【オーシャン・カレント】農福連携とは

 写真:全国農福連携推進協議会ホームページ

農福連携とは、農業分野と福祉分野が連携して、障がい者や生活困窮者、高齢者等の農業分野への就農・就労を促進する取組みのことで、農業分野における働き手の確保や荒廃農地の解消、障がい者等の社会参画を促す等の効果が期待されます。

 農福連携という言葉自体は2010年頃から出てきた比較的新しいものですが、農作業や自然とかかわることが障がい者等の心身の健康回復に効果があることは以前から知られており、園芸療法に取り組む事業者は1950年代から存在していました。さらに農業分野の課題も同時に解決としようとする取組みが、農福連携です。

 農福連携の推進については国の各種ビジョン等にも位置付けられており、2017年には全国農福連携推進協議会が設立され、ノウフク・アワードやセミナーの実施、ノウフクJASの普及、オンラインショップの運営等もなされています。

 今後、連帯経済の構築や地域コミュニティ維持等の観点からも、農福連携の取組みの拡がりが期待されます。

[参考]
 全国農福連携推進協議会
 https://noufuku.jp/
 ノウフク・オンラインショップ
 https://noufuku.shop/
 吉田行郷、里見喜久夫『農福連携が農業と地域をおもしろくする』(2020.1、コトノネ)
 http://kotonone.jp/collabo/collabo08.html

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.203、2020年10月17日(土)[和暦 長月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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