【ブログ】久々の「箕と環」、ちよだスカイファームなど

不安定な天候が続く中、2020年10月20日(火)は待望の日差し。
 自宅近くに一画を借りている市民農園で、延び延びになっていた落花生をようやく収穫。

宮崎原産の紫落花生(品種名は分かりません)、おおまさり、去年残っていた種から自然発生したもの。それなりの豊作です。
 秋の畑も、生物多様性にあふれています。

翌21日(水)の夕刻は、知人に誘って頂いて東京・根岸の居酒屋さんへ。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】農福連携とは

 写真:全国農福連携推進協議会ホームページ

農福連携とは、農業分野と福祉分野が連携して、障がい者や生活困窮者、高齢者等の農業分野への就農・就労を促進する取組みのことで、農業分野における働き手の確保や荒廃農地の解消、障がい者等の社会参画を促す等の効果が期待されます。

 農福連携という言葉自体は2010年頃から出てきた比較的新しいものですが、農作業や自然とかかわることが障がい者等の心身の健康回復に効果があることは以前から知られており、園芸療法に取り組む事業者は1950年代から存在していました。さらに農業分野の課題も同時に解決としようとする取組みが、農福連携です。

 農福連携の推進については国の各種ビジョン等にも位置付けられており、2017年には全国農福連携推進協議会が設立され、ノウフク・アワードやセミナーの実施、ノウフクJASの普及、オンラインショップの運営等もなされています。

 今後、連帯経済の構築や地域コミュニティ維持等の観点からも、農福連携の取組みの拡がりが期待されます。… 続きを読む

【豆知識】農福連携の効果

近年、農業分野と福祉分野が連携して障がい者等の農業分野への就労等を促進する「農福連携」の取組みが拡がっています(詳しくは次の「オーシャン・カレント欄」参照)。
 農福連携は、農業者及び障がい者の双方に、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
 リンク先の図203は(一社)日本基金が実施したアンケート調査結果の一部です。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/10/203_nofuku.pdf

 障がい者を雇用または福祉事業所等に農作業を委託している農家等(回答数 … 続きを読む

【ブログ】第4回 経済・社会・財政を読む会(PP研)

台風14号は、秋雨前線と相まって紀伊半島や伊豆諸島、東京地方にも大雨をもたらした後、今までなかったように大きく南へ変針。気候メカニズムが変化しつつあるのかも知れません。
 2020年10月11日(日)は雨は上がりましたが、台風一過の青空とはいきませんでした。

久しぶりに、JR高田馬場駅からから江戸川橋へ。
 神田川沿いに沿った快適な遊歩道。面影橋は、在原業平や太田道灌の伝説ともかかわりがあります。

久々で時間の感覚がずれていたのか、PP研には定刻13時30分に数分遅れて到着。… 続きを読む

【ほんのさわり】末吉里花『はじめてのエシカル』

−末吉里花『はじめてのエシカル』(山川出版社、2016.11)−
 https://www.yamakawa.co.jp/product/15107

著者は1976年ニューヨーク生まれ。
 TBS系テレビ『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅するうち、地球環境が危機的状況にあることを痛感し、2015年に(一社)エシカル協会設立されたという方。

 本書では、ともすれば「堅く」捉えられがちなエシカル消費を、分かりやすく、身近で、誰でも取り組むことができるものとして紹介されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】エシカル消費とは

出典:消費者庁リーフレット「エシカル消費ってなぁに?」(2018.3)より。

近年、持続可能な消費行動を表すキーワードとして、エシカル(Ethical)消費が注目されています。直訳すれば「倫理的消費」となります(堅いですね)。

 消費者庁では、2015年5月から2年間にわたって調査研究会を開催し、倫理的消費の普及に向けた調査や議論を行いました。
 そのとりまとめによると、持続可能性の観点から喫緊の社会的課題は多く、課題解決には消費者一人ひとりの行動が不可欠かつ有効で、「安さ」「便利さ」に隠れされている社会的費用を意識することが必要とされ、倫理的消費(エシカル消費)の重要性を指摘しています。

 また、その定義は、「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」とのこと。… 続きを読む

【豆知識】買物と持続可能性

持続可能性(Sustainability)という概念が最初に提起されたのは、1987年の「ブルントラント報告」(国連環境と開発に関する世界委員会、1987)とされ、1992年の地球サミット等を経て、現在の国連「持続可能な開発目標」(SDGs)に受け継がれています。
 その目標 12.は「持続可能な生産消費形態を確保する」。一人ひとりが持続可能な消費形態をとる(買い物をする)ことが求められています。

 リンク先の図202は、PwC(PricewaterhouseCoopers)『世界の消費者意識調査2020』の一部で、農水省勉強会における矢矧晴彦氏(PwCコンサルティング合同会社)の講演資料を引用・加工させて頂いたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/09/202_kaimono2.pdf続きを読む

【ブログ】市民研。そして奥武蔵へ(1)

市民科学研究室は「生活者にとってよりよい科学技術とは」を考え、そのアイデアの実現を目指すNPO法人。
 調査研究や政策提言を行うとともに、興味深い様々なセミナーや勉強会、上映イベント等を運営しています。私も10年ほど前から会員となっています。

 2020年10月9日(金)からは、連続講座「日本の市民科学者-その系譜を描く」続きを読む