【オーシャン・カレント】ふたばいんふぉ

福島・双葉郡のインフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」は、双葉8町村の現状を共有するとともに広く伝えるために、昨(2018)年秋にオープンしました。
 運営主体は、震災後に郡内の連携を生み出すために誕生した民間団体「双葉郡未来会議」です。

双葉郡を構成するのは、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村の8町村。
 事故を起こした東京電力福島第一原発が立地し、2011年の事故後には広い範囲に避難指示が出され、多くの住民が避難を強いられるという、歴史上、未曽有の事態に見舞われた地域です。
 現在、避難指示区域は段階的に縮小され帰還する人も増えていますが、居住者数は原発事故前の水準を現在も大きく下回っています。… 続きを読む

【豆知識】水産加工業者の東日本大震災からの復興状況

水産庁は、関係団体の協力を得て、青森、岩手、宮城、福島及び茨城の水産加工業者(814企業)における東日本大震災からの復興状況に関するアンケート調査を実施しました。今回で6回目となります。
 調査期間は2018年11月~2019年1月の間、回収率は21.6%です。

これによると、生産能力が8割以上回復した業者は5県全体で57%となっていますが、売上が8割以上回復した業者は全体で42%にとどまっています。
 依然として、生産能力の回復に比べ売上の回復が遅れていることが伺えます(リンク先参照)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/03/117_suisankakou.pdf続きを読む

【ブログ】石戸諭さん「3.11からの8年を生きる」

2019年3月23日(土)。
 郷里・徳島の農家の友人から旬のニンジンが届きました。
 彩誉(あやほまれ)という品種だそうです。レシピ付き。早速、ジュースにして頂きました。何とも香り高く、甘くて美味!

翌週の27日(水)に職場で開かれた送別会(年度末です。)にも、スティックにして出させて頂きました。
 生のまま切っただけですが、好評でした。… 続きを読む

【ほんのさわり】菅野正寿、原田直樹『農と土のある暮らしを次世代へ』

-菅野正寿、原田直樹『農と土のある暮らしを次世代へ』 (2018.7、コモンズ) -
 http://www.commonsonline.co.jp/books/books2018/201807no_to_tuchi_noaru_kurashi.html

編著者は、福島県有機農業ネットワークの前代表である二本松市東和地区の農家と、日本有機農業学会理事を務める新潟大学教授の2人。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】谷 咲月(さつき)さん

谷さんは静岡県の出身。東京で会社員をしていた2011年4月、目にした悲惨なニュースに大きな衝撃を受けました。原発事故により立入りが禁止された区域内で、置き去りにされた馬や牛が次々に餓死している様子が報じられていたのです。

何とか助けたいと思った谷さんは、情報を収集し発信する活動を始めたところ、現地の方から「助けに来て欲しい」という要請が来たのです。谷さんは、東京から福島・浜通りに足を運びました。
 一時立入りの許可を得て警戒区域内に入った谷さんは、馬やポニーは救出された一方、牛の多くは牛舎につながれたまま死亡するなか、自力で山に逃げて生き延びている牛がいることを知りました。

しかし、立入禁止区域内に十分な飼料を継続的に届けることは困難です。
 一方、区域内には多くの農地もあります。農家の方たちは、先祖代々守り抜いてきた田畑を自分の代で荒らしてしまうことに、大きな罪悪感を持っていました。… 続きを読む

【豆知識】福島・双葉郡の人口推移

間もなく東日本大震災から丸8年。この間、日本や被災地の人口はどのように推移しているでしょうか。
 リンク先の図115は、住民基本台帳に基づく人口の推移をみたものです(2010年3月=100)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/03/116_jinkou.pdf

これによると、日本全体の人口(日本人)は2018年には1.5%減少しているなかで、東京都は4%増加しています。同じ大都市圏でも、愛知県は1.1%増にとどまり、大阪府は0.6%減少していることと比べても、東京都の人口増は顕著です。

一方、東日本大震災で大きく被災した3県についてみると、宮城県は1.6%減と、日本平均とほぼ同様の減少率となっていますが、岩手県は6.5%減、福島県は7.1%減と、大きく減少しています。… 続きを読む

第2回東雲会 @千葉大学(松戸)

2019年3月9日(土)は好天。花粉の飛散(悲惨)はピークに。
 久しぶりに千葉・松戸の千葉大学園芸学部へ。
 隣接する戸定邸(水戸藩最後の藩主・徳川昭武の別邸)公園入り口の見事な紅梅は、盛りを過ぎつつあります。

キャンパスでは、早くもサトザクラがほぼ満開です。
 2011年前の4月から1年間、ここの大学院に在籍していました。あれから8年です。… 続きを読む