【ポイント】
いくら野菜や果実を自給しても、カロリーベース自給率やフード・マイレージは、主食(穀物)の産地に大きく左右されるのが現実です。

2026年8月25日(火)のお昼は、ぶっかけそうめんをつくってみました。
食材は自宅から約500mの体験農園で収穫したオクラ(大3本、30g)と、玄関先のプランタのスダチ(1個、10g)。それにスーパーで買ったそうめん(乾麺100g、国内製造)と卵。麺つゆと塩昆布とすりごまも使いました。
この献立のカロリーベース自給率及びフード・マイレージ等を試算したのがリンク先の表348です。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/08/348_bukkake.png
そうめんは「国内製造」と記載されていることから、原料の小麦はカナダ(2024年度の最大の輸入相手国)からの輸入品、鶏卵の飼料原料であるとうもろこしはアメリカ(同)からの輸入と仮定しました。
試算結果によると、カロリーベースの食料自給率はわずか2.6%でしかありません。これは、野菜や果実のカロリーは穀物に比べると非常に少ないためです。
また、フード・マイレージは10,166 kg・km、輸送に伴うCO2排出量は162gと試算されました。
一方、そうめん(輸入小麦)をご飯(新潟産米)に変更すると、自給率は83%へと大きく上昇します。また、輸送に伴うCO2排出量は約3割削減され、これはテレビを2.2時間みた場合に排出されるCO2の量に相当します。
これらの試算結果から、2つのことが示唆されます。
一つは、どのような食材を選択するかによって、自給率や輸送に伴うCO2排出量は大きく異なるものにになることです。例えばおなじそうめんでも、輸入小麦を使用しているものか、国産小麦を使用しているものかで大きく異なります。
もう一つは、例えば東京都では野菜や果実の栽培は比較的盛んですが、食料安全保障(生命・健康の維持)の観点からは、カロリーベース自給率0%には重要な意味があると考えられることです。
[参考]本記事の詳細は拙ブログにも掲載してあります。
ぶっかけそうめんの自給率(夏休みの自由研究)
https://food-mileage.jp/2026/08/26/blog-664/
[データの出典]
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」、拙著『フード・マイレージ』(2018、日本評論社)から作成
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7625.html
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.348、2026年8月27日(木)[和暦 文月十五日]
https://food-mileage.jp/2026/09/08/letter-348/
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