【ポイント】
「縮小」そのものを目的とするのではなく、人口が減少するなかでいかに豊かな地域社会を構築していくかという観点が必要です。

小規模市町村を中心に人口が減少するなか、これに対応して行政サービスをスリム化しつつ住民のウェルビーイングを維持・確保するための「賢く縮む」(スマートシュリンク)という政策が注目されています。
2026年6月27日(土)に開催された中山間地域フォーラムのシンポジウムでも、「賢く縮む」がテーマに取り上げられました。
「賢く縮む」政策の先進事例とされる岡山・美咲町の青野高陽(たかはる)町長からは、中学生以上の全町民を対象としてアンケート調査を実施するなど、住民主体の地域づくり(小規模多機能自治)を理念として公共施設機能を縮小・集約してきた取組みについて紹介がありました。
また、九州大学大学院法学研究院の嶋田暁文先生は、人口が減少するなかで「あきらめに向かう」のでも「夢物語に逃げる」のでもなく、地域の魅力を再認識し、既に持っているもの(人情、絆等)を重視することが必要と強調されました。
さらに、「賢く縮む」(スマート・シュリンク)という言葉が、安易な撤退や切り捨てといった乱暴な議論に引用され、地域の尊厳の空洞化に繋がることは問題であるとし、あくまで「縮小」は未来を選び直すための手段と捉えるべきと訴えられました。
「縮小」そのものを目的とするのではなく、人口が減少するなかでいかに豊かな地域社会を構築していくかという観点が不可欠です。
(参考)拙ブログ
「賢い縮小」(スマート・シュリンキング)について(中山間地域フォーラム20周年記念シンポ)
https://food-mileage.jp/2026/07/02/blog-652/
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.345、2026年7月14日(火)[和暦 水無月朔日]
https://food-mileage.jp/2026/08/12/letter-345/
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