本日付けの日本経済新聞から雑感的に。
やはり心配なのは宮崎県の口蹄疫。感染の見つかった農場数は増えていますが、何とかこのまま地域的に封じ込められることを祈るしかありません。大事に育ててきた牛や豚を殺処分する農家の皆様の無念さを思うと、言葉もありません。
ただ、口蹄疫はあくまで家畜の伝染病で、仮に感染した家畜の肉を食べても人にうつることはない(実際には出荷もされていません)という意味で「食の安全」の問題とは違います。この点は多くの消費者も理解していただいているようで、2004年に鳥インフルエンザ(これも家畜伝染病です。)が国内発生した時のような混乱はみられないことは救いです。食肉の供給にも大きな影響は無いようです。
今後、感染経路の特定等が重要になってきますが、この問題の背景には、日本の畜産の飼料自給率は26%(2008年)に過ぎないという事情があります。家畜衛生の面からも、なるべく国内の飼料(飼料米も含め。)で生産できるようにしていくことが求められます。 … 続きを読む