【取材対応】いわゆる「時給10円」について(朝日新聞)

2025年7月18日付けの紙面に取材を受けた内容が掲載されました(デジタル版には前日から掲載)。
 いわゆる「時給10円」については国会を含めて様々な議論があるなか、労働時間には雇用者や法人の分も含まれている一方で所得からは差し引かれていること等の統計上の問題点を紹介して頂いた上で、私の見解として、「そもそも時給〇円などと持ち出すまでもなく稲作経営は厳しい状況にある」「消費者は産地の置かれている状況を理解し、再生産可能な価格について考えてほしい」と結んで下さっています。
 私の言いたいことを、簡潔に分かりやすくまとめて下さいました。渡邉記者、有難うございました。… 続きを読む

【ブログ】プレゼントツリー20thサミット in TOKYO

自宅近くにある野生ランの自生地。
 市民グループの方たちが保全活動をされていますが、7月に入ってますます雑草が繁茂してジャングル状態。そろそろ作業も夏休みに入るそうです。

 自宅玄関前に植えたパンジーに、気が付くと多数のツマグロヒョウモンの幼虫の姿。蛹になり始めています。

2025年7月11日(金)は、久しぶりに東京・お茶の水のサンクレールマルシェ続きを読む

【告知】「食と農の未来フォーラム」第2回以降の開催について

写真は左から野生キンラン(東京・東村山市)、堰浚いボランティア(福島・喜多方市)、PresentTree植樹イベント(山梨・笛吹市)


1 開催の趣旨と目的
(1)現在、食と農は、様々な深刻な課題に直面しています。
  例:食料自給率の低迷、担い手・農地など農業生産基盤の脆弱化、栄養バランス崩れと食生活の乱れ、膨大な食品ロスなど… 続きを読む

【ほんのさわり】安田菜津紀『遺骨と祈り』

-安田菜津紀『遺骨と祈り』(2025年5月、産業編集センター)-
https://d4p.world/store/31342/

【ポイント】
 福島、沖縄、パレスチナに共通しているのは、命の尊厳を踏みつける不条理の構造。著者は「踏んでいる側」が無自覚でいること自体が暴力であるとします。

著者は1987年神奈川県生まれ。認定NPO法人Dialog … 続きを読む

【オーシャン・カレント】米の小売価格と生産者価格

【ポイント】
 米の価格については、小売段階(スーパーの店頭等)と生産者段階との間に大きな格差があります。

農林水産省HP(販売(1))より。

米の小売価格を示すのに最も頻繁に引用されるのが、「豆知識」欄でも紹介したスーパーの店頭価格です。これは(株)KSP-SPが提供する全国約1,000店のPOSデータをもとに、産地品種銘柄が判別できるうるち精米について農林水産省が集計した平均価格(税込)で、1週間ごとに公表されています【直近の数値(以下、同じ):2025年6月9日~15日、3,920円】。… 続きを読む

【豆知識】米の価格と生産コスト

【ポイント】
 「高騰」していた米の店頭価格はようやく沈静化する兆しを見せていますが、生産コストを考慮する視点も必要です。

6月23日(月)の農林水産省の発表によると、6月15日までの1週間に全国のスーパーで販売された米の平均価格は3,940円(5kg当たり税込み)と、約3か月ぶりに3,000円台に値下がりしました。また、小泉進次郎農相は6月10日(火)の記者会見で、追加放出する2020年産米の店頭価格は1,700円程度になると言及しました。
 なお、2024年産米の25年5月時点における相対取引価格(出荷業者と卸売業者等間で取引を行う場合の価格。2024年産米、全銘柄平均価格)は5kg当たりに換算すると2,304円となります。

 リンク先の図319は、これら価格と米の生産コストを比較して示したものです。… 続きを読む

【ブログ】「食と農の未来フォーラム」がスタートしました。

本(2025)年3月に職場を完全に退職、本当に自分がやりたいことは何かと考えたのちに、始めることとしたものの一つが「食と農の未来フォーラム」です。
 とはいえzoomミーティングを主催するのもPeatixを使うのも初めてということもあり、予行演習を兼ねて、まず6月12日(木)に、農業・農村の現場に精通されている知人20人ほどに集まって頂き、キックオフ会合を開催しました。

 もともと食や農に関心のない人に参加してもらうのは難しいのでは、特に農村地域では「市民」という言葉に違和感を覚える人が多いのでは等のご意見、アドバイスを頂き、名称を「食と農の市民フォーラム(仮称)」から「食と農の未来フォーラム」に変更することに。ちなみにこの時は、何もしなかったつもりなのにちゃんと録画もされていました。

 アーカイブ配信についてはzoomとPeatixにも問い合せ、万全の準備をして(したつもりだったのですが)、拙ウェブサイト続きを読む

【ブログ】実践から探る 都市農村共創社会(中山間地域フォーラム)

自宅近くに残されている平地林(都有地)は、野生らん等の自生地。
 市民グループの方たちが長年にわたって保護活動を続けられています。この4月から私も仲間に加えて頂き、週2回の作業(今はクズの除去が中心)に参加しています(暑くなってきました)。

 マヤラン、サガミラン、オオバノノトンボソウ、ヤブラン等の花が目を楽しませてくれています。ところが心無い人による盗採が後を絶たないそうで、皆さん、心を痛めています。ぜひ、やめてください(ここに掲載すること自体、かえって盗採を招くのではと躊躇しましたが)。

2025年6月29日(日)の午後は、東京・永田町の全国町村会館へ(暑か~)。
 13時から、… 続きを読む