【ポイント】
いわゆる「超加工食品」の消費が、長期的に大きく増加しています。

「超加工食品」が注目されています。これは加工食品のなかでも特に工業的な製法で作られ、家庭では使わないような多くの糖質、脂肪、添加物が含まれているもので、安価でおいしいという利便性がある一方で、健康面で様々な悪影響があると指摘されています。
「超加工食品」の定義・範囲については定まったものはありませんが、リンク先のグラフは、家計調査から「超加工食品」と思われるもの(カップ・即席めん、魚肉練製品、加工肉、マーガリン、調味料、菓子類、調理食品、炭酸飲料)の消費額の長期的な推移をみたものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/10/327_chokako.pdf
これによると、1世帯当たり年間の食料全体の支出金額は1965年の232,305円から2024年の1,079,228円へと4.6倍に増加しているなか、「超加工食品」については同期間に47,852円から356,910円へと、7.5倍へと大きく増加しています。
先述したように「超加工食品」についての定まった定義・範囲はないものの、家計調査からも加工度の高い食品の消費が大きく増加していることが分かります。
特に2010年代に入ってからは増加ペースが上昇しており、所得が増加せず労働環境が厳しくなるなかで、より安価で手軽な加工食品を求める消費者の行動を反映しているものと思われます。
[データの出典]
総務省「家計調査」(長期時系列表等)から作成。
https://www.stat.go.jp/data/kakei/longtime/index.html
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.327、2025年10月21日(火)[和暦 長月朔日]
https://food-mileage.jp/2025/09/17/letter-324/
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