【豆知識】2023年の振り返り

(【 】内の数値は発行号数。以下同じ。)
 今年は「経済学の父」アダム・スミス生誕300年、米市場を例に市場メカニズムについておさらい(消費者の行動変容の重要性を指摘)【281】。関東大震災からは100年目、人口等の東京圏への一極集中は当時からさらに進んでいます… 続きを読む

【書籍掲載】明治図書出版『社会科教育』でグラフを引用して下さいました。

明治図書出版(株)の定期刊行物『社会科教育』2023年12月号で、以前に拙メルマガで作成したグラフを引用・紹介して下さいました。
 「日本の復興」をテーマとした授業づくりのなかで、戦前~戦後の14歳児童の平均身長・体重の推移を示したグラフを活用して下さっています(左頁、下)。
 フード・マイレージ以外のグラフ等を引用して頂くのは珍しいのですが、嬉しいことです。… 続きを読む

食と農の市民談話会-今後の予定と開催実績

「食と農の市民談話会」は、食(食卓、消費者、都会)と農(産地、生産者、農村)の間の距離を縮め、顔の見える関係づくりを目的とした取組みです。
 今後の開催予定及び開催実績は以下の通りです。
 (今後の予定については、決定次第、追加掲載していきます。)

【今後の予定】Season … 続きを読む

【ブログ】顔の見える関係のこと、「お肉の情報館」見学など

2023年12月16日(土)は歳の瀬とは思えない陽気。東京の最高気温は21℃にまで上がったそうです。
 娘夫妻が新居を構えた東京・自由が丘へ。
 和食のお店で昼食、美味。13時前にお店を出る時も行列ができていました。

その日の夜は、同じ自由が丘で奥沢ブッククラブに参加。望年会を兼ねて、数か月ぶりのリアル開催です。
 今回の課題本は伊丹十三『女たちよ!』。食べものネタも多く楽しく読めました。… 続きを読む

【ほんのさわり281】高島善哉『アダム・スミス』

【ポイント】
 市場メカニズムが発揮されるためには、その前提として道徳、共感が必要。

−高島善哉『アダム・スミス』(岩波新書、1968.8)−
 https://www.iwanami.co.jp/book/b267091.html

アダム・スミス研究の第一人者とされた著者(1904〜1990)が、1960年代に著した入門書です。記述の時代背景等に古さは感じるものの、いま読んでも多くの示唆に富んでおり、現に増刷が続けられているようです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント281】「神の見えざる手」

【ポイント】
 アダム・スミスは、このよく知られた言葉を一度も使ってはいません。

『国富論』とアダム・スミス像(英・エジンバラ市)

「豆知識」欄では、価格と量は市場メカニズムによって決定され、その均衡点において社会的余剰は最大となることを説明しました。
 しかし、実は生産者も消費者も、社会的余剰が最大になることを目指して行動している訳ではありません。企業も消費者も、自分自身の「利益」を最大にするという「利己心」に基づいて自由に行動するだけで、「見えざる手」によって社会全体の利益が最大になるのです。 … 続きを読む

【豆知識281】市場メカニズムとは(米市場を例に)

【ポイント】
 水田農業の有する多面的機能等に対する消費者の理解が深まれば、米の価格上昇と生産量の増加が同時に実現。

市場メカニズムとは、価格と生産量は需要と供給のバランスが取れたところ(均衡点)で自然に決定されるというものです。
 リンク先の図281【1】は、現在の米市場です(あくまで単純化した概念図です)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/12/281_DS.pdf続きを読む

【ブログ】第3回「農ある講座 in 所沢」、tack farm(埼玉・鳩山町)のこと。

2023年12月12日(火)。未明の雨は上がり午後には青空も。ようやく隣家の銀杏は真っ黄色になったと思うと、どんどん葉を落としていきます。

 夕刻には再び雲が広がり、雨がぽつぽつと落ちる中を埼玉・西所沢へ。
 「農あるまちづくり講座 in 所沢」の第3回、本年最後の講座です。主催者代表の蔦谷栄一先生(都市農業研究会、… 続きを読む

【ブログ】川崎平右衛門フェスタ2023 in 西東京市

2023年12月4日(月)は自宅近くに一画を借りている市民農園へ。
 多くの収穫をもたらしてくれたナスをようやく片づけ。根っこが太くて長いことに驚きました。
 菌ちゃん畑のキャベツ等は順調。水をやると表面張力で球になります。

 初めてリトマス試験紙でphを測ってみました。しばらく石灰も播いていなかったので酸性に傾いているかと思ったのですが、ほぼ中性でした。

写真は12月8日(金)時点の日比谷公園(東京・千代田区)。多くの方がカメラを向けていましたが、やはり例年に比べると鮮やかさは今イチかも。… 続きを読む

【オーシャン・カレント280】仁井田本家「おだやか・雄町」

【ポイント】
 仁井田本家の「おだやか・雄町」は、南相馬市小高区の酒米を使うことで、福島と日本の田んぼを守っています。

左は仁井田本家HPより。右の写真は根本有機農園(2023.11/12)

福島・郡山市で300年以上続く酒蔵・仁井田本家(にいだほんけ)は、自らの使命を「日本の田んぼを守る酒蔵になる」としています。
 酒米の全量は自社田及び契約栽培農場で生産した自然栽培米で、水も100%が天然水とのこと。農業生産法人も設立し有機JASの認定も取得しています。蔵には直売所やギャラリーが併設されており、感謝祭や「田んぼのがっこう」など様々なイベントも開催しています。… 続きを読む