【ブログ】福岡のうまいもん、野々実会(飯塚市)

東京オリパラをめぐる汚職事件は、ますます拡がりを見せています。
 今回は元理事が「みなし公務員」であったため摘発されましたが、民間では、このような付け届けや口利きは当たり前のことのようで、当事者たちには罪の意識もなかった様子。
 このように運営されている日本の市場経済、資本主義とは、私には健全なものとは思えないのですが、いかがでしょうか。

さて、2022年9月は連休のたびに台風が接近・上陸。全国的に大雨と強風。
 幸い甚大な被害は免れましたが、経済的な打撃は大きかったかも知れません。… 続きを読む

【ほんのさわり】山本謙治『エシカルフード』

−山本謙治『エシカルフード』(2022年3月、角川新書)−
 https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000137/

著者は1971年愛媛県生まれ埼玉県育ち。「やまけん」さんの愛称で、全国の「おいしいもの」情報を広く発信されています(ブログは私も長年愛読しています)。

著者は、日本では食の分野を含めてエシカル(倫理的)消費が拡がらないことを残念に思っています。
 例えばトレーサビリティや有機農業についても、日本では利己的な目的(個人の安全や健康)のためのものとして捉えられているのに対して、ヨーロッパでは利他的で普遍的な価値(環境や人権など)を守るために取り組まれているのです。… 続きを読む

【ブログ】持続可能な食を考える(NPOエコラボ学習会)

2022年9月10日(土)は中秋の名月。東京地方でも綺麗に眺めることができました。

 翌日は石川・金沢へ。2年間の在勤・在住の後、2010年に東京に戻ってきて以来です。
 北陸新幹線・かがやきも初めて。昼前に金沢駅に到着すると、懐かしい鼓門・もてなしドームが出迎えてくれました。
 それにしても、蒸し暑い(東京以上かも)。

タクシーで… 続きを読む

【オーシャン・カレント】NPO エコラボ(石川・金沢市)

金沢市を拠点に、地域の関係者と連携しつつ、幅広い体験型の環境学習を実施している市民(実践者)の集まりです。
 地元農園との協働による「育てて食べる環境配慮型農業」の体験、再生可能エネルギー活用と被災時の備えのためのソーラークッキング、生産現場から買い物、調理までを視野に入れた食品ロス削減(ごみゼロアクション)など、幅広い活動を行っています。。
 いずれも、食の生産から流通、消費、廃棄に至るすべての過程において環境負荷を低減するという視点が重視されており、フード・マイレージの考え方も活用して下さっています。

2022年度(第6回)食育活動表彰事業(農林水産省主催)では、これらの活動が評価され、最高賞である農林水産大臣賞(教育等関係者の部)を受賞し、6月に愛知・常滑市で開催された食育推進全国大会で表彰式等が行われました。
 代表の中村早苗さんは「地域の食の恵みを活かし、多様な方々との連携をいただきながら、次世代の幸福につながる環境食育の活動を充実していきたい」と語っておられます。… 続きを読む

【ブログ】ささやかな体験(地下鉄と、はとバス)

2年前に定年退職、現在は再任用して頂き週3日(水~金)の勤務。
 うち木曜はテレワークで、水・金は東京・霞ヶ関出勤というパターンが基本となっています。

毎朝の地下鉄(東京メトロ)・霞ヶ関駅で、しばらく前から気になっていた光景がありました。
 両足が内部に反るような障がいがあり、両手に杖(ロフストランドクラッチ)を突いた女性の姿。階段を上るのもつらそうです。
 ホームの中ほどにエレベータがあるのですが、その入り口は女性が歩く方向とは反対側(通り過ぎてから背中の方)。リハビリのために階段を利用されているのかなと思いつつも、万が一、気付いてないのであればお声がけした方がいいのでは、と。… 続きを読む

【豆知識】ここ3ヶ月で節約した費目

日本生活協同組合連合会(生協連)は、本年8月、「節約・値上げについてのアンケート」調査結果を公表しました。
 長引く新型コロナウィルス流行や値上げが続くなか、「節約」の実態等について組合員を対象にWEBアンケートを行ったものです(有効回答数 4,689)。
 リンク先のグラフは、この調査結果から作成したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/09/250_setuyaku.pdf続きを読む

【ブログ】2022年9月の「今夜はご機嫌@銀座で農業」など

2022年も9月。
 今年の夏は猛暑続きでしたが、ようやく秋の気配が漂い始めました。同時に台風シーズンも到来、要注意です。
 9月3日(土)午前中、ベランダの手摺りの上にはルリタテハの姿。(猫の額ほどの)庭には食草のホトトギスを植えてあります。

同日、クレヨンハウスからワンテーマの雑誌『いいね』2022年10月号続きを読む

【ほんのさわり】黒川祐次『物語 ウクライナの歴史』

黒川祐次『物語 ウクライナの歴史』(2002年8月、中公新書)
 https://www.chuko.co.jp/shinsho/2002/08/101655.html

外務省で駐ウクライナ大使等を歴任した著者が2002年に発表した本書が、ロシアのウクライナ侵攻を受けて改めて注目されて版を重ねています(手元にあるのは14版(2022年4月))。

10世紀のキエフ・ルーシ公国以来の歴史がありながら、ロシア・ソ連、ドイツ、ポーランドなど周辺の強国の圧迫と思惑により、ウクライナは1991年まで実質的な独立はできませんでした。ウクライナの歴史は「国のない」民族の歴史だったのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】国連WFP「ハンガーマップ」

「ハンガーマップ」は世界の飢餓の現状を分かりやすく示した世界地図で、世界最大の食料支援機関である国連世界食糧計画(WFP)が毎年作成しているものです(最新版は2021年のもの)。

全人口に占める栄養不足人口の割合(2018〜20年平均)が色分けして示されており、人口の35%以上が栄養不足という濃い赤色に塗られている国は、コンゴ民主共和国、中央アフリカ、ソマリア、マダガスカルなど中央/東アフリカに集中していることが一目でわかります。
 また、イラク、イエメン、北朝鮮も濃い赤色で塗られています。

ハンガーマップは、以下の国連WFCのホームページ(日本語)からダウンロードできます。私もA4版で印刷し、居室の鏡の隣りに貼って毎朝眺めています。

(参考)国連WFP「ハンガーマップ2021」… 続きを読む

【豆知識】世界の飢餓人口の推移

本年7月、国連は「世界の食料安全保障と栄養の現状」と題するレポートの最新版(2022年販)を公表しました。
 リンク先のグラフは、この報告書(英文)のデータから作成したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/08/249_NoU.pdf

これによると、世界全体で飢餓の影響を受けている人の数(慢性的な栄養不足人口)は、2021年には最大で8億2,800万人と推定され、これは世界の全人口の約1割を占めています。
 飢餓人口の推移をみると、2005年には約8億人だったのが2010年には約6億人、2017年には約5.7億人へと減少していましたが、2019年以降、大きく増加に転じています。… 続きを読む

【雑誌掲載】クレヨンハウス『いいね』でフード・マイレージを紹介して下さいました。

クレヨンハウスの発行するワンテーマの雑誌『いいね』2022年10月号で、フード・マイレージを紹介して下さいました。
https://www.crayonhouse.co.jp/shop/r/r107525/

「広がるベジフードの世界」「肉食で温暖化が進む」といった特集の一環です。
 私から編集部には、「畜産や肉食を『十把一絡げ』に捉えることなく、放牧など循環型の畜産を行っている方たちにも目を向けて頂き、そのような生産者の方々を応援して頂けると幸いです」とお伝えしてあります。

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