【オーシャン・カレント341】米の民間在庫量と政府備蓄量

【ポイント】
 現在、米の民間在庫量は適正水準を大きく上回っている一方で、政府備蓄量は逆に適正水準を大きく下回っています。

出典:農林水産省「令和8年3⽉末⺠間在庫量のポイント」

4月30日に農林水産省が公表した資料によると、3月末の米の民間在庫量は277万トン(玄米ベース)と前年同月に比べて97万トン(54%)増加しました。3月末としては11年ぶりの高水準であり、適正水準とされる200万トンを大幅に上回っています。在庫率(全体の需要量に対する在庫量の割合)も前年同月の25%(過去最も低い水準)から39~40%へと、過去最も高い水準へと上昇しています。… 続きを読む

【豆知識341】なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか(4)米価高騰?=これまで長期間、低迷していた 等

【ポイント】
 一昨年以来、米価格が高騰し「令和のコメ騒動」が発生しましたが、米の価格は長期間にわたって低迷が続いていました。

「令和の百姓一揆2026」に際して個人で作成したチラシ「なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか」の内容を紹介する最終回です(全体は以下)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/03/260329__ikki.pdf
 日本の食料自給率が低下したのは私たち消費者の食の選択の結果であり、最初に飢えるのは都市住民とも言われているなか、食料生産を担っている肝心の基盤(担い手、農地)は急速に脆弱化しています。… 続きを読む

【ブログ】浪江町 樋渡・牛渡地区の田植え踊り

福島県の浜通りにある浪江町(なみえまち)は、2011年3月の東京電力・福島第一原子力発電所の事故により全町民が避難を強いられたました。その後、2017年に一部避難指示が解除されて徐々に居住者も増え、巨額の予算を投入しての先端技術に関わる研究機構の誘致や巨大インフラの整備等が行われています。順調に「復興」は進んでおり、あたかも原発事故は過去の出来事であるかのようです。

一方で私の胸には、歌人・三原由起子さんの「復興と言われてしまえば本当の心を言葉にできない空気」という歌が心に刺さっています。
 歌集『土地に呼ばれる』には、浪江駅前で自転車屋兼玩具店を営んでいた実家が取り壊されて更地となり、上書きするように再開発が進められている現状等についての無念の思いが溢れています。… 続きを読む

【ブログ】「ちょうどいい食」とは(第224回 霞ヶ関ばたけ)

いよいよ日差しが強くなってきました。もっともまだ湿度は高くないため日陰に入ると風が気持ちいいのですが、この快適さはいつまで続くでしょうか。

2026年5月16日(土)の夕方は、「奄美大島・嘉徳浜」のTシャツを着て、体験農園で収穫した野菜を背負って、東京・杉並区善福寺の「蔵書室ふもと」へ。知合いの編集者の方がアパートの一室を借りてオープンされている「居場所」です。

 この日は月1回開催されている食事会。近所の方々がゆるゆると集まり、たこ焼きなどを楽しみました。子どもたちも多数参加。調理を手伝ってくれたり、自作の「怖い話」を朗読してくれたり。… 続きを読む

【ブログ】都市農業の新たな可能性(「農あるまちづくり講座」フォローアップ講座)

冒頭から私事で恐縮です。
 長く「食と農」に関する業務に携わりながら、自らは農業生産者ではない(本当の農業や生産者の気持ちが分からない)ことについて常に後ろめたさがあり、言い訳のように自宅近くの市民農園の一画を借りて「土に触れる」ようになって10年以上になります。
 農業のことは依然として全く分かっていませんが、作物を作ることの大変さと喜び、土と触れることの楽しさは、少しは分かるようになってきたと思います。

ところが昨年春、4年ごとの(そう競争率は高くない)市民農園の抽選に外れて淋しい思いをしてプランタで野菜作りを始めたところ、11月になって引っ越しか何かで空いた区画があるのでどうですかと、市から連絡を頂いきました。
 早速申し込み、ホームセンター等でまだわずかに販売されていたキャベツやプロッコリの苗を植え、まだ間に合いそうなダイコンやカブの種を播いたのですが、以前の区画とは異なって住宅際の日当たりのよくない場所だったこともあって、冬の間は芽は出てもほとんど生長しませんでした。… 続きを読む

