【豆知識343】加速する東京一極集中

【ポイント】
 先般公表された国勢調査では、東京一極集中が加速していることが明らかになりました。さらなる少子化につながる恐れもあります。

去る2026年5月29日(金)、総務省は2025年国勢調査の速報を公表しました。
 リンク先のグラフは、都道府県別にみた人口増減率及び合計特殊出生率を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/06/343_jinko.pdf

棒グラフは、全国、人口500万人以上の都府県(大都市部)、それ以外の道府県の人口増減率を示したものです。
 これによると、2015~20年にかけては大都市部の都府県においてはおおむね人口は増加したものの、2020~25年にかけては東京都以外は全て減少に転じています。さらに大都市部以外の道府県(地方圏)については、減少の度合いをさらに高めていることが分かります。東京都の人口増加率も低下しているものの、人口の東京都への一極集中が加速している状況が見て取れます。

一方、上部のグラフは、厚生労働省が6月3日(水)に公表した2025年の人口動態月報年計(概数)における合計特殊出生率(15~49歳の女性が一生の間に生む子どもの数)を示しています。
 全国平均は1.14と過去最低を更新しましたが、グラフによると大都市部ほど低い傾向がみられ、特に東京都は0.96と47都道府県の中で唯一1を割り込んでいます。つまり、東京都への人口の一極集中が進むことは、さらなる少子化が進むことにつながる懸念があるのです。
 かつて歴史人口学者の速水 融は、江戸時代の人口の動向を分析して「都市アリ地獄論」を提唱しましたが、その傾向はさらに先鋭化しているのかも知れません。

[データの出典]
 資料:総務省「国政調査」、厚生労働省「人口動態統計」から作成
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/index.html
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai25/index.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.343、2026年6月15日(月)[和暦 皐月朔日]
 https://food-mileage.jp/2026/06/21/letter-343/
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