【ポイント】
現在、米の民間在庫量は適正水準を大きく上回っている一方で、政府備蓄量は逆に適正水準を大きく下回っています。

4月30日に農林水産省が公表した資料によると、3月末の米の民間在庫量は277万トン(玄米ベース)と前年同月に比べて97万トン(54%)増加しました。3月末としては11年ぶりの高水準であり、適正水準とされる200万トンを大幅に上回っています。在庫率(全体の需要量に対する在庫量の割合)も前年同月の25%(過去最も低い水準)から39~40%へと、過去最も高い水準へと上昇しています。
さらに、米取引業者は向こう3か月の主食用米の需給を「緩んでいる」と見通しているなど、米価格の「暴落」を懸念する声も出ています。
一方、政府の備蓄米は、「令和のコメ騒動」への対応のために約59万トンが放出された結果、2年ぶりに買い入れを始めているものの、現在の備蓄量は約32万トンと、適正水準とされる100万トンを大きく下回っています。
いずれにしても現在の米の需給については、過去になかったような状況にあります。さらに、中東情勢等による肥料価格の高騰、今年の夏の高温予想など、多くの不安定要因を抱えていることにも留意が必要です。
[参考]
農水省プレスリリース「令和8年3月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)」
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/260430.html
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.341、2026年5月17日(日)[和暦 卯月朔日]
https://food-mileage.jp/2026/05/26/letter-341/
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