【ポイント】
一昨年以来、米価格が高騰し「令和のコメ騒動」が発生しましたが、米の価格は長期間にわたって低迷が続いていました。

「令和の百姓一揆2026」に際して個人で作成したチラシ「なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか」の内容を紹介する最終回です(全体は以下)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/03/260329__ikki.pdf
日本の食料自給率が低下したのは私たち消費者の食の選択の結果であり、最初に飢えるのは都市住民とも言われているなか、食料生産を担っている肝心の基盤(担い手、農地)は急速に脆弱化しています。
そのようななか、一昨年の秋頃から米価格が高騰し、いわゆる「令和のコメ騒動」が発生しました。リンク先のグラフは、米の価格の長期的な推移等を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/05/341_ikki4.pdf
これによると、25年平均(全国、1994年=100)の米類の価格指数は150.8と、総合指数(116.6)、食料品総合指数(143.3)を上回っています。2024年以降急カーブで上昇しており、これが「令和のコメ騒動」を引き起こしたことが分かります。
しかし、それ以前についてみると、米類の価格は1994年(いわゆる「平成の大不作」の翌年。グラフはこの年を100として作成)以降、約30年間にわたり、総合指数、食料品総合指数を下回って推移していたことが分かります。つまり、今般の「高騰」は、ようやく米の価格が全体の物価上昇のテンポに追いついたことを示しているのです。
米価格が長期にわたって低迷したことにより、米生産農家はコストを賄えない状況が継続し、その結果、後継者が確保できず、担い手は大きく減少すると同時に高齢化が進行しているのです(前号の記事参照)。
なお、最近の米類の価格指数を月別にみると、2025年11月の163.9をピークに26年3月には153.0へと低下傾向になっています。それでも「令和のコメ騒動」以前と比べると「高止まり」していますが、私たち消費者は、生産者が生産を持続できるか否かという観点を忘れてはならないと思います。
さらにチラシでは、「食と農の間の距離」が拡大していること、この結果膨大な食品ロスが生じていること、私たちにできることについても訴えています。
[データの出典]
総務省「消費者物価指数(時系列データ)」から、1994年を100とした数値に換算(単純計算)して作成。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/1.html
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.341、2026年5月17日(日)[和暦 卯月朔日]
https://food-mileage.jp/2026/05/26/letter-341/
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