訪ねて下さり有難うございます。

フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標。この単純な数値が、私たちの身近な食生活と地球環境問題との関わりについて気付くきっかけとなります。
 また、産地や生産者のことに思いを馳せるよすがともなります。

本サイトは、フード・マイレージ指標を参考にしつつ、より豊かな未来の食の実現に向けて、食べ物や農林水産業についてともに考えるために、開設したものです(主宰者が個人で運営しているものです)。

ぜひ、ご質問やご感想、ご意見をこちら続きを読む

新着情報

以下には記事を新着順に掲載してあります。カテゴリー毎の記事は上の「メニュー」からご覧下さい。

(以下に「続きを読む」と表示されていますが、この項目には「続き」はありません)。… 続きを読む

【ブログ】ふくしまオーガニックコットンボランティアツアー2024「収穫」編~さよなら天ぷらバス~

東京地方は10月に入ってようやく秋めいてきましたが、まだ真夏日を記録する日も。
 2024年10月5日(土)は、細かな雨が落ちるなか朝7時過ぎに東京駅丸ビル前へ。
 この日は「ふくしまオーガニックコットンボランティアツアー2024<収穫編>」の開催日。「さよなら天ぷらバス」という副題が付されています。… 続きを読む

【ブログ】おいしい未来をつくる読書会#3『フード・マイレージ』

自宅近くに一画を借りている市民農園。
 「菌ちゃん」畝に冬野菜を補植しネットをかけ替え。今夏はナスは全く不作でしたが、今頃になって花をつけ始めてています。
 露地の畝は左から品川かぶ、ほうれん草、春菊。いずれも芽を出し始めました。
 コットンの花(これも今頃になって多く咲き始めました)には、蜜を吸いに来たイチモンジセセリの姿。

2024年9月28日(土)20時から開催されたのは… 続きを読む

【ブログ】拙メルマガ300号記念「お礼の集い」

2024年9月も秋分の日を迎え、ようやく東京地方は秋の気配。
 とはいえ猛暑が過ぎただけで、気温は引き続き平年を大きく上回って推移しています。

 自宅近くに一画を借りている市民農園。
 「菌ちゃん畑」にようやくキャベツ、白菜等の苗を植え付け。畝立てをして、北品川商店街で頂いてきた品川かぶのほか、春菊、ほうれんそう、にんじんを播種。さて、「異常」気象のなか果たして無事に生育してくれるでしょうか。

それに先立つ2024年9月18日(火)、私にとって一生、忘れることのできない会が開催されました。… 続きを読む

【ほんのさわり】小倉武一『誰がための食料生産か』

−小倉武一『誰がための食料生産か』(1987年10月、家の光協会)−
 https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01427367

【ポイント】
 戦後日本の農政、経済政策の中枢を担った著者が40年近く前に提起している問題の多くが、そのまま現在にも通じる(解決されていない)ことに驚かされます。

300号の節目にふさわしい本がないか探していたところ、本棚の奥から出てきたのが本書です。農林水産省に入省してから間もない頃に読んだ本の一冊で、何重にも多くの線が乱雑に引かれています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】審議会でも開始された次期基本計画についての議論

【ポイント】
 国の食料・農業・農村政策審議会で、次期の食料・農業・農村基本計画についての議論が始まっています。

農林水産省HPより

食料・農業・農村政策審議会とは、食料・農業・農村に関する重要事項について調査審議する機関として、食料・農業・農村基本法(改正後の法では第52条)に基づいて設置されている審議会です(「農政審」と略して呼ばれることもあります)。学識経験者、各種団体(生産、流通、消費等)、マスコミ等の代表22名の委員から構成され、現在の会長は大橋 … 続きを読む

【豆知識】農林水産業総生産の国際比較

【ポイント】
 日本の農林水産業の総生産は、先進国の中ではアメリカに次いで2位ですが、為替レートの影響もあり、他国と異なり一貫して減少しています。一人ひとりが将来の農業や食料供給のあり方について考えていく必要があります。

日本における農林水産業の地位について、国際的な比較を試みました。
 リンク先の図300は、国際連合の統計を用いて、主な先進国(G7各国及びオーストラリア、韓国、オランダ)の農林水産業の総生産(付加価値ベース)と、GDP(国内総生産)に占めるシェアの推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/09/300_GDP.pdf続きを読む

【ほんのさわり】末松広行『日本の食料安全保障』

−末松広行『日本の食料安全保障−食料安保政策の中心にいた元事務次官が伝えたいこと』(2023/4、育鵬社)−
 https://ikuhosha.co.jp/book/ikh093143.html

【ポイント】
 食料安全保障施策の「現場」にいた元農水省行政官が、消費者を含む関係者に向けて忌憚のない意見(私見)を述べるとともに、傾聴すべき提言を行っています。

著者は1959年埼玉県生まれ。2008年に新設された農林水産省・食料安全保障課の初代課長、後には農林水産事務次官を歴任するなど、まさに日本の食料安全保障施策の立案と運用の「現場」の中心にいた元行政官です。… 続きを読む

【豆知識】食料自給率の目標と米の消費量

【ポイント】
 過去5回の基本計画における食料自給率の目標は、一度も達成されたことはありません。その主な原因は、想定していた以上に米の消費量が減少したことにあります。

本年6月の食料・農業・農村基本法の改正を受けて、年度内に新たな食料・農業・農村基本計画が策定されることとなっており、近く審議会における検討作業も開始されます。
 基本計画は過去5回、5年ごとに策定(閣議決定)されてきており、法の規定に基いて、毎回、10年後の食料自給率(カロリーベース及び生産額ベース)の目標が設定されています。しかしながら、特にカロリーベースの自給率については、これまで目標を下回る水準のままで推移してきています。

リンク先の図298の上半分の折れ線グラフは、1960年以降のカロリー(供給熱量)ベースの食料自給率の推移を示したものに、過去5回の自給率の目標値をプロットしたものです。… 続きを読む