復興に向けての確かな足取り

7月11日(月)夕方は農林水産省内の勉強会。
講師は福島県二本松の関元弘さん、奈央子さんご夫妻。ともに元農水省職員で、自ら農業をやりたいと退職し、人事交流で縁のあった旧東和町で新規就農して5年目。

 地域の師匠(農家の方)達の指導を受け、耕作放棄されていた桑畑を開墾、有機栽培の野菜と米を栽培。農産加工や交流事業にも熱心に取り組んでおられ、今年は地酒(発泡酒)造りの免許も得たとのこと。奥様は留学経験も活かして英語学校、対訳付きの絵本作成などもされています。
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災害は真っただ中

7月5日(火)、下北沢で開催されたNPO法人懐かしい未来主催「飯舘村からの報告」。

 この日の報告者は飯舘村の酪農家、長谷川健一さん。飯舘村は4月11日に計画的避難区域に指定され、ほとんどの村民が避難したが、長谷川さんは「見回り隊」の一人として村に住み続けておられるそうです。村には11戸の酪農家がいたが、全ての牛はと畜場に送られる等して、今は1頭も残っていないとのこと。
 この間、隣接する相馬市では友人でもある酪農家の方が自ら命を絶たれ、また、家畜の殺処分が指導されている20km圏内では、実際には多くが飢えで死んでいるなどの状況の報告も。

長谷川さんの話からは、狭い日本の中で実際に起こっているこのような現実を、絶対に風化させないという強い決意が伝わってきました。今回、一緒に参加された田中さんという若い酪農家の方からは「このような会合で伝えて満足、聞いて満足ということで終わらせるのではなく、その後の行動にどうつなげていくかが大事」との発言があり、大きな拍手が起こりました。 … 続きを読む

この1週間

先週1週間の記録。ただし、いずれも業務外。

6月27日(月)は、新しく移転した東新宿のパルシステム連合会事務室において、フードマイレージ・プロジェクトの事務局会議。
本プロジェクトの目的は、輸入食品と国産食品との輸送によるCO2発生量の差を「ポコ」によりカウントし、利用者の地域環境問題への関心を高め、さらに食生活のあり方や食料自給率の問題を考えるきっかけとすること。… 続きを読む