-鳥井昭美『夕日沈む彼方へ-少年の目から見た満州引揚げ記』-
[参考:高専シンポジウムHPの掲載手記]
https://sunset.kosen-sympo.org/section1/
【ポイント】
終戦当時8歳の少年が目撃・体験した、過酷で貴重な旧満州からの引き揚げの記録。著者は、現在のファッショ的な思想の復活を危惧し警鐘を鳴らしています。… 続きを読む

-より豊かな未来の食のために-
「F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-」のなかで、食や農の分野について考えるヒントとなる本の「さわり」だけを紹介しています。
-鳥井昭美『夕日沈む彼方へ-少年の目から見た満州引揚げ記』-
[参考:高専シンポジウムHPの掲載手記]
https://sunset.kosen-sympo.org/section1/
【ポイント】
終戦当時8歳の少年が目撃・体験した、過酷で貴重な旧満州からの引き揚げの記録。著者は、現在のファッショ的な思想の復活を危惧し警鐘を鳴らしています。… 続きを読む
-(作)うるしばらともよし、(絵)よしだるみ『焼けあとのおにぎり』-
https://www.kokudosha.co.jp/search/info.php?isbn=9784337025141
【ポイント】
1人で東京に両親を探しにいくキヨシに、疎開先のおばあちゃんが持たせてくれた5つのおにぎり。戦後の厳しい食糧事情が描かれています。

東京の下町で生まれ育った小学6年生のキヨシは、1年前に両親と別れ、福島のおばあちゃんの家に疎開しています。… 続きを読む
【ポイント】
福島・浪江町出身の作者が、「復興」が進むふるさとに寄せる思いを情感豊かに歌い上げています。

著者は高校一年生から作歌を始め、様々なコンクールでの受賞歴もあります。代表作は第一歌集『ふるさとは赤』及び第二歌集『土地に呼ばれる』。日本歌人クラブ参与、現代歌人協会会員、日本ペンクラブ会員。
著者のふるさとである浪江町は、2011年3月の東京電力・福島第一原子力発電所の事故により、一時、全町が避難を強いられました。甚大な津波被害を受けていた沿岸部等の被災者の捜索は中断され、動物たちも置き去りにされました。
発災当時、東京にいた著者は友人のiPadをみて、「iPad片手に震度を探る人の肩越しに見るふるさとは … 続きを読む
-高坂 勝『人口減少ええじゃないか論』(2026.6、光文社新書)-
https://books.kobunsha.com/book/b10171278.html
【ポイント】
人口減少により一人ひとりがいくつもの役割を持つ時代になり、生き様をDIYし、隣人たちとDIOを進めることで持続可能な未来の可能性があることが描かれています。… 続きを読む
-斎藤幸平『人新世の「黙示録」』(2026.4、集英社)-
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-737010-2
【ポイント】
著者は国家による計画経済化が必要で、「下からの自治の力」を育てることが重要と主張していますが、果たして現在日本にその土壌があるかどうかは懐疑的です。

2020年に出版され大きな反響を呼んだ前著『人新世の「資本論」』については、当時のメルマガ(No.207)の本欄で、気候危機が深刻化するなかでのマルクス理論を踏まえた鋭利な現状(資本主義)批判に比べて、将来に向けての具体的処方箋(<コモン>を重視する「脱成長コミュニズム」)については物足りないと、率直に書かせて頂きました。… 続きを読む
-横山 勲『過疎ビジネス』(2025.7、集英社新書)-
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1273-a/
【ポイント】
小規模自治体を狙い公金を食いものにする「過疎ビジネス」と、機能不全に陥った「限界役場」の実態が生々しく描かれています。… 続きを読む
-グリーンズ『リジェネラティブデザイン』(2026.7、英治出版)-
https://eijipress.co.jp/products/2359
【ポイント】
リジェラティブデザインとは、人と社会と環境を再生するための具体的な考え方。一人ひとりが「内なる自然」を取り戻すことの大切さも強調されています。

