【ポイント】
2025年度のカロリーベースの総合食料自給率は1ポイント低下し37%となりました。長期的に見ても、自給率は米の需給に大きく左右されています。

2026年8月7日、農林水産省は2025(令和7)年度の食料自給率を公表しました。これによると、カロリーベースの総合自給率は37%と前年度に比べて1ポイント低下しました。これは主に米の消費量が減少したためです。
一方、生産額ベースの食料自給率は、米、畜産物の価格上昇に伴い国内生産額が増加したため、前年度に比べて2ポイント上昇し66%となりました。
リンク先の折れ線グラフは、カロリーベース及び生産額ベースの総合食料自給率の長期的な推移を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/08/347_jikyu.pdf
これによると、カロリーベース自給率は2000年頃にかけて低下傾向で推移してきました。なお、1993年が落ち込んでいるのは、冷害により米が大不作(作況指数73)となった年です。
2000年代以降はおおむね横ばいで推移していますが、これは国内農業(分子)が踏ん張っていたというよりは、人口の減少・高齢化等により食料の消費量(分母)が減少傾向にあったことが背景にあります。
(本メルマガ No.287参照)
https://food-mileage.jp/2024/03/16/mame-287/
そして今回、1ポイントの低下も米の動向によるものでした。自給率を計算する上での「分子」に当たる国産供給熱量については、消費・生産が減少しているとはいえ、現在も米が57%を占めています。米は、現在も国内で自給可能な「主食」の地位にあるのです。
一方、棒グラフは米の収穫量の長期推移を示したもので、近年では1994年をピークに、農業の担い手が減少・高齢化するなかで減少傾向を続けています。
なお、近2年は増加に転じているものの、それでも「平成の大不作」時の水準をわずかに下回り、食糧不足と飢餓にあえいだ戦中・戦後の収穫量を下回っているのです(終戦の年の1945年を除く)。
[データの出典]
農林水産省HP「日本の食料自給率」及び「作物統計」から作成
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/index.html#l
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.347、2026年8月13日(木)[和暦 文月朔日]
https://food-mileage.jp/2026/08/24/letter-347/
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