【著作等】『給食ニュース』12月号の監修をさせて頂きました。

以前からお世話になっている(株)少年写真新聞社の『給食ニュース』2020年12月8日号の監修をさせて頂きました。
 地産地消の大切さについて写真や図を用いて分かりやすく説明して下さっています(編集部では、私の試算に合わせてわざわざ世田谷産のブドウを買いに行かれたそうです)。
 地域農業の大切さが、子どもたちに伝わっていけばいいですね。… 続きを読む

【ほんのさわり】斎藤幸平『人新世の「資本論」』

−斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020/9)−
 https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1035-a/

改めて小稿で紹介する必要もないベストセラー。
 著者は1987年生まれの大阪市立大学大学院経済学研究科准教授で、ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程を修了された「マルキスト」です。

今さらマルクス主義? … 続きを読む

【オーシャン・カレント】改正種苗法

去る2020年12月2日、種苗法の一部を改正する法律が成立しました。

 今回の改正は、国内で開発された優良品種の海外流出を防ぐことが目的でしたが、一部、誤った情報が広く拡散するという混乱がありました。
 例えば、伝統種や固定種等の自家増殖(農家自ら種を採り増やすこと)を一律に禁止するものではありません。現在、栽培されている多くの品種(一般品種)は、今後も自由に自家増殖ができます。県の試験場等が開発した登録品種については許諾料が必要となりますが、許諾が必要なことは現在と変わらず、法改正によって生産者のコストが大きく上昇する事態は想定されません。
 また、海外の多国籍企業を優遇したり、遺伝子組換え作物の利用を推進したりするものでもありません。

いずれにせよ、生産者のみならず消費者の中でも種についての関心が高まっていること自体は、日本の農業や食料供給のあり方を見直す機会となるという意味で貴重です。… 続きを読む

【豆知識】野菜小売価格の推移

今年の野菜の小売価格については、例年にない高騰により家計が圧迫されたという記憶が強いのではないでしょうか。
 確かに今年は2月以降の全国的な日照不足、長梅雨、激しい気温の変動等により野菜の生育は大きな影響を受け、7〜8月頃にはレタスやキャベツは平年の倍以上という高い水準にまで値上がりしました(リンク先の図207参照)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/12/207_yasai.pdf

マスコミでも連日のように報道されたこともあって、消費者には価格高騰の印象ばかり強く残っているのですが、実際の野菜価格は図にあるように秋口にはおおむね落ち着き、さらに現在は、白菜、レタス、大根等の価格下落が続き、平年を下回る水準で推移している現状にあります。
 これは、秋の好天により生育が順調だったことに加えて、新型コロナウイルス感染拡大による外食等の業務需要の落ち込みが要因となっています。… 続きを読む

【ブログ】分からなくなったら現場に出て聞け(宇井純さん)

2020年12月8日(火)は好天。自宅からほど近い東村山市の北山公園へ。
 公園近くの民家カフェで雑穀とお豆中心のランチ。野菜やミカンは庭先で育てているそうです。窓からは見事な紅葉。

北山公園では、今年は中止された菖蒲祭りの来年の開催に向けて、準備の作業中。… 続きを読む

【ほんのさわり】宮内泰介、上田昌文『実践 自分で調べる技術』

−宮内泰介、上田昌文『実践 自分で調べる技術』(岩波新書、2020.10)−
 https://www.iwanami.co.jp/book/b530022.html

ベストセラーの前著『自分で調べる技術』(2004)が、全体に新たに書き下ろされました。
 宮内さんは北海道大学大学院文学研究院教授。専門は環境社会学で、環境保全やコミュニティの分野を中心に実践的な調査研究を続けておられる方。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】鳥インフルエンザ

新型コロナウイルスの感染が拡大する一方で、家きんの病気である高病原性鳥インフルエンザの発生が世界で相次いでいます。
 国内でも3県・10農場で発生が確認され、過去最大に迫る160万羽の殺処分や周辺農場の移動制限等の措置がとられています。野鳥でも相次いでウイルスが確認されており、例年よりも感染リスクが高い状況にあります。

一方、鳥インフルエンザが人に感染することは一般的にはありません(海外では、感染した鳥に直接触れて羽をむしるなど濃厚に接触した場合に感染した事例があります)。
 また、感染が確認された農場の家きんの肉や卵は流通していませんが、仮に食べたとしても鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はありません。鳥インフルエンザウイルスは70度以上の加熱や胃酸により不活化(死滅)するとされています。

ちなみに厚生労働省は、「鶏肉を未加熱または加熱不十分なままで食べることは、食中毒を予防する観点からもお勧めできません」としています。… 続きを読む

【豆知識】米の1人当たり消費量の推移

国民1人・1年当たりの米の消費量は、1960年代前半には120kg近くあったのをピークに、2000年頃までに半減しました。これは、経済の高度成長と所得の増大に伴い、食生活のパターンが、それまでの米を中心とするものから、パンや麺、さらには畜産物や油脂を多く消費するものに大きく変化したためです。
 ところが、かつてのように経済が成長していない近年においても、米の消費量は減少し続けているのです(リンク先の図206参照)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/12/206_komeshouhi.pdf

これによると、1996/97年(96年7月から97年6月までの1年間)における米の1人当たり消費量は75.0kgだったのが、2019/20年には56.6kgへと、四半世紀足らずの間に25%も減少してます。

この背景には、引き続いている単身世帯や共働き世帯の増加や、中食(持ち帰り弁当など)・外食への支出の増大等があるとされています。特に2019/20年においては、コロナ禍の影響により家庭における米の消費量は増加したものの、それ以上に外食における米の消費が減少したため、前年に比べて3%以上と大きく減少したのです。… 続きを読む

輸入食料のフード・マイレージのデータ掲載について

 照会・要望の多い輸入食料のフード・マイレージのデータを「フード・マイレージとは」のページで公開しました。 

 このデータは自由に引用・加工して頂いて結構ですが、その際には出典(ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」、https://food-mileage.jp/)の明記をお願いします。
 また、引用等をされた場合は以下からご一報いただけると幸いです。… 続きを読む