【ブログ】青木農園で考える本気の都市農業(東京・多摩市)

自宅近くの体験農園、さすがプロ農家の方の指導のお陰でオクラ、キュウリ、ナス、トマト、ピーマンなど、毎日、食べ切れないほど収穫できます。
 周りの方にお裾分けさせて頂いています(もらって下さって有難うございます)。

2026年7月29日(水)は、月1回程度の頻度で開催されている勉強会「今夜もご機嫌@銀座で農業」。
 この日は蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)から、改めて先生が目指す「農的社会」の全体像についてまとまった講義を頂きました。
 10月には、山梨での合宿も予定されています。

7月30日(木)は、NPO法人・CSまちデザイン主催の市民講座「青木農園で考える都市農業~ブルーベリー摘みと旬の野菜たっぷりランチ~」に参加するため、東京・多摩市へ。
 青木農園・レストランの青木幸子さんのお名前はかねがね伺っており、一度、訪ねたいと思っていたところ、ようやく実現しました。

10時の待合せ時間に少し早めに着いたので、バス停周辺を散策。暑い。
 真明寺は安土桃山時代に創建された高幡不動尊の末寺とのこと。堰宮神社(小野神社末社)の小さな祠の脇には小さなせせらぎ。多摩川に近いこの辺りには多くの流れがあり、水田もあります。同じ多摩地域でも、私の住む北多摩(畑ばかり)とはかなり様相が異なります。 

待合せ場所に向かう途中で20名ほどの参加者の皆さんと合流。全員が時間前に揃っていたそうです。
 住宅に囲まれた畑には、幸子さんの息子さんの姿。畑に入ると少し過ごしやすく感じられます。畑や平地林には気候を換和する機能もあります。
 最初にミニトマトを収穫させて頂きました。雨が少なかった昨年に比べれば、今年の作柄は良いそうです。

 30~40種類の品種を、支柱とネットだけで露地栽培しています。ソバージュ(野性的の意)方法と言うそうで、芽欠きが不要となるなど省力化できるメリットがあるそうです。確かに樹勢は野性的で丈も高く、畝の間に入るとトンネルのようです。

ブルーベリー畑は、鳥獣害除けのため全体がネットが囲われていました。ここに、ご主人も待っていて下さいました。
 一人ずつプラスチック容器を渡され、一杯になるまで思い思いに摘んでいきます。果実は大ぶりで、口に含むと甘くて美味です。

その後、畑の近くにあるレストラン「青木農園 農家料理」へ。
 玄関脇には直売スタンドも。靴を脱いで上がります。

代々続いた農家の母屋を改装したそうで、中に入ると天井は高く、梁は太く、広く落ち着いた雰囲気です。

 主催者・CSまちデザインの近藤惠津子理事長の挨拶に続き、この日のイベントのコーディネータ役である武内好恵理事が資料を配って下さり、多摩市の農業についての説明がありました(いつもながら、楽しい・美味しいだけではなく、まじめにお勉強するのがCSのイベントです)。
 武内理事は多摩市の農業委員を務めておられます。ちなみに多摩市の農業委員は13名のうち4名が女性とのこと(青木幸子さんもメンバーです)。

 多摩市でも農地面積、農家戸数は減少を続けているとのことで、食べて支えていく、そのためにはまず、多摩市の農業のことを知ってもらうことが重要と強調されました。

各テーブルにランチプレートが配られました。食材のほとんどが自家産の野菜だそうです。
 たくさんの品目。和風も洋風もあり、一つひとつの料理には丁寧に手がかけられています。ほっとするような味で、ボリュームも十分。赤しそのジュース、ブルーベリーケーキも出して下さいました。

 正直、期待していた以上の内容で、ぜひ多くの方にお勧めします。もっとも人気で、予約を取るのも大変と伺いました。

食事を頂きながら、青木幸子さんからお話を伺いました。
 もともと非農家だった幸子さんは、農家に嫁いで初めて野菜を作られたそうです。ご主人はサラリーマンだったこともあり、農業は幸子さんが中心に担ってこられました。
 2021年には農家レストランを開業。しかし営業は週4日(木~土の12~17時)だけで、今も多くの時間を農作業に充てられているそうです。

 非農家出身だったこともあって勉強熱心で、多くの本を読んだり研修会に参加したりされたとのこと。
 そのなかで、市場出荷しているような大規模経営に比べると、東京の農家は規模は小さくても、多品目を栽培していることもあって一年中忙しく、大変であることも実感されたそうです。

自然農で土づくりにもこだわっている青木さんは「1個100円ほどでも、毎日食べる地場の野菜の大切さを知ってもらいたい。しっかりと噛んで、食感も楽しみながら味わってほしい。食べるって、ものすごく大事なこと」とも話されました。
 大人の食育にも熱心に取り組んでおられるようです。
 ちなみにこのレストランでは、箸しか出さないそうです(使いやすい、細身のお箸でした)。

東京都の食料自給率はカロリーベースで0%、生産額ベースでも2%と、いずれも全都道府県の中で最低です(2024年度)。
 この数値だけ見ると、東京では農業はほとんどなくなってしまっているかのようですが、どっこい東京の農家は頑張っています。青木さんのお話からは、東京の農家の本気度がびしびしと伝わってきました。
 特に東京は周りに多くの消費者がいることから、日本農業全体の、あるいは食料や農業自体の大切さを情報発信する役割を担うことも期待されます。

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(参考)
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