訪ねて下さり有難うございます。

フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標。この単純な数値が、私たちの身近な食生活と地球環境問題との関わりについて気付くきっかけとなります。
 また、産地や生産者のことに思いを馳せるよすがともなります。

本サイトは、フード・マイレージ指標を参考にしつつ、より豊かな未来の食の実現に向けて、食べ物や農林水産業についてともに考えるために、開設したものです(主宰者が個人で運営しているものです)。

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新着情報

以下には記事を新着順に掲載してあります。カテゴリー毎の記事は上の「メニュー」からご覧下さい。

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【ほんのさわり】末松広行『日本の食料安全保障』

−末松広行『日本の食料安全保障−食料安保政策の中心にいた元事務次官が伝えたいこと』(2023/4、育鵬社)−
 https://ikuhosha.co.jp/book/ikh093143.html

【ポイント】
 食料安全保障施策の「現場」にいた元農水省行政官が、消費者を含む関係者に向けて忌憚のない意見(私見)を述べるとともに、傾聴すべき提言を行っています。

著者は1959年埼玉県生まれ。2008年に新設された農林水産省・食料安全保障課の初代課長、後には農林水産事務次官を歴任するなど、まさに日本の食料安全保障施策の立案と運用の「現場」の中心にいた元行政官です。… 続きを読む

【豆知識】食料自給率の目標と米の消費量

【ポイント】
 過去5回の基本計画における食料自給率の目標は、一度も達成されたことはありません。その主な原因は、想定していた以上に米の消費量が減少したことにあります。

本年6月の食料・農業・農村基本法の改正を受けて、年度内に新たな食料・農業・農村基本計画が策定されることとなっており、近く審議会における検討作業も開始されます。
 基本計画は過去5回、5年ごとに策定(閣議決定)されてきており、法の規定に基いて、毎回、10年後の食料自給率(カロリーベース及び生産額ベース)の目標が設定されています。しかしながら、特にカロリーベースの自給率については、これまで目標を下回る水準のままで推移してきています。

リンク先の図298の上半分の折れ線グラフは、1960年以降のカロリー(供給熱量)ベースの食料自給率の推移を示したものに、過去5回の自給率の目標値をプロットしたものです。… 続きを読む

【ブログ】キビの収穫とソバの土寄せ(さいはら)

2024年9月8日(日)は晴れですが、下り坂の予報も。
 朝7時前に自宅を出発、JR中央線の上野原駅に到着したのは8時26分。10分ほどで乗り継いだ富士急の路線バスにガラガラです。日本はクルマ社会でいいのでしょうか。

 西原(さいはら)地区にある羽置の里・びりゅう館に到着したのは、8時30分前です。… 続きを読む

【ブログ】都市農業/農地の重要な役割-東京都農業委員会 職員研究会

2024年8月末の日本列島は、強大かつ異様に速度の遅い台風10号に翻弄されました。
 8月29日(木)は、休暇をとって東京・新宿へ。熊本県に上陸した台風からかなり離れている関東地方でも、断続的に強い雨が落ちてきます。
 自宅玄関前のプランタのスダチにも雨粒。生育は昨年より1か月ほど早いようです。

JA東京南新宿ビルへ。直売スペース(アグリパーク続きを読む

【ブログ】2024年 お盆明けの靖国神社

お盆の週も明けた2024年8月20日(火)は、所用があって東京・北品川へ。
 Oさんの青果店を覗いてみるとちょうどお店におられ、久しぶりにお話をさせて頂きました。変わらずにご活躍のご様子で、今年も年末には品川神社で品川蕪(カブ)品評会を開催されるとのこと。私も2017年の会以来、久しぶりに足を運んでみたいと思います。
 種も頂いたので、これは9月に入ると撒いてみます。… 続きを読む

【ご案内】オンライン読書会で拙著を取り上げて下さいます(9月28日(土)20時~)。

2024年9月28日(土)20時から、『おいしい未来をつくる読書会』#3(オンライン)で、拙著『フード・マイレージ 新版-あなたの食が地球を変える』を取り上げて下さいます。
 食や農に関心のある多くの方々と意見交換できるのを楽しみにしています。

 詳細、参加申し込みはこちら続きを読む

【ブログ】高い生産力と低い生産性

とうに二十四節気の立秋も過ぎましたが、東京地方もしばらく暑い日が続きそうです。昨夜は強くて遅い台風7号が関東~東北の東方海上をかすめていきました(まだ近くにいます)。

 先日、自宅近くに一画を借りている市民農園に数日ぶりに足を運んでみると、正にジャングル状態です。

メヒシバ、カヤツリグサ、スベリヒユなど様々な「雑草」が、地面だけでは飽き足らず、地表から数十センチの空間までを覆い尽くしています。凶暴そうな穂を出し、大量の種子をまき散らしつつあるものも。

 毎年この季節、無心で草むしりをしながら(暑い〜)、「日本農業は雑草との戦い」とは言い得て妙であると実感しつつ、日本における植物生産力の高さに感動さえ覚えます。
 ちなみにスイートコーン、キュウリ、トマトはほぼ終了。ゴマとコットンはこれからです。… 続きを読む

【ブログ】2024年夏の新潟のお米

2024年8月10日(土)は新潟・上越市大賀へ。田植えには来られなかったため、昨年11月の収穫祭以来です。

 今回の新潟訪問の目的は、昨年同様「集落総出の草刈り」への参加ですが、もう一つ大きな目的がありました。
 実は昨年の新潟県産米は、8月に入ってからの異常な高温と渇水のため大きく品質が低下しました(一等米比率は前年産の73.9%から14.8%へ)。このこともあって、現在、米の小売価格は「高騰」しており、店頭での品不足も報じられています。… 続きを読む

【ほんのさわり】寮 美千子(文)『ぼくが子どものころ戦争があった』

−田中幹夫(原作)、寮美千子(文)、真野正美(絵)『ぼくが子どものころ戦争があった−「いくさの少年期」より』(2024/7、ロクリン社)−
 https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=258550

【ポイント】
 実話を基にした絵本。淡々とした文と絵が、79年目の8月に、改めて平和や食べものの大切さを教えてくれます。

1933年福井県生まれの原作者(弁護士)の体験を基にした絵本。帯には「戦争体験を語れる最後の世代から、これからの日本をつくる世代へどうしても伝えたいこと」とあります。… 続きを読む