北日本・日本海側では大雪の被害。東京地方は冷え込むものの申し訳ないほどの青空続き。
その寒気もいったん緩んできました。
2025年2月8日(土)は、CSまちデザイン主催講座『風景をつくるごはん』のススメ~社会や環境のことを考えて日々のごはんを食べる~」にオンライン参加。
この本は昨年、ある研究会で輪読したこともあり大いに感じ入り、著者の真田純子先生にお会いするのを楽しみにしていたのですが、残念ながら直前になってオンラインに変更となってしまいました。
真田先生からは、ご著書に即して詳しく説明がありました。
やはり文字で読むだけではなく、直接、著者の方から、背景や経験も含めて説明を伺うと理解が深まります。
質疑応答の時間には、EUの環境政策と昨年のトラクターデモの評価等について質問させて頂き、丁寧な回答を頂きましたが、オンラインでは時間も限られ、議論を深めることができず残念でした。
EUの環境政策には確かに学ぶところは多いものの、昨今、それをもてはやすような議論が多いことには違和感を覚えています。日本とEUでは気候や風土が大きく異なるのですから。
また機会があれば、真田先生の講演会等に参加したいと思っています。

2月13日(木)は、愛媛県と東京メトロの連携企画「『坂の上の雲』スタンプラリー」に参加。終了後は新橋のアンテナショップで「みきゃん」飴など買って、京橋の環境情報センターへ。
「ゴミ弁当展」が開催中でした。
18時30分から開催されたのは、「今夜もご機嫌@銀座で農業」の2月の会。
今回、蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)が準備して下さったのトピックスは「米を中心とする最近の農業・農政動向」。
以下のような内容について説明して下さいました(文責・中田)。

本年3月には食料・農業・農村基本計画と酪肉近(酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針)が決定される予定となっており、与野党間でも直接所得補償についての議論が活発になっていること。
米価格が20年ぶりの水準にまで高騰するなど「令和の米騒動」という言葉が叫ばれるなか、食料安全保障の観点からも米政策は抜本的な見直しが求められていること。備蓄米制度の運用ルールも見直されたこと。
3月30日(日)にトラクター行進を予定している「令和の百姓一揆」についても紹介されました。
会場の参加者との質疑応答、意見交換。
「確かに現在は米は品薄で高い」「これまでの工業優先の政策の結果であり絶望感を覚える」「市町村が米を買い上げて生活困窮者に分配する制度を創設してはどうか」「農福連携に取り組んでおり、農に触れることの大切さを実感している」等の意見。
蔦谷先生からは、政策の見直しについては消費者の共感を得ることが重要といったコメントがありました。

終了後は、いつもの中華料理店で延長戦(懇親会)。
スマホをチェックすると、農水省は米在庫の中から21万トンを放出する方針との速報メールが入っていました。
米に限らず、食料・農業・農村政策の見直しは正念場です。なお、現在、農林水産省は食料・農業・農村基本計画に関するパブリックコメントを実施中(提出期限は21日(金)17時)で、地方意見交換会も各地方で順次開催されます。
都市部の消費者(私もその一人ですが)を始め、多くの方に食料・農業のことを「自分ゴト」として捉えて頂きたいと思います。故 山下惣一さんも常々仰っていた通り、食料・農業問題は、都会の消費者の問題なのですから。
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
https://www.mag2.com/m/0001579997