自宅近くにある野生ランの自生地。
市民グループの方たちが保全活動をされていますが、7月に入ってますます雑草が繁茂してジャングル状態。そろそろ作業も夏休みに入るそうです。
自宅玄関前に植えたパンジーに、気が付くと多数のツマグロヒョウモンの幼虫の姿。蛹になり始めています。

2025年7月11日(金)は、久しぶりに東京・お茶の水のサンクレールマルシェに顔を出してみました。毎月第2、第4週の木・金曜に開催されていますが、ここのところ、さすがに猛暑で客足は少なくなっているそうです。
この日は、古代小麦を使った長野のパン、世田谷のシフォンケーキなどを求めさせて頂きました。

大手町へ移動。SalesforceTower 22Fにある Ohana floor で、この日18時過ぎから「プレゼントツリー 20thサミット in TOKYO」が開催されました。
大切な人へ、そして大切な地球への贈り物として植樹を行い、美しい森と環境を未来につなげようというプレゼントツリーの取組み(主催は認定NPO法人環境リレーションズ研究所)が20周年を迎えたのです。
これまで私も、福島・広野、熊本・山都、宮城・大崎、山梨・笛吹でのイベントに参加させて頂いています。
高層階にある会場の窓からは、皇居、国会議事堂、虎ノ門や六本木の高層ビル群が望めます。ウェルカムドリンク(熊本・山都町の通潤酒造の日本酒)を受け取り、広々として快適な会場の一隅に腰を下ろしました。

18時15分、鈴木敦子理事長が登壇して開会(文責・中田)。
まず、小池百合子 都知事からのビデオメッセージが上映されました。プレゼントツリーに取り組み始めた20年前は、夢物語だ、詐欺と疑われかねない等の否定的な声も多かったそうですが、背中を押してくれた一人が、当時、環境大臣だった小池氏だったそうです。
続いて経済産業省イノベーション・環境局長、プレゼントツリー「生みの親」である吉田俊也教授(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)からの挨拶。

続いて鈴木理事長から、「プレゼントツリー20年の歩みと目指す未来」と題してプレゼンテーション。
冒頭、「数多くの個人・企業の里親さんからご支援を頂き、この20年で全国55カ所に41万本の植樹を行うことができました。心より感謝申し上げます」との言葉に続いて、これまでの歩みについて説明。また、プレゼントツリーの意義として、関心のある都会の人たちが森にかかわる「入り口」を作ったこと、木が育つのには長い時間が必要で、その分、地域の方たちとの交流が深まること等をあげられました。
そして最後に、今後については、地域間連携など森林管理体制の強化、10年協定終了後の活用方法の確立、林業が衰退した地域へのテコ入れ、里親(関係人口)42万人の地方創生セクターとの連携の必要性等を訴えつつ、「目指すのは100年後の日本の森が笑っていること」と力強く決意表明されました。

伊藤 力 専務理事(中央森林組合)の発声により、乾杯。
続いて、企業里親とのコラボレーション事例の紹介。三機工業(株)、(株)ミナシア、(株)セールスフォース・ジャパン(この会場を提供して下さいました。)、NTTドコモビジネス(株)、(株)そごう・西武、新生紙パルプ商事(株)、ロクシタンジャポン(株)、(株)ブロードリーフ、SOMPOアセットマネジメント(株)の方々による報告。
募金、環境に配慮した包装、旅行ガイド誌への掲載、里山盆栽など、それぞれ特色のある取組みをされています。改めて一般の営利企業の森林保全への関心の高さが伺えました。
森側の協働者の皆さんの紹介。広野や山都でお世話になった方とも再会できました。

立食の懇親会です。
飛騨牛ローストビーフ、宮城・大崎のお米、神奈川・葉山の夏野菜、北海道中川町のソーセージなど。マルス山梨ワイナリーのワイン、しもだ茶園(熊本・山都町)の無農薬釜炒り冷茶なども。いずれもプレゼントツリーとコラボしている地域の「顔の見える」食材です。
井池 光信会長(金蔵共有山林管理会)からは、能登半島地震からの復興を目指して「Present Tree in 能登金蔵」の紹介スピーチもありました。

20時を回ってお開きに。
久しぶりに再会できた方を含め、もっとお話ししたかった方も多かったのですが、やや慌ただしく感じられて残念でした。
最後の抽選会では、何とロクシタンジャポン(株)の高級化粧品が当たってしまいました。先日の熊本・山都でのイベントの際に頂いたお土産よりも、さらにたくさんです。こういうのを猫に小判というのでしょうか(有難く妻が使わせて頂きます)。
日本は国土面積の7割を森林が占める森林大国でありながら、木材自給率は、近年やや上昇しているといっても43%(2023年)に過ぎません。皆伐され再植林されない林地が広がっているなど、日本の林業や中山間地域は多くの課題を抱えています。
そのようななかで、民間企業や市民の活力を最大限に活用しつつ、都市と山村を結んでいくというユニークかつ柔軟なプレゼントツリーの取組みに、これからも注目し、参加もしていきたいと思っています。
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
https://www.mag2.com/m/0001579997