編著者のグリーンズは、ウェブマガジン「greenz.jp」で環境・社会問題解決に向けての情報発信等を行っているNPO法人。… 続きを読む
-佐藤洋一郎『米の日本史-稲作伝来、軍事物資から和食文化まで』(2020.2、中公新書)-
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2020/02/102579.html
【ポイント】
育種学者である著者による、米と稲作に対する畏敬と愛情に満ちた書です。将来に向けて、米と稲作が再評価される必要性が訴えられています。

1952年和歌山県生まれの農学者(専攻は育種学)である著者は、本書において、米の歴史を独自の時代区分に沿って記述しています。これによって時代をアクリル板のように重ねて重層的に眺め、米と稲作の文化が何であったかを鮮やかに描き出すことに成功しています。… 続きを読む
-平賀 緑『お金儲けしない経済学-食べものから考える<共(コモン)>の仕組み』(2026.4、岩波ジュニア新書)-
https://www.iwanami.co.jp/book/b10160906.html
【ポイント】
主流派経済学が無視してきた多種多様の非営利の活動に着目し、「身の回りから、小さく、分散して、自主的に動き始める」ことの重要さが強調されています。… 続きを読む
-菅野静枝『非戦行脚29年~戦前にしないために』(2023.10、学習の友社)-
https://gakusyu.hateblo.jp/entry/2023/10/19/110554
【ポイント】
戦犯処刑者の孫の妻だった著者は、夫の一周忌の日から非戦のための全国行脚を行い、戦争経験者等へのインタビューを続けています。

東日本大震災から15年目に当たる2026年3月11日(水)、渋谷の映画館のロビーで『金子文子~何が私をこうさせたか』の上映開始を待っていた時、やはり映画を待っておられた小柄な高齢の女性から声をかけられました。髪は短く刈り込み、尼さんのような風貌です。… 続きを読む
-三原由起子『歌集・土地に呼ばれる』(2022.3、本阿弥書店)-
https://www.honamisyoten.com/item/tochiniyobareru/
【ポイント】
著者がふるさと浪江の「復興」の現実と向き合い、問いかける第2歌集です。

著者は1979年福島・双葉郡浪江町(なみえまち)生まれ。実家はおもちゃと自転車を扱う商店だったそうです。1997年、高校生の時に第1回全国高校詩歌コンクール短歌部門優秀賞を受賞。進学のために上京した後も歌を詠み続け、多くの賞の候補となってきました。現在は日本歌人クラブ参与、現代歌人協会会員。東京・下北沢でご主人と出版社を営んでいるそうです。… 続きを読む
-岸 康彦『食の同時代史-デパ地下・食育・フードテック』(2026.3、創森社)-
https://www.soshinsha-pub.com/bookdetail.php?id=451
【ポイント】
ここ約30年間の生々しい食の動きについて、その背景・要因と影響を含めて丹念に分析・記述されており、食や農に関心のある方にとって必携の書です。… 続きを読む
-日本ペンクラブ編(吉田千亜、桐野夏生、鈴木達治郎、朽木 祥、浅田次郎、野上 暁、橋爪 文、青木美希、落合恵子、吉岡 忍、金平茂紀、ドリアン助川)『原発回帰を考える-3.11から15年目の大転換』(2026.2、集英社新書)-… 続きを読む
-杉本鉞子『武士の娘』([新訳]2016.3、PHP研究所)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82778-0
【ポイント】
日系人移民排斥運動が広る第二次世界大戦前のアメリカにおいて、杉本鉞子が英文で発表した『武士の娘』は、戦中戦後の日米間の相互理解等に大きく貢献しました。

杉本鉞子(えつこ)は1873(明治6)年、旧越後・長岡藩(現在の新潟・長岡市)の筆頭家老の娘として生まれました。幼少時代は厳格な武家の教育を受け、1898(明治31)年、25歳の時に結婚のために渡米します。… 続きを読む
-藤原辰史『生類の思想~体液をめぐって』 (2025.10、かたばみ書房) -
https://katabamishobo.com/archives/book/syoruinoshiso
【ポイント】… 続きを読む