱の基礎部分について農地法上の許可が必要)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/12/305_solar.pdf続きを読む

【ブログ】「歴史の結び目」としての第五福竜丸

2024年12月3日(火)、東京・江東区にある第五福竜丸展示館を訪ねてきました。
 メトロ東西線・東陽町駅からバスで「夢の島」下車。この日も雲一つない冬晴れ、マリーナには多数のヨットが係留されています。平和な光景です。
 振り返ると三角形の大きな建物。ここが第五福竜丸展示館です。… 続きを読む

【ブログ】菌ちゃんプランターではじめる元気野菜作り

2024年11月も終盤になり、職場至近の東京・日比谷公園は見事な黄(紅)葉。ツワブキも満開です。

11月30日(土)も冬晴れ。気温も17℃くらいまで上昇(暖かすぎ)。
 東村山市の農業公園・秋津ちろりん村では収穫祭が行われていました。11時前に訪ねるとすごい行列。大根や白菜の収穫体験のチケットを購入する人たちです。… 続きを読む

【ブログ】福島を丸ごと食べる Part2(CSまちデザイン)

少し前になりますが、11月11日(月)は東京・あきるの市へ。
 JR武蔵五日市駅前に10月4日(金)にグランドオープンしたセレクトショップ「五縁堂」を、ようやく訪ねてきました。とにかく、オーナーの石川敏之さんのこだわり、オススメの品ばかり。
 この日はワイン、クラフトビール、ナツハゼのジャム、農家のお嬢さん手作りのクッキーなどを求めさせて頂きました。… 続きを読む

【ほんのさわり】吉田千亜『孤塁』

-吉田千亜『孤塁-双葉郡消防士たちの3・11』(2023年1月、岩波現代文庫)-
 https://www.iwanami.co.jp/book/b618320.html

【ポイント】
 原発事故のために他県消防の応援も得られないなか、生まれ育った地域を守り続けた福島県双葉消防本部の125名の消防士の活躍と葛藤の様子が描かれています。

著者は1977年生まれのフリーライター。福島第一原発事故後、被害者・避難者の取材とサポートを続けられている方。本書は2020年に本田靖春ノンフィクション賞を受賞、2023年には文庫化されています… 続きを読む