【ポイント】
食料安全保障の基本である肝心の国内の食料生産基盤は、急速かつ大きく脆弱化しています。

「令和の百姓一揆2026」に際して個人で作成したチラシ「なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか」の内容を紹介する3回目です(全体は以下)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/03/260329__ikki.pdf
日本の食料自給率が低下したのは私たち消費者の食の選択の結果であり、最初に飢えるのは都市住民かも知れないと言われているなか、私たちの食料生産を担っている肝心の基盤は、どのような状況になっているでしょうか。
リンク先は「衰退する日本の農業」を示すグラフです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/05/340_ikki3.pdf
左は、農業生産を担っている基幹的農業従事者(仕事が主で、かつ農業が主の者)の数の推移です。1960年には1175万人いた基幹的農業従事者は、2025年には102万人へと、実に91%も減少しているのです。この間、統計には定義の変更等もあって厳密に比較はできませんが、いずれにしても1割ほどにまで大きく減少しているのが現実です。
一方、右は、担い手と同様に食料生産の重要な基盤である農地面積の推移を示したもので、1960年の607万haから2025年には424万haと、担い手数ほどではありませんが約30%と同様に大きく減少しています。
もともと食料自給率が他の先進国に比べて極めて低い水準にあることに加え、戦争等により国際情勢が緊迫する中、食料安全保障の確保が喫緊の課題となっています。しかし、食料安全保障の基本である肝心の国内の食料生産基盤は、かつてないほどぜい弱化しているのです。
さらには、担い手や農地の減少は、食料生産だけではなく、地域の社会、自然や環境にも深刻な影響を及ぼしていることにも留意する必要があります。
[データの出典]
農林水産省「農林業センサス」「作物統計」から作成。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noucen/index.html
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/menseki/index.html
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.340、2026年5月1日(金)[和暦 弥生十五日]
https://food-mileage.jp/2026/05/11/letter-340/
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