2026年3月29日(日)。昨年に続いて2回目の「令和の百姓一揆2026」の行動日です。
地元(東京・東村山市)でもソメイヨシノが満開。
ちなみに前夜は、自宅近くに一画を借りている市民農園で収穫した夏野菜の鍋を頂きました。世界では不穏な情勢が続くなか、東京地方も春本番を迎えています。

今年の「一揆」には、はスタッフの一人として参加させて頂きました。
12時に会場の南青山公園南地区に集合。気温も上がり、春本番というよりも初夏に近い陽気です。
事前にメールでも配布されていた行動計画表が改めて配られ、最終確認。
何と私は光栄にも(!)、第一梯団(人の行進の第一グループ)の責任者(!?)に指名されています。責任重大、何をどうすればいいんだろう。
戸惑いつつも、役割分担に沿って受付の設営、幟(のぼり)と提灯の組み立てなど準備にかかります。昨年は団扇を振って行進しましたが、今年は提灯行列を行います。中には電池と電球が入っているという、スグレものです。
すでに広場の一画には、全国からトラクターや軽トラが集合してしていました。これらにも幟等を飾り付けられていきます。前面にダイコンなどの野菜を盛り付けたトラクターも。

13時30分、一般の方の受付が開まりました。三々五々と人が集まってきます。
ところが集会の開始時間が近づいてきても目立ったようには人は増えません。どうやら昨年に比べると参加者は少ないようです。実際に、昨年は一緒に行進した私の知人・友人のなかにも、今年は参加しない人もおられます。
広場も昨年は立錐の余地がないほどに人で埋め尽くされていましたが、今年はスペースが目立ちます。
14時30分に集会が始まりました。
まず、実行委員代表の菅野芳秀さん(前夜のフォーラムでもお世話になりました。)がマイクを取られ、挨拶。足がお悪いのでステージには上がれません。
「このままでは5年後には日本から農民がいなくなる。プツンと食が途切れてしまう。その時に大騒ぎしても遅い。今こそ国民的な議論が必要」等といった檄が飛ばされました。
続いて全国各地の地域代表の方からの挨拶、全国から集まったトラクター・軽トラのドライバーの方たちの紹介と決意表明、国会議員や地方議員からの挨拶も。行動が全国的に広がっていることが伺えました。
最後に行進に当たっての注意事項が確認され、全員で声を出してコールの練習。

私は今年も自作の「農業問題は都市住民の問題」と書いた幟を持参して参加。この日は友人のKさんが主に掲げて下さいました(お世話になり有難うございました)。
定刻の16時となり、トラクターや軽トラが1台ずつ、広場を出ていきます。参加者の皆さんが歓声とコールで見送ります。

トラクター等の出発を見送った後は、改めて人行進の隊列づくり。
この日は前年の実績を踏まえて10のグループを想定していたのですが、参加者が少なかったために(昨年の4500人に比べて1200人)5グループに再編することになりました。第6グループの責任者の方(食に関心の高い若いお母さん)と2人で協力しながら、横4人ずつの隊列を作っていきますが、第1グループは人数が増えてなかなか大変です。
ここでトラブル(?)発生。
昨年と比べて人数が少なかったこともあって、隊列づくりの準備も思いのほか早く終了したのですが、人の行進開始の17時までかなり時間があります。このまま立って待ってられない、早く行進を始めたらどうか等の参加者の声を受けて、急遽、実行委員の方が警察と掛け合いに行きました。しかし当初の指示と約束通り、トラクター等の行進と人の行進の間は1時間空けるようにとのこと。交通規制や警備の都合上であれば仕方ありません。
しばし、隊列を離れて日陰で休む人たちも多数。何しろ強い日差しです。

そして17時が近づいて再び隊列を編成し直し、定刻通り人の行進がスタートしました。今年はトラクターが先導します。
ちなみに第1グループの先頭(つまり人の行進の先頭)には、重鎮の方たちがずらり(冷汗)。
トラクターの後ろにはコーラーの女性2人が、スピーカーを掲げて使って声を上げのす。続く参加者が唱和します。
「農家に補償を 所得の補償を!」
「農業を守ろう 農村守ろう 未来の子どもに国産残そう!」
「今動かなくちゃ農業守れない みんな立ち上がれ 今が正念場!」

私ともう一人の「責任者」は隊列の前後につくなどして、列が車道側にはみ出していないか、後方が遅れて隊列が伸びないか等に目配りしながら歩きます。
コースには警察の方が多数配置され、列が横断し終えるまでは信号も変わらないように配慮してくれています(その間、一般の歩行者や車は待たされています)。
途中で膝の悪いらしい高齢の男性の一人が遅れ始めました。しばらく一緒に歩きましたが第1グループからは離されてしまい、後続の第2グループに合流して頂くことに。無理はしないようにお伝えしたのですが。
むろん、体調等に応じて途中で離脱するのは自由です(逆に警察からは、沿道からの飛び入りはしないように指導されています。ちなみに「重鎮」の方たちの何人かも、途中から自動車に乗っていました)。

隊列が表参道に入った頃には、徐々に薄暗くなってきました。提灯の明かりが明るく目立ってきます。
沿道は日本最大の繁華街。若い人たちのグループやカップル、外国人観光客などで賑わっています。突然現れたトラクター等の隊列に驚き戸惑いつつも、手を振るなどして応援してくれる方も多数おられました。多くの方に声が(思いが)届いていればいいのですが。
もっとも気温が高いなかでの1時間以上の行進。みんな疲労気味でコールの声も若干小さくなっていたかもしれません。
第1グループが終点の代々木公園に到着したのは18時過ぎ。
最後のグループが到着するのを待って幟等を片付け、流れ解散となったのが19時頃。昨年は終了後に別会場で実行委員メンバーによる「寄合」を行ったのですが、今年は後日、オンラインで行うことになったようです。

昨年に続いての2回目の「令和の百姓一揆」は、このように終了。
周到な準備(警察との調整を含む)から、入念な当日の運営(事故等のなように)、さらに事後の細々とした事務処理等まで、献身的に取り組んで下さった実行委員の皆様にお礼申し上げます。
ただ、正直な個人の感想としては、2年目ということを差し引いても、昨年ほどの高揚感はありませんでした。
その理由の一つは、参加者が少なかったことに他なりません。この日は全国の数か所で同時開催されていたこと(運動の広がりを示すもので望ましいことですが)に加えて、東京地方はこの上ない行楽日和(ソメイヨシノも満開)となったことも関係しているものと思われます。
また、思えば1年前は「令和の米騒動」の最中で、米をはじめとする食料や農業に対する国民的な関心が高まっていたという事情も背景にあったのかもし知れません。
しかし、幸い(生産者にとっては不安なことながら)米価格が落ち着きを見せているからといって、前夜の菅野さんのお話にもあったように、農業・農村の危機的状況は変わっておらず、あるいは1年分、さらに確実に深刻化していると言わざるを得ません。
これらのことを踏まえると、都市の消費者等に農業・農村の現状を理解してもらうための活動は、継続していくことがますます重要になっています。
私自身も微力ながら、できる範囲で取り組んでいきたいと決意を新たにした次第です。
(参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
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https://www.mag2.com/m/0001579997
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