【ほんのさわり340】平賀 緑『お金儲けしない経済学』

-平賀 緑『お金儲けしない経済学-食べものから考える<共(コモン)>の仕組み』(2026.4、岩波ジュニア新書)-
https://www.iwanami.co.jp/book/b10160906.html

【ポイント】
 主流派経済学が無視してきた多種多様の非営利の活動に着目し、「身の回りから、小さく、分散して、自主的に動き始める」ことの重要さが強調されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント340】SDGs ウェディングケーキ

【ポイント】
 この概念図は、自然環境と社会、経済は、一方的に支える、支えられるという関係ではなく、相互間の健全な関係を維持することの大切さも示しています。

SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された国際目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されています。これらを「生物圏」「社会圏」「経済圏」の3階層に分類し、ウェディングケーキのように組み立てた概念図が、リンク先の「SDGsウェディングケーキモデル」です。… 続きを読む

【豆知識340】なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか(3)衰退する日本の農業

【ポイント】
 食料安全保障の基本である肝心の国内の食料生産基盤は、急速かつ大きく脆弱化しています。

「令和の百姓一揆2026」に際して個人で作成したチラシ「なぜ農業問題は都市住民(消費者)の問題なのか」の内容を紹介する3回目です(全体は以下)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/03/260329__ikki.pdf

 日本の食料自給率が低下したのは私たち消費者の食の選択の結果であり、最初に飢えるのは都市住民かも知れないと言われているなか、私たちの食料生産を担っている肝心の基盤は、どのような状況になっているでしょうか。… 続きを読む

【ブログ】環境もコミュニティも再生する「かすかべ農園」訪問記(埼玉・春日部市)

2026年5月7日(木)のGW明けは、地元の小学校の登校見守りと挨拶ボランティア。みんな元気に登校してきましたが、心なしか付き添いの保護者の方が多かったような。
 その後は周辺の清掃活動。やはりタバコの吸い殻がダントツに多いです。

その前日、GW最終日は埼玉・春日部へ。
 朝9時に駅に到着、ホーム上にある名物(?)の駅ラーメン。コロッケをトッピング。
 春日部情報発信館「ぷらっとかすかべ」続きを読む

【ご案内】第10回 食と農の未来フォーラム「全村避難から16年目の飯舘村~原発事故からの『復興』のリアル」(仮題)の開催について

東京電力・福島第一原子力発電所の事故から16年目。電力の最大の消費者である私たち(東京都民など都市住民)は、原発事故被災地の現状をどこまで理解しているでしょうか。意識しようとしているでしょうか。

微力ながら、「食と農の間の距離」を縮めたいとの思いから個人で開催している「食と農の未来フォーラム」、第10回は5月28日(木)に添付の通り開催します。
 ゲストは行友弥さんです。多くの方の申し込みをお待ちしています。… 続きを読む

【ブログ】第11回路地裏シネマ『ラディカル・ラブ』上映会及びトーク

2026年5月2日(土)は、埼玉・与野へ。快晴、気温も上がる予報です。
 以前、さいたま新都心に2年ほど勤務したことがあるので全く土地勘が無い訳ではないのですが、埼京線沿いはあまり知りません。南与野駅に着いてGoogleMapで「史跡」を検索してみると、色々と出てきました。

線路沿いを南下していくと、清流があり生き物の観察会等も行われているらしい「河童の森」。
 さらに少し西に進んだところにあるのが日向不動堂で、その境内に真鳥(まとり)日向守城跡と記された碑があります。鎌倉幕府の有力御家人・畠山重忠の家臣だった真鳥日向守の居城があったそうですが、遺構は何もありません。
 碑は、1989年、新住居表示制度の施行により「日向」の地名が消滅することを惜しんだ地元有志の方たちが建てたものだそうです。… 続きを読む