【豆知識342】過去最高を更新し続ける名目GDP

【ポイント】
 名目GDPが5年連続で過去最高を更新するなか、第一次産業のシェアは小さく経済成長への貢献も小さいものとなっていますが、言うまでもなく産業の重要性は経済(お金)だけで測れるものではありません。

去る2026年5月19日(火)、内閣府は2025年度の名目国内総生産(GDP)を公表しました。リンク先のグラフは1994年以降の名目GDPの推移を経済活動(産業)別に示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/05/342_GDP.pdf

これによると、横ばいないし低迷していた名目GDPは2011年度を底に増加基調に転じ、2020年度以降は5年連続で過去最高を更新しています。
 これを経済活動(産業)別にみると(2025年度の数値は未公表)、第三次産業(サービス業等)がGDPの74.7%と大半を占めています。さらに内訳をみると不動産業12.7%、卸売・小売業12.4%、専門・科学技術、業務支援サービス業(研究開発サービス、広告業等)9.2%等となっています。
 一方、第二次産業(製造業、建設業等)のシェアは24.4%で、第一次産業(農林水産業)については棒グラフからは読み取れないほどで、そのシェアは折れ線グラフに示した通り低下傾向で推移し、2021年度以降は1%を割り込む水準となっていました(2024年度は1%台を回復)。

また、2020年度から24年度までの名目GDPの増加率(経済成長率)は12.7%となっていますが、これに対する産業別の寄与率をみると、やはり第三次産業は82%と大部分を占めています。一方、第一次産業の寄与率は0.6%に過ぎず、経済成長にはほとんど貢献していない実態にあります。しかしながら言うまでもなく、産業の重要性や「豊かさ」に対する寄与度は、経済(お金)だけで測れるものではありません。
 それにしても株価も毎日のように最高値を更新しているそうですが、その恩恵はどこに行っているのでしょうか。

[データの出典]
内閣府「国民経済計算(GDP統計)」から作成
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.342、2026年5月31日(日)[和暦 卯月十五日]
 https://food-mileage.jp/2026/06/05/letter-342/
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