【豆知識】農業体験学習の教育的効果

体験活動が食べものや農業に対する意識の変化につながることについては、様々な研究成果があります。
 リンク先の図218は、農業体験学習の教育的効果について、全国の公立小学校を対象としたアンケート調査結果を示したものです。回答者は農業体験学習を担当した経験のある教員で、有効回答数は210です。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/05/218_taiken.pdf

これによると、農業体験学習が有する教育的効果として、「作物を収穫する喜びや充実感を味わう」について「そう思う」「ややそう思う」との回答割合は95%、「自然や生き物を大切にする気持ちが育つ」については同90%、「食べ物を大切にする気持ちが育つ」は同82%となっています。
 また、食べ物(同78%)、農業(同68%)、地域(同51%)についての「知識・理解が深まる」効果も高いものとなっています。… 続きを読む

【ブログ】ガザ停戦の陰で

自宅の狭い庭でもドクダミが満開です。
 2021年5月28日(金)付けの日本経済新聞には「ガザ、双方『勝利』主張。復興へのがれき撤去急ぐ」との記事。
 イスラエルとガザ地区を実効支配するハマスとの停戦が発効してから1週間。戦地には食料や衣料品が届けられ、国際社会から資金拠出も表明される等の内容。

 少しほっとしたような気持ちを抱えて、翌29日(土)には、先月に続いて東京・十条のパレスチナ料理店・ビサン続きを読む

【ブログ】オンライン講座など(大事なことを忘れないように)、付・日経新聞

緊急事態宣言は延長の方向とのこと。それでも季節は廻ります。
 自宅近くに一画を借りている市民農園では、夏野菜等がすくすくと育ち、ジャガイモは綺麗な花を咲かせています。

勉強会等は相変わらずオンラインばかり。
 2021年5月19日(水)は、農業情報総合研究所続きを読む

【記事掲載】日本経済新聞で拙著を紹介して下さいました。

流通経済大学教授の矢野裕児先生が、2021年5月22日(土)付けの日本経済新聞(29面、読書欄)への「国際物流が抱えるリスク」と題するご寄稿の中で、拙著『フード・マイレージ(新版)』を紹介して下さいました。

もともと食料輸送と環境負荷との関わりに着目したフード・マイレージ指標ですが、コロナ禍の下での国際物流のリスクという新たな観点から取り上げて下さいました。感謝申し上げます。(新聞社及び著者の許可を得て掲載しています。)
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/05/210522_5_Nikkei.png

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【ほんのさわり No.217】野中郁次郎ほか『知識創造企業』

−野中郁次郎、竹内弘高『知識創造企業』(新装版、2020.12、東洋経済新報社)−
 https://str.toyokeizai.net/books/9784492522325/

1995年に英語で発表され、世界10カ国語以上に翻訳された経営学の記念碑的な名著が、四半世紀ぶりに新装版として再刊されました。
 本書が画期的とされ、今なお影響力を失っていないのは、イノベーションのメカニズムを知識創造という面から解明した点にあります。

知識には「形式知」と「暗黙知」があります。… 続きを読む

【オーシャン・カレント No.217】地域づくり情報誌『かがり火』

『かがり火』は、合同会社かがり火が発行する「地域づくりに情熱を燃やす面白人間や“変”差値人間を紹介する人間情報誌」です。
 1987年の創刊以来、地域活性化に向けてのヒントやノウハウを満載して、隔月で刊行されてきました。

発行人・編集者の菅原歓一さんは、大学卒業後にいったん就職した大手出版社を退職し自ら起業。全国各地の「無名・有名の面白人間」を訪ね、その地の気候や風土を体験しつつ、直接対面して話を聞き、記事にまとめて発信してこられました。
 取材先に泊めてもらい、寝食を共にすることも多かったそうです。

地域活性化に限らず、ノウハウやコツといったものは明文化・マニュアル化することが困難な「暗黙知」に属するものです(「ほんのさわり」欄参照)。『かがり火』の記事がリアルなのは、菅原さんご自身の体験取材に基づいているためです。… 続きを読む

【豆知識】Sansan(株)「ビジネスの出会いに関する調査」

昨年11月、Sansan株式会社は「今年のビジネスの出会い」に関する調査の結果を公表しました。全国の20〜50代の会社員等を対象に、2020年11月24〜25日、オンライン上のアンケートとして行われたものです(1011サンプル)。
 リンク先の図217は、その結果の概要を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/05/217_sansan.pdf

本調査結果によると、今年は「初対面の社外の人と出会う機会が減った」と回答した人が64.6%にのぼるなか、「社外の人と新たに出会うことが難しくなったことで、自身の仕事に支障をきたした」と回答した人は54.5%(「とてもそう思う」「そう思う」の計)となっています。
 また、オンライン上の出会いでは「相手の特徴や空気感が分からず、記憶に残りづらかった」と回答した人が50.9%いるなか、「オンライン上での新たな出会いが増えて、相手とのコミュニケーションや関係構築が難しくなったと感じる」と回答した人が64.2%にのぼっています。… 続きを読む

【ブログ】2021年のゴールデン・ウィーク

世界中がコロナに目を奪われていますが、紛争や暴力が続いている地域があることを忘れてはなりません。

 フォト・ジャーナリストの高橋美香さんは、何度もパレスチナを訪ね、現地の方のお宅に長期滞在するなどして、紛争地に暮らす人々の様子を写真と文章で紹介してこられました。
 知人、友人の中には、理不尽に命を奪われた方もおられるそうです。… 続きを読む