【オーシャン・カレント344】世界の飢餓の現状と構造的要因

【ポイント】
 世界の飢餓は依然として深刻ですが、その構造的・歴史的要因に資本主義(帝国主義による植民地支配)があります。

出典:https://openknowledge.fao.org/server/api/core/bitstreams/86067cbb-9396-4e7d-8d19-e60ad00d2f73/content

本年4月26日、国連は「食料危機に関するグローバル報告書(the Global Report on Food Crises、GRFC)」の2026年版を公表しました。これは国連食糧農業機関(FAO)、国連世界食糧計画(WFP)等が2017年以降作成しているもので、今回で10回目となります。
 今回の報告書では、アフリカやアジアを中心に食料不安・栄養不良は依然として深刻であり、高い水準の急性食料不安(high levels of acute food insecurity)」に直面している人々は計2億6,600万人と、過去10年で倍増していることが明らかとなりました。

報告書には、飢餓が深刻化している背景として、近年の紛争拡大に加えて、人道支援と開発援助資金の急激な減少があげられています。しかし現在、飢餓にさいなまれている国・地域の多くは、かつては旧植民地として、自分たちの食料生産よりも宗主国向けの商品生産が重視(強制)されたという構造的・歴史的な事実があります。
 その意味で飢餓問題は、これまでの資本主義が招いた最も深刻なものの一つかも知れません。

(参考)食料危機に関する2026年版最新報告書(Unicefプレスリリース)
https://www.unicef.or.jp/news/2026/0056.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.344、2026年6月29日(月)[和暦 皐月十五日]
 https://food-mileage.jp/2026/07/11/letter-344/
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