【ブログ】日本の循環型農業の源流(今夜はご機嫌@銀座で農業)

2022年10月20日(木)は秋晴れ。ところが生憎と出勤日。

終業後、職場至近の東京・千代田区立日比谷図書文化館に立ち寄り、特別展「学年誌100年と玉井力三-描かれた昭和の子ども」を見学。

 洋画家・玉井力三(新潟・上越市柿崎出身)が1950~70年代にかけて描いた「学年誌」の表紙画が、壁や柱一杯に展示されています。… 続きを読む

【情報誌掲載】京都市“ごみ減” がフード・マイレージを取り上げて下さいました。

京都市ごみ減量推進会議(“ごみ減”)が、情報誌「こごみ日和」93号(2022年/秋)で「フード・マイレージを学ぶことで、日々の食卓が変わる!」との記事を掲載して下さいました。

 オンラインでインタビュー取材をして下さり、さらに、ご自身でフード・マイレージの試算も行うなど、熱心に対応して下さった記事です。… 続きを読む

【ブログ】ぶらり歴史散歩~立河原合戦跡(東京・立川市)

10月後半というのに、梅雨時のような天候不順が続きます。
 2022年10月18日(火)は、何とか雨は落ちてきそうにない様子。久しぶりの「ぶらり歴史散歩」へ。今回は(も)近場です。

JR立川駅(大都会!)に到着したのは14時過ぎ。
 曇り空の下、南口改札を出て南西方向に歩きます。

(C)
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【ほんのさわり】中藤 玲『安いニッポン−』

−中藤 玲『安いニッポン−「価格」が示す停滞』(2021年3月、日経BP新書)−
 https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/2021/9784532264536/

著者は1987生まれ。愛媛新聞社を経て現在は日本経済新聞社編集局企業報道部に勤務し、2019年12月に3回にわたって連載された「安いニッポン」シリーズを担当しました。本書は、大きな反響を呼んだこの連載をもとに書き下ろされたものです。

海外旅行先で高い価格に驚いた著者は、各国の様々な「価格」を取材・調査し、日本と比較してみました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】米の価格は上昇に転じるのか

出典:農林水産省「相対取引価格の推移」
 https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/220916-2.pdf

米については、JA全農(全国農業協同組合連合会)等の出荷業者と卸売業者等との間で、年間を通じて相対(あいたい)取引が行われており、その価格は米の取引価格の代表的な指標となっています。

農林水産省のプレスリリースによると、2022年8月分の相対取引価格(21年産、速報)は、1俵(60キログラム)あたり全銘柄平均で1万2,714円と、近年では珍しく、前月に比べてわずかながら(121円、1%)上昇しました。
 しかし、これは前年同月(20年産)に比べると8%下落しており、21年産の平均値(昨年の出回り期から10月まで)では20年産に比べて12%(1,694円)と大きく低下しています。… 続きを読む

【豆知識】低所得層で大きい物価上昇の影響

パンデミック、ウクライナ情勢、円安により様々な商品の価格が上昇しており、家計を直撃しています。これら値上げの影響は所得階層によって異なることを示したものが、リンク先のグラフです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/10/252_kakei.pdf

縦軸は、総務省が9月20日に発表した2022年8月の消費者物価指数の対前年同月比です。総合では3.0%(注:生鮮食品を除くと2.7%)上昇しており、特に光熱・水道は15.6%、食料は4.7%と特に大きく上昇しています。

横軸は、10月7日に総務省が発表した8月の家計消費支出について、各費目についての低所得層(年間収入五分位階級の第一階級)の特化係数です。例えば、支出総額に占める食料消費の割合(エンゲル係数)は低所得層では31.9%で、平均(27.5%)に対する比率は1.16となります。
 これが特化係数で、右に位置する費目ほど、低所得層における消費のシェアが相対的に大きい(必需財的な性格が強い)ことを示しています。… 続きを読む

【寄稿】市民研通信に「食と農の市民談話会を振り返って」を寄稿しました。

NPO市民科学研究室の機関紙「市民研通信 No.68」に、2021年6月から22年3月の間、全9回にわたって開催した「食と農の市民談話会」の概要について寄稿しました。
 9名の方から素晴らしい話題提供をして頂いたにもかかわらず、企画者(私)の力不足により、当初の目的(「顔の見える関係づくり」)が全く達成できなかったことの、反省と慙愧の記録です。
https://www.shiminkagaku.org/csijnewsletter_068_202209_nakata/

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【ほんのさわり】長野路代、佐藤 弘『ながのばあちゃんの食育指南』

−長野路代、佐藤 弘『ながのばあちゃんの食育指南』(2015年8月、西日本新聞社)−
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/199107/

長野路代さんは1930年、福岡・飯塚市の農家に生まれました。
 終戦後まもなく母親が急逝し、一家の料理作りを十代で担うことに。ところが当時は農家であっても供出等により一握りの米もなく、一日の重労働(農業)を終えて帰ってきた父親が、ドロドロに炊いたサツマイモ等を黙って食べる姿が、涙で見えなかったとのこと。… 続きを読む

【豆知識】日本食と死亡リスクとの関連

戦後、日本人の食生活パターンは急速かつ大幅に洋風化が進みましたが(米の消費量の4割への減、畜産物・油脂等の3〜4倍の増加)、一方で、日本食は健康面でも優れていることも知られています。
 (国研)国立がん研究センターは、全国11地点の男女約9万人について食事アンケート調査を実施し、約19年にわたって追跡調査(多目的コホート研究)を行いました。

リンク先のグラフは、この研究結果から作成したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/09/251_washoku.pdf

左のグラフは、8項目の食品の摂取量をもとに日本食パターンについてスコア化し、「低い」〜「高い」の4グループに分類して全死亡リスクとの関連を示したものです。これによると、日本食パターンのスコアが高いグループほど、死亡リスクが小さくなっていることが分かります。… 続きを読む