【ブログ】PERFECT DAYS、一楽思想、ベリカフェ

以下は個人的な備忘のための絵日記です。
 1月5日(日)は埼玉・川越へ。
 Cha cotton ちゃ こっとんでお茶と、初詣の川崎大師で求めてこられてきたという達磨の飴を頂いてから、蔵の街を散策。まつり会館で山車の見学など。

年末から正月にかけて何本かの映画をネット配信で観ましたが、何と言っても出色だったのが公共トイレ清掃員・平山(役所広司)の日常を描いた『PERFECT DAYS』。
 7日(火)にはロケ地を巡ってみました。押上駅から徒歩数分の所には、平山が休みの日毎に通っているコインランドリー。江東天祖神社は初詣の方たちで賑わっていました。そのすぐ脇には、平山が住んでいた古いアパート。ここなら確かに、毎朝、神職が掃く竹ぼうきの音が聞こえそうです。

30分ほど歩いて浅草へ。途中、平山が何度も自転車で渡る桜橋からはスカイツリーが冬空にそびえていました。この橋のたもとで友山(三浦友和)と影踏みをします。
 友山の元妻・石川さゆりがママをしているスナックは開店前。平山が週末に文庫本を買う古本屋さんは、まだ正月休みだったよう。毎日通う駅地下の焼きそば屋さんも、開いていませんでした。また、浅草に行く楽しみが残りました。

 ちなみに映画に登場するお洒落なデザインの公衆トイレの多くは、安藤忠雄らのデザインによるもので渋谷区にあるそうです。こちらもまたの機会に。

その日18時30分から東京・京橋で開かれたのは、2025年最初の「今夜はご機嫌」と題する勉強会。
 この日は蔦谷栄一さん(農的社会デザイン研究所)から、山形・高畠町での会合で講演された経験を踏まえて、一楽照夫の思想についての講義が行われました。

 1071年の日本有機農業研究会を立ち上げるなど「日本有機農業の父」と呼ばれ、産消提携運動の理念である「提携10か条」の提唱者としても知られる一楽ですが、彼の農住都市構想や「ふるさと生協運動」等の詳細については文献が残されていないそうです。
 同じ高畠町の農民詩人・故 星寛治さんの「農作物は商品ではなく作品」「農業には、手にしたみのりを他に分かち合うよろこび、充足感がある」等の言葉も紹介して下さいました。

翌8日(水)は本来であれば「仕事始め」の日だったのですが、休暇をとって埼玉・小川町へ。日替わりシェフのレストラン・ベリカフェは、以前の大きな黄色の看板から、シックな木の看板に取り換えられています。

 12時過ぎから行われた持ち寄りの新年会(私は地元・東村山の「だいじょうぶだあ饅頭」を持参)は、Aさん自作のベリカフェの歌からスタート。楽譜とCDも配って下さいました。Aさんはシンガー・ソングライター、蕎麦/うどん打ち名人、発明家等と多才な方で、新しい看板もこの方のデザイン・作成とのことです。
 お蕎麦、野菜の煮物、散らし寿司など美味しく頂きながら、それぞれから今年の抱負など。
 オープンから16年目になるとのことで、オーナーの高橋優子さんは、後継者探しが課題と仰っていました。

帰途は川越八幡宮に立ち寄り。花手水。冬の桜がほころんでいました。

 新狭山駅から徒歩数分のところにあるのが、三ツ木原古戦場址。
 天文六(1537)年、小田原の北条氏綱はこの地で扇谷上杉軍に大勝、河越城も奪い、関東での覇権確立に向けて大きく前進しました。
 今年もコツコツと、史跡巡りも続けていきたいと思っています。

この間、東京地方はおおむね好天が続いたものの、北日本や日本海側は豪雪に見舞われ、一方、アメリカ・ロスアンゼルス近郊では大規模な山火事が発生。
 自然が変調をきたしていることは明白と思われる中、アメリカでは間もなく、地球環境問題はフェイクだと公言する大統領が就任します。24時間以内にウクライナ戦争を終わらせるという発言は早くも撤回。

 今年は終戦80年。「新たな戦前」という言葉も聞かれます。

(ご参考)
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
 メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、無料)
 https://www.mag2.com/m/0001579